思うように人間関係が構築できないことに悩む人は多くいます。
特に職場の人間関係は、仕事のやりやすさ、ひいては成果や評価にも影響が及ぶため、社会人生活の充実度を左右する大きなポイントです。
と思う人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、人間関係がうまくいかない原因と対処法についてまとめます。
目次
職場の人間関係に悩むあなたへ
職場の人間関係がうまくいかないことへの対処法には、フリーランスになって在宅ワークをする、という選択肢もあります。
それによって直接的な人付き合いはなくなり、合わない人とは仕事をしない選択もできるようになります。無理に苦手を克服しない発想も全然アリです。
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人間関係がうまくいかない人の特徴
対処法の前に、人間関係がうまくいかない人の特徴を紹介します。
最初から関係構築がうまくいかない人もいれば、最初は順調だけど途中から関係が崩れやすい人など、傾向は人それぞれですが、ある程度共通点はあります。
自分に該当する項目はないか、セルフチェックしてみてください。
人見知りで初対面の人が苦手
人見知りで初対面の人が苦手だと、なかなか自分からキッカケを作ることができず、孤立しがちです。
話しかけられてもどう対処すればいいかわからず、つい素っ気ない対応になってしまい、他人を遠ざけてしまうことも。
打ち解ける機会がないと、
といった最初の印象が定着してしまい、距離が開いたままになってしまいます。
人によって態度が違う
人によって態度が違うとは例えば、権力者には媚びて、かわいい人やかっこいい人には優しくする一方、それ以外の人は適当にあしらうようなイメージです。
上司や先輩と同期、後輩では、接し方に違いがあるのは自然なことですが、人を見て変えている感じがあからさまに伝われば、印象が良くないのは言うまでもありません。
後輩や新人、お店のスタッフなど、マウントが取れる相手には横柄になってしまう人は要注意。これが1番印象を悪くして、嫌われてしまいます。
わがままで自己中心的
わがままで自己中心的な人に多いのは、自分はいいけど他人はダメというスタンスです。
例えば、自分は散々人をイジるわりに自分がイジられると本気でキレる、といった具合です。
関わりづらくて人が離れていくのは無理もありません。
八方美人
八方美人とは、誰に対しても愛想よく振る舞う人のことです。
愛想よく振る舞うこと自体は問題ないですが、誰にでも同調する側面があり、それが信用ならない人と思われる結果につながる場合があります。
例えば、Aさんといる時はAさんの主張に賛同し、Bさんといる時はBさんの主張に賛同するような、その場その場で手のひらを返るイメージ。
バレなければ世渡り上手ですが、バレれば誰からも相手にされなくなるでしょう。
薄情
薄情とは読んで字の如く、情に薄いことです。
自分が困っている時に助けてくれた人が困っている時は見て見ぬ振りをしたり、悲しんでいる人に配慮の欠けた発言をしたり、思いやりがない冷たい人のことを指します。
欠点がない優秀な人でも、冷たい人という印象があると大きくイメージダウンすると言われるほど、薄情であることはマイナスに働きます。
最近は感情の一部が欠如している人を「サイコパス」と表現しますが、サイコパス扱いされる人は、自覚なく他人を傷つけているのかもしれません。
頑固
頑固な人は、自分の非を認められなかったり謝れなかったりするため、1度トラブルがあるだけで人間関係が崩壊してしまう傾向があります。
筆者の友人兄弟には、中学生の頃に1度兄弟喧嘩をしてから口をきかなくなり、それから約20年が経過する今もなお、一切会話をしていないなんて人もいます。
怒りの感情はとっくに消えているけど、自分から歩み寄るくらいなら絶縁状態のままで構わないと意固地になるため、いつまで経っても修復されないわけです。
警戒心が強い
警戒心が強い人は、他人になかなか心が開けないため、親しくなるのに時間がかかります。
他人を信用していない人もいれば、自分を曝け出した結果、受け入れられなかったらどうしようと臆病心が強い人もいるなど、理由はさまざまですが、とにかく壁があるからです。
1度警戒心が解ければ親しくなれますが、付き合いが長くなれば警戒心がなくなるというわけでもないのが厄介なところ。
空気が読めない
空気が読めない人は、良く言えば自分の感情に素直な人、悪く言えばデリカシーのない人、という感じです。
自分の感情優先で衝動的なので、共感力が低く、状況を観察できないのが特徴です。
