- 30代になって気軽に遊べる友達が減った…
- さすがに友達ゼロはやばい?
- 30代でも友達を作る方法が知りたい!
30代男性の方には、ふとした瞬間に友達がいない事実に気が付き、思わず愕然とした経験をお持ちの人もいるでしょう。
実際に、社会人になれば友達の数も減ってくるものですが、30代を境に友人の数は大きく減少していきます。
なかには、いざ友達を作ろうと思っても、友人の作り方を忘れてしまっている方もいるかもしれませんね。
そこで今回は、友達がいない30代男性の特徴と友人の作り方、友達がいた方がいい理由について解説します。この記事を参考に、ぜひ豊かな友人関係を作っていってください。
目次
友達の存在は大切
まず大前提として、年代や性別に関係なく、友達の存在は大切です。
信頼できる友人が数人いるだけで、日々の生活を充実して過ごせるようになるだけではなく、仕事や私生活の悩みも軽減されるでしょう。
また、友人が与えてくれるポジティブな効果はいくつもの研究によって証明されており、代表的なものとしては、
- 人生の幸福度を高めてくれる
- 健康寿命を伸ばしてくれる
などが挙げられます。
他にも、『Scientific Reports』に掲載されたオックスフォード大学の調査によると、友人関係が広い人ほど、エンドルフィンの分泌量が多く、痛みに強くなるそうです。
エンドルフィンとは、気分の高揚や鎮痛作用に関係した脳内神経物質で、人とのつながりなどで促進されるといわれています。
歳を取るほど精神的な負担だけでなく、体の不調も目立ってくるもの。そのため、年齢や立場に関係なく、友達は心身の健康を維持してくれる大切な存在と言えるのです。
30代を境に友達の数は減る
ここからは、実際の数値を参考に30代の友達事情を見ていきましょう。
30代の男性が相談できる人の割合
30代男性の方には、相談できる相手がいないため、仕事や私生活の悩みを1人で抱え込んでしまっている人もめずらしくありません。
内閣府が2010年に公表した「地域における相談ニーズに関する調査」では、そんな30代男性のきびしい現実が浮き彫りにされています。
上記の調査によると、友人のなかに「気軽に相談できる人がいる」と回答した割合は、男性では20代が最も高く、78.5%でした。
それが、30代になると70%にまで減少し、その後は40代〜50代と下降し続け、定年を迎える60代でふたたび上昇する傾向が見られたようです。
また、同調査では、「ストレスの度合い」と「悩みをひとりで抱え込んだ経験」についても調べており、どちらも男性のなかでは30代が最多の結果に。
社会的な地位を意識しはじめる30代以降の男性は、相談できる相手がいないために、ふさぎ込んでしまうケースも少なくないのでしょう。
30代から親しい友人と疎遠になる
30代の方には、ライフスタイルの変化や仕事に追われる生活が続き、親友と顔を合わせる機会が少なくなった、と感じている人もいるでしょう。
実際に、NHK放送文化研究所が参加するISSP国際比較調査の発表では、中高年男性の人間関係の希薄さが明らかにされています。
本調査における、親友と週に1回以上接している男性の割合は、
- 20代:63%
- 30代:44%
- 40代:28%
となっており、やはり30代を区切りに、友人の数は減っていく傾向にあるようです。
老後も健康的でアクティブな生活を送りたいと考えているなら、30代からの友達作りが重要と言えるでしょう。
参照:NHK放送文化研究所(2018年)「友人関係が希薄な中高年男性 ―調査からみえる日本人の人間関係」
30代になって友達がいなくなる理由
30代になって友達がいなくなる主な理由は以下の3つです。
- 仕事が忙しくなった
- 生活環境が変わった
- 仕事上の付き合いが増えた
それぞれ順に見ていきましょう。
仕事が忙しくなった
ある程度経験を積んできた30代は、重要なポジションを任される機会も多くなり、仕事の量も20代の頃と比べ増えるものです。
友達付き合いよりも仕事を優先しているうちに、「気づけば友人が減っていた」などのケースもめずらしくはないでしょう。
なかには自宅と職場を行き来するだけとなり、仕事が生活の中心になってしまっている30代の方もいるはずです。
生活環境が変わった
30代では仕事と私生活の両方から、環境が大きく変化していく時期でもあります。私生活では結婚や子育ての他、親の介護が必要になるケースも少なくないでしょう。
また、長期出張や転勤など、生活の拠点が移り変わり、地元の友人と疎遠になってしまう場合も考えられます。
実際に、労働政策研究・研修機構が、企業に対して転勤が多い年齢層を調査したところ、国内・海外に関わらず、30代に最も高い傾向が見られたようです。
ライフスタイルの変化から、友人関係をおろそかにしてしまう30代の方もいるのではないでしょうか。
参照:労働政策研究・研修機構「『企業における転勤の実態に関する調査』調査結果の概要」
仕事上の付き合いが増えた
30代の働き手の場合、仕事上での付き合いも増えてきます。仕事終わりの飲み会や客先への接待など、なかには休日もゆっくりと休めない方もいるはずです。
また、30代では中間管理職的な役割を任される場合も多く、上司と部下との板挟み状態により、人間関係に気疲れする方も少なくないでしょう。
仕事上での交流が多くなる一方で、損得勘定のない友達付き合いが減っていくのが30代の特徴と言えそうです。
友達がいない30代男性の特徴10選
ここからは、友達がいない30代男性の特徴を紹介します。
1.人付き合いが悪い
極端に人付き合いを避けている30代の方は、友達が少ない傾向が見られます。
地域の交流会や会社のサークルなど、30代になっても誘いを受ける場面は少なくないでしょう。しかし、それらの誘いをいつも断っていると、
- 声をかけてもどうせ来ない
- 誘うだけ無駄
上記のようなイメージが周囲に定着してしまい、新たな出会いのチャンスを逃してしまう可能性が高いようです。
2.自己中心的な性格
他人の事情を考えず、自分優先で行動してしまう方は周囲から敬遠されがちです。
20代ならまだしも、30代ともなれば周りも仕事や私生活で忙しいため、面倒な人と友達になろうとは思いません。
はじめはうまく付き合えていても、次第に友人の数が減っていくのが自己中心的な方の特徴と言えるでしょう。
なかには、「自分が絶対に正しい」と思っている人も存在し、友達がいない原因が自分でもわかっていないケースもめずらしくありません。
3.休日は家でゴロゴロしがち
あまり外出をせず、休みの日は家に引きこもりがちな方は、人との出会いも少ないと言えるでしょう。
仕事が忙しい分、「休日ぐらいダラダラ過ごしたい!」といった気持ちもわかります。
実際に、厚生労働省の「資料」では、
でした。
国民性としてインドア気質な方が多いのも事実ですが、それだけに、過度に出不精な方はより人との交流も減ってしまう可能性が考えられます。
4.自分に自信がない
常にネガティブ思考で自分に自信がない方は、人とのコミュニケーションを避ける傾向にあります。
また、ネガティブな発言はマイナスなイメージも持たれやすく、他人から話しかけられる場面も減ってしまうでしょう。
とくに30代の方には、老化にともなう外見の変化が原因で、旧友と顔を合わせる機会を避けてしまう人も少なくないようです。
自信がなく、「自分は無価値な存在なんだ…」と思い込んでいる人は、価値観に対する考え方を改めてみる必要があるかもしれません。
5.人の悪口を言う
他人の悪口ばかり言ってしまう人は、周囲からの信頼を失います。その理由のひとつが、「返報性の法則」です。
返報性の法則とは、自分が受けた好意を相手にも返したい、と思う心理作用で、好意と同じように、返報性は悪意にも作用します。
悪口を口にすると、「悪意の返報性」が働き、悪口を言った本人にネガティブな印象が返ってくるのです。悪口はまさしく、百害あって一利なし、と言えますね。
6.感情的になりやすい
ちょっとした出来事でも我慢できず、感情を爆発させてしまう方は、周囲から面倒な人と思われているかもしれません。
とくに、すぐに大声で怒鳴ってしまうような人は、「いつまた爆発するか…」と周りも気が気でないでしょう。
また、もともと怒りっぽい性格ではなく、「なんだか最近よくイライラするな」と感じている方は、仕事のストレスや職場の人間関係に原因があるのかもしれません。
上記のような自覚があるなら、一度、適切な怒り方を鍛えてみてはいかがでしょうか。
7.嘘が多い
嘘が多い人と友達になりたいと思う方は、おそらく存在しないでしょう。
なかには、社会的な立場を気にして、見栄やプライドを守ろうと、つい嘘を口にしてしまうケースもあるはずです。
しかし、たとえ小さな嘘でも、一度バレてしまえば相手の信頼度を大きく下げてしまうのは間違いありません。
噓も方便、といったことわざもありますが、嘘はつかないのがベターです。
8.無神経
周囲に対する配慮に欠け、デリカシーがない人は友人にめぐまれません。
無神経な人の場合、本人に悪気はなくても、ふとした行動や発言が周囲の迷惑になっているケースも少なくないようです。とくに30代以降の男性が注意したいポイントとしては、
- 笑えない冗談を口にする
- 後輩や部下をいじる
- 違う価値観を否定する
などが挙げられるでしょう。
多様性が重視される現代において、いつまでも古い考えに捉われている方は、「無神経な人」と思われても仕方がないのかもしれませんね。
9.求める理想が高過ぎる
友達がいない30代男性の特徴のひとつに、理想主義が挙げられます。
高い理想を持つのは悪くはありませんが、友人にまであてはめてしまうと、人間関係の幅を狭めてしまう原因になるでしょう。
また、何事においても「〜こうあるべきだ」と考えてしまいがちな人は、理想と現実のギャップに失望するケースも少なくないようです。
上記のような特徴を自覚されている場合、一度肩の力を抜いて、もう少し適当に生きる方法を身に着けてみるのもよいかもしれませんね。
10.そもそも1人が好き
友達がいない30代男性の特徴として、そもそも1人が好きな人も少なくないでしょう。
上記のような方は、ツーリングや読書、ゲームなど、1人で完結する趣味を持っている場合が多く、自分の時間を優先する傾向があります。
場合によっては、友達がいない生活が長く続き、その結果として1人で過ごす時間に慣れてしまった人もいるかもしれません。
どちらにしても、本人が友達を求めていないのですから、友人が少ないのは当然と言えますね。
友達がいない30代が友人を作った方がいい理由
ここからは、友達がいない30代が友人を作った方がいい理由を解説します。内容は以下の3つ。
- 独身の30代は孤独になりやすい
- 30代は心の病にかかりやすい
- 友達がいないと自己肯定感が低くなる
それでは順に見ていきましょう。
独身の30代は孤独になりやすい
孤独や孤立と聞くと、一般的に高齢者に多いイメージですが、実はそうとも言い切れないようです。
内閣官房の「人々のつながりに関する基礎調査(令和4年)」によると、孤独感が「常にある」と回答した割合は、対象者2万人のうち、30〜39歳の7.2%が最多でした。
全体の平均は4.9%となっており、性別で見た割合は、女性が4.6%、男性が5.1%となっています。
また、配偶者の有無別による孤独感の調査では、未婚者の9.7%が最も高く、有配偶者の3.0%と比較して約7%の差が見られました。
上記の結果が示すように、
- 30代
- 男性
- 独身
に該当する方が、高い確率で孤独を抱えやすいのがわかります。
30代は心の病にかかりやすい
2021年に公表された、日本生産性本部による調査では、心の病が最も多い年代として30代が挙げられています。
上記の調査は2,312社の企業を対象としたもので、10〜20代の29.0%と比較して、30代では39.9%と、10%超えの結果となったようです。
メンタルヘルスが悪化した要因として、「コミュニケーションの変化」が最多の回答となっており、コロナ禍による悪影響が指摘されています。
また、30代は責任あるポジションを任されるケースも増えるため、他の年代と比べても人間関係の変化はより激しいものと予測できるでしょう。
環境や心理的な転換期である30代だからこそ、心のよりどころとなる友人の存在が大切になるのです。
参照:日本生産性本部「第10回『メンタルヘルスの取り組み』に関する企業アンケート調査結果」
友達がいないと自己肯定感が低くなる
友達がいない30代男性の特徴として、自信がない点が挙げられます。逆に言うと、友達が少ないせいで、自信を喪失してしまっている可能性も考えられるでしょう。
内閣府による「平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」では、13~29歳までを対象に、友人の多さが自己認識に与える影響について言及しています。
調査によると、友人の数が多い人ほど、将来に対するよいイメージを持っており、自分の性格をポジティブに捉える傾向が高かったようです。
一方で友達の数が少ない人は、自己肯定感が低く、「自分は役に立たない」と思い込んでいる傾向が見られました。
友達がいない状態が、20代、30代と長く続くほど、自己肯定感は低下していき、より友達作りに消極的になってしまう可能性が考えられます。
30代男性の友達の作り方
ここからは、30代男性の友達の作り方を解説していきます。
まずは自分にできる項目から挑戦してみて、徐々にステップアップしながら自己肯定感を高めていきましょう。
自分から話しかける
友達を作りたいと考えているなら、気になる相手には自分から話しかけるように心掛けてください。
会話の際には、あなた自身の経験や感情をありのままに伝えるように意識できれば、より相手との親密度も高まるでしょう。
上記は、1971年にシドニー・ジュラード氏によって提唱された、「自己開示」とよばれる心理学用語のひとつ。
自己開示をおこなう過程で、返報性の法則(お返しをしたくなる心理)が働き、自分が話した分だけ相手も自己開示をしてくれる可能性が高まるとされています。
はじめは趣味や出身地などでも大丈夫です。段々とパーソナルな内容へと話を深めながら、相手との共通点を探してみてください。
コミュニケーション能力を磨く
コミュニケーション能力は、人間関係を円滑に進めてくれるだけでなく、さまざまな場面で応用の効くスキルです。
とくに30代以降の方は、仕事関係やご近所付き合いなど、人と交流する場面も増えてくるでしょう。
状況ごとに適切なコミュニケーションが取れれば、人脈も広がり、自然と人間関係の幅も増えてくるはