あなたは人間関係に疲れていませんか？
人間関係に疲れると1人になりたいと思いますよね。でも、健康で幸せな人生に、良好な人間関係は必須です。
TED講演【What makes a good life?（人生を幸せにするものは何？）】では、以下のように説明されています。
「75年の研究からはっきりわかったことは、私たちを健康で幸福にするのは良い人間関係に尽きる。家族や友人、コミュニティと繋がりのある人ほど幸せで、身体的に健康。孤独は害になる」
この記事では人間関係に悩むあなたのために、人間関係に疲れる原因と対処法を紹介します。
人間関係に疲れたあなたへ
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人間関係に疲れる原因
学校、職場、家庭、親族、近所、友達など、さまざまある人付き合い。疲れてしまう原因はなんなのでしょうか？
良い人を演じている
周りからよく見られたいという思いから、素を出せない人にありがちです。
本来の自分と違うイメージで認識されて、後になってイメージを変えられなくなり、演じ続けることに疲れてしまいます。
筆者の友人は職場の上司に、本当はまったく興味のないゴルフをやってみたいと言った結果、クラブセットを買い、休日はコースを回る生活を送っていますが、今は行かない理由探しに必死です。
相手の気持ちを損なわないよう意識するあまり、自分を追い詰めてしまうわけです。
自己主張ができていない
自己主張が苦手で本音が言えないと、その場の雰囲気に合わせてやりたくないことに参加したり、我が強い人に振り回されてしまったり、我慢する時間が長くなりがち。
HSP（繊細さん）で相手の気持ちを敏感に感じ取れる人や、マイナス思考で「断ったら嫌われてしまうかも」と考えてしまう人は、自己主張を控える傾向にあるので、人間関係に疲れやすいです。
苦手な人と関わる時間が多い
- 悪口やネガティブなことばかり言う人
- マウンティングを取りたがる人
- プライベートに干渉してくる人
など、自己主張が苦手な人は特に、サンドバッグ的に言いたい放題言われ続け、ストレスを溜めてしまいます。
職場の隣の席の人や、隣人のママ友が上記のような人だとかなり辛いですよね。
価値観や趣味嗜好が違う人と過ごしている
- 食べ物の好み
- 笑いのツボ
- お金の使い方
など、価値観や趣味嗜好は本当に人それぞれです。
これらが違う人と過ごすことによって新たな発見もある一方、あまりに違うと疲れますよね。
考え方や捉え方の違いで口論になってしまえば、尚更しんどいと感じるでしょう。
人間関係に疲れた時の対処法12選
人間関係に疲れた時の対処法を紹介します。
嫌われる勇気をもつ
アメリカの心理学者、カール・ロジャーズ氏が提唱した「2:7:1の法則」をご存知でしょうか？
あなたの周りに10人いたとき、以下のような内訳になると説明されています。
2人は、自分の言動に無条件で肯定的な人（気が合う人）
7人は、その時の状況や気分で変わる人（どちらでもない人）
1人は、自分の言動に無条件で否定的な人（気が合わない人）
つまり「関わるすべての人から好かれるのは無理」という話です。
気が合う人、もしくは無難にやっていける人たちを差し置いて、気が合わない1人に焦点を当てて頭を悩ませていませんか？
こちらから合わせにいってもよく思ってくれない人はいるんです。そういう人は気にしないようにしましょう。
コミュ力を鍛える
対人関係の中でうまく自分を出せず、輪に溶け込めないのは、コミュニケーション能力に課題があるのかもしれません。
- 笑顔で挨拶する
- 相手を名前で呼ぶ
- 良いところを褒める
など、接し方を少し工夫するだけでも、関係が良くなることはあります。
自分の振る舞いや言動を変えてみるのもいいでしょう。
イライラしたときは6秒我慢する
人間関係で最もストレスを感じる時のひとつが、イライラした時ですよね。
感情的になって言い返し、ひどい口論になれば本当に疲れます。
言いたいことを我慢しすぎるのもよくないですが、とは言えなんでもすぐ言い返すのもよくありません。揉めないことが1番です。
もしイライラして何か言いたくなった時は、2〜3回深呼吸をして6秒我慢してみましょう。
怒りの感情のピークは6秒とされているので、それを過ぎればやり過ごせるかもしれません。
少し冷静になると、自分も悪かったからあの時ムキにならなくてよかった、なんてこともありますからね。
断る理由を常に持っておく
例えば職場に苦手な人がいたとしたら、仕事以外の時間は極力関わらないようにしたいと思いますし、そうしているでしょう。
でも、ふと仕事終わりに飲みに誘われて、断る理由がなくて断りづらく、OKしてしんどい時間を過ごした経験はあると思います。
そんなときのために、いくつか断る理由を用意しておくことをオススメします。
- 友達や家族と予定がある
- 今日はちょっと体調が悪い
- ダイエット中なのでパス
など、いろいろ用意できると思います。
バレたら後々ややこしくなるような嘘はやめましょうね。
ハッキリNOと言う
人間関係をラクにする秘訣は、NOと言うことです。
断る理由を持っておき、そしてハッキリと断る。これがあなたをラクにします。
軽く断ればすぐ理解してくれる人もいますが、「行こうよ行こうよ！」と粘ってくる人もいるので、「う〜ん、ちょっとなぁ...」のような曖昧な言い方はいけません。
自己主張が苦手な人は意識したいポイントです。
また、なるべく粘られないよう、相手によって断る理由を使い分けられると良いでしょう。
SNSの使い方を変える
- 結婚や出産報告
- 独立、起業した報告
- 海外旅行を楽しんでいる投稿
のような、いわゆる”リア充”投稿を快く思わない人は結構います。
自分が苦しいタイミングにリア充投稿を見てしまうと、嫉妬や妬みになって、つい嫌味なことを口走ってしまうことがあるよう。
そういうのが煩わしいけどSNSはやりたいと思うのであれば、アカウントを分けて運用するなど、使い方を工夫してみるのもいいでしょう。
自分の時間をもつ
あなたには何か没頭できることや、それを共有できる仲間はいますか？
TED講演【What makes a good life?（人生を幸せにするものは何？）】によると、「定年退職後1番幸福な人は、仕事仲間に変わる新しい仲間を自ら進んでつくった人たち」と説明されています。
もし今あなたに趣味がなくて、学生時代の友人や職場の同僚以外のコミュニティもなければ、趣味探しをしてみてはいかがでしょうか。
趣味が見つかれば楽しみが増えてストレス発散になりますし、仲間が増えるキッカケになります。嫌な誘いを断る理由にもできますからね。
自然体で生きる
普段の振る舞いを自然体に変えるのも有効です。
自分の素が周りの人に知られたら恥ずかしい、嫌われてしまう、引かれるかも、と考えて、外用のキャラクターを演じている人も多いと思います。
それが言いたいことを言いづらくしているひとつの原因でしょう。
自然体で過ごせれば生きやすくなるはずです。
行動する時間を変える
時間の使い方の見直しもオススメです。
例えば、苦手な人が来る曜日や時間帯はジムに行くのを避けるとか、仕事が定時では終わらない時は、夜に残業するのではなく朝早く出社して取り組むといったことです。
自分が行動を変えるのは負け、なんか悔しいと感じる人もいますが、待っていても他人は変わりません。
自分を変えた方が圧倒的に早くストレスが軽減されます。
人間関係の断捨離をする
関わることがしんどい相手やコミュニティは、関わるのをやめるのもひとつです。
勇気がいる選択かもしれませんが、普段直接会う相手でなければ、連絡がきても返信しないなど、バッサリ切ってもいいでしょう。一気に心が軽くなりますよ。
住む場所を変える
【生きるのに疲れた】アメリカの心理学者Ｄ・シーベリーによれば、「人が、もう生きていけないということは、正確には、現在の人間関係の中で生きていけないということ」。疲れたら生きる場所を変えてみよう。
— フランス書院文庫編集部 (@franceshoin1985) July 11, 2016
という方は、住む場所を変えて物理的に距離をとるのがオススメです。会うことがなくなれば断捨離したようなものですからね。
日本人気質のしがらみに疲れを感じる人には海外生活がオススメです。
働き方を変える
職場の人間関係に疲れた人には、働き方をリモートワークに変えることをオススメします。
リモートワークにしたら人間関係の悩みがゼロになるわけではありませんが、苦手な人と毎日何時間も同じ空間にいるのと比べれば、感じるストレスは大きく減ります。
リモートワークの求人は今増えていますからね。働き方を変えるいい機会かもしれません。
人間関係に疲れた時に読みたい本
人間関係に疲れた時に読みたい本を3冊紹介します。
嫌われる勇気
国内累計200万部超えのベストセラーなので、知っている方も多いのではないでしょうか。
心理学三代巨匠の一人とされる、アルフレッド・アドラーが創ったアドラー心理学を基にした本です。
本書にはいくつもポイントがありますが、中でも印象的なのは「人の悩みはすべて、対人関係である」という点です。
対人関係とは、苦手な人や嫌いな人との関係だけではありません。
- 収入の悩み
- 見た目の悩み
- 仕事の悩み
これらは比べる相手や評価する人がいるから気になるわけですよね。つまりこれも対人関係の悩みになるという考え方です。
対人関係の悩みから自由になるにはどうすればいいのか？
それが、嫌われる勇気です。人間関係に悩む多くの人に響く本だと思います。気になる方はぜひ、読んでみてくださいね。
人間関係で「うまくやる人」と「つらい人」の習慣
人見知りで初対面や雑談が苦手な人が、無理なく他人とコミュニケーションをとる方法が解説されています。
著者自身の体験がベースなので、哲学的な話より、実体験ベースの話を参考にしたい人はこちらがオススメです。
大人になってからの人間関係 信頼を深めるための3ステップ
友人・同僚・恋人・家族など、人間関係を改善するためのヒントや行動集が紹介されています。人間関係のつくり方を改めて学びたい人にオススメです。
「広く浅い付き合いに疲れた人」「つい我慢してしまう人」が、今までよりラクになる本。
人間関係がどうしてもうまくいかない時は
現在の身の回りの人間関係がどうしてもしんどい場合は、生活環境を変えるのが1番です。
その時ネックになることのひとつは仕事ですよね。
- 仕事を探して1から覚えるのは大変
- 新たな職場でも人間関係の悩みはきっとある
そう考えると、なかなか行動できません。でも、リモートワークを選べば話は別です。
もちろん仕事探しと仕事に慣れる期間は必要ですが、場所の自由が生まれるので、煩わしい人間関係から離れられます。
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まとめ
人と関わる以上、人間関係の悩みがゼロになることはありません。
ただ、自分で人付き合いを選べるようになれば、ストレスを減らすことは可能です。
無理しない人間関係の中で過ごすために、生活環境を見直してみてはいかがでしょうか。
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