真面目な話をしているところにフザケて入ったり、後先考えずに発言したりするため、場を乱すことを嫌う人の天敵になりがち。
このタイプは人見知りをせず、明るくおしゃべりな人も多いですが、コミュ力が低い人がほとんどです。
表向きにいい人を演じてしまう
表向きにいい人を演じてしまう人はコミュ力が高く、人気者になる人が多いです。
しかし、友達や恋人など、距離が近づいた人は離れてしまうケースがよくあります。
なぜなら、表向きにいい顔をする反動で、距離が近づいた人には素を全開にして、わがまま放題や配慮のない言葉づかいをするなど、態度が激変する傾向があるからです。
知り合いは多いけど、なぜか深い仲でいられる相手が少ない人は、どうでもいい人に親切に、大切な人を粗末に扱っている可能性があります。
相手に気を遣いすぎてしまう
嫌われたくない、仲間外れにされたくないといった思いが強い人には、相手に気を遣いすぎて自己主張できない人が多いです。
自己主張ができないと相手に合わせるばかりで、少しずつストレスが溜まり、一緒にいるのが億劫になり、次第に人付き合いを避けてしまうわけです。
自己主張はし過ぎてもよくないですが、しなさ過ぎてもよくありません。
人間関係がうまくいかない原因
次に、人間関係がうまくいかない原因をみていきましょう。
苦手な人が多い環境にいる
苦手な人が多い環境にいるため、人間関係がうまくいかないことは往々にしてあります。
ただ環境のせいにして片付けるのもよくないですが、どうしても馴染めない、居心地の悪い環境は実際あるものです。
決して嫌いではないけど苦手な人は、生理的に無理な証拠。いつか好きになることは考えづらいため、環境を変えない限り改善はないでしょう。
合わない人に無理に合わせようとしている
良好な人間関係はお互いの歩み寄りによって成立するため、時に相手に合わせる意識は大切です。
しかし、例えば自分と真逆の価値観に合わせるとしたら、それは自己否定になります。
無理して合わせてもモヤモヤするし楽しくないので、しんどいばかりになってしまいます。
合わせるところと譲れないところ、このラインはハッキリさせるべきでしょう。
相手のことを理解できていない
相手はどういう人か、自分と相手の距離はどの程度か、これらの感覚にズレがあると関係構築はうまくいきません。
距離が近くて馴れ馴れしいと思われたり、喜ぶと思った行動が不快にさせてしまったり、噛み合わなくてイライラさせてしまいます。
相手から煙たがられることが多いと感じる人は、観察不足かもしれません。
人間関係にトラウマがある
過去にイジメや裏切られた経験があるなど、人間関係にトラウマがある人は、どう人付き合いをすればいいのかわからなくなっている場合があります。
例えば、普通に仲良くしたいけど、ナメられたらまたイジメられると思い、必要以上に強気な態度に出てしまったり、弱みを見せられなかったりするイメージです。
自然体でいたいけど恐怖心からそうできず、うまく人間関係を作れないわけです。
人間関係がうまくいかない時の対処法9つ
ここからは、人間関係がうまくいかない時の対処法を紹介します。
自分がされたら嫌なことを言語化する
まずは自分がされたら嫌なことは何か、1度言語化することをおすすめします。
- 話を途中で遮られるのが嫌
- 話したくないことをしつこく追求されるのが嫌
- 素っ気ない対応をされるのが嫌
などいろいろあると思いますが、自分がされたら嫌なことは相手にもしない、これは良好な人間関係を築くための鉄則です。
言語化してみると、もしかしたら自分は周りの人に、嫌なことをしていたと気付くかもしれません。マイナスをなくすだけでも大きく改善されますよ。
相手をよく観察して、その人に合った対応をする
十人十色という言葉があるように、人はみな性格や価値観が違います。
褒められたりおだてられたりするのが好きな人もいれば、おべっかは嫌いな人もいます。
なので相手をよく観察して、その人に合った対応を心がけましょう。
どういうことが好きで、どんな時に喜んでいるか、相手に興味を持つといろいろ見えてきます。また、ネガティブなところではなく、いいところを見つけようとする姿勢も大切です。
自分の「正しさ」や「普通」を押し付けない
価値観は人それぞれなので、自分にとって正しい・普通だと思うことは、他人にとってもそうとは限りません。
あなたが他人から主張を押し付けられ、言動を強要されたら窮屈で、避けたくなるのと同じように、他人も他者からの干渉は嫌なものです。
仮にあなたの価値観が多数派だったとしても、「正しさ」や「普通」を振りかざすのはやめましょう。
コミュ力を鍛える
人間関係の構築に直結する、コミュ力を鍛えるのも有効です。
コミュ力と聞くと、おしゃべり上手になるとか雑談力を上げるといったことをイメージしがちですが、決してそれらに限りません。
- 自分から挨拶をする
- 相手を名前で呼ぶ
- 笑顔を心がける
これらができるだけでも人間関係は良くなります。会話が苦手な人でもコミュ力を鍛えることはできるので、ぜひトライしてみてください。
自己肯定感を高める
自己肯定感とは、良くも悪くもありのままの自分を受け入れる力のことです。
自己肯定感が高い人は、自分の長所には自信をもち、欠点や失敗談は笑って話せるような、自然体で生きている人のイメージです。
飾らずオープンマインドで生きてる人って、魅力的ですよね。そういう人のところには、自然と人が集まってくるものです。
憂鬱な人間関係は断捨離する
自分と価値観が違う人や、マウントを取ってきたり平然と遅刻したりするような、自分を大切にしない人との関係は断捨離しましょう。
そういう人との人間関係がうまくいかないのは当たり前ですし、うまくいく期待もできません。
第一印象だけで決めるのは良くないですが、ある程度関わってみて、ちょっと違うと思った場合は、関わることをやめましょう。
曖昧な返事をしない
人付き合いをする中で結構ストレスになるのが、曖昧な返事です。
自分が誘う側だと考えたら、ちょっと面倒ですよね。何かと天秤にかけているような感じもして、あまりいい印象にはなりません。
ノーならノーで全然いいんです。ポイントは、理由なく引き伸ばした結果ノーだと印象が悪くなる場合がありますが、最初にノーと言えば引きずらないということ。
なるべくハッキリ意思表示できるよう心がけましょう。
新しいコミュニティに参加する
今の環境が合ってないと感じるなら、新しいコミュニティに参加するのもいいでしょう。
どこかに必ず自分の居場所だと思えるところはありますからね。今ある人間関係の再構築だけにとらわれる必要はありません。
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職場や働き方を変える
職場の人間関係がどうしてもうまくいかない場合は、職場や働き方を変えるのが賢明です。
自分を変えることはできても、相手を変えることはできないからです。
もしあなたが今後、人付き合いを最小限に働きたいと思う場合は、働き方をフリーランスに変えることをおすすめします。
筆者は現在、フリーランスで完全在宅ワークをしていますが、直接的に職場の人と関わることはなく、とても気楽に働いています。
人付き合いが楽になる考え方
次に、人付き合いが楽になる考え方を紹介します。
あなたの周りに10人いたとき、人間関係は以下の割合になるとされています。
2人は、自分の言動に無条件で好意的な人（気が合う人）
7人は、その時の状況や気分で変わる人（どちらでもない人）
1人は、自分の言動に無条件で否定的な人（気が合わない人）
どう振る舞っても自分を良く思わない人は一定数いるわけです。
つまり、誰からも好かれるのは無理ということ。繕ったところでうまくいかない人がいるのであれば、無理せず自然体で接しようと思えますよね。
人間関係がうまくいかない時に読みたい本
人間関係がうまくいかない時に読みたい本を紹介します。
嫌われる勇気
累計200万部の大ベストセラー本なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
心理学界の三代巨匠の1人、アドラーの教えを物語形式で読める本です。
決して他者から嫌われることを推奨する内容ではなく、好かれようと行動したところで、好くかどうかは相手が決めることなので、いちいち評価を気にするのはやめよう、というニュアンスです。
人間関係ってそう考えればいいんだ
と新たな考え方が学べる一冊。
多分そいつ、今頃パフェとか食ってるよ。
SNSからリアルな人間関係まで、現代社会の悩みを解決する目から鱗の考え方が学べる本です。
マンガ形式なので、本を読むのが苦手な人にもおすすめの一冊です。
人間関係が原因で仕事がうまくいかない場合は
人間関係が原因でいつも仕事がうまくいかない場合は、働き方を変えることをおすすめします。
今は働き方が多様化しているので、職場に出社して働くことだけが選択肢ではありません。
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まとめ
今回は人間関係がうまくいかない原因と対処法についてまとめました。
自分が改善すべきことは改善し、居心地のいい場所を探して所属できれば、人間関係はきっとうまくいきます。
ぜひできることから行動を始めてみてください。
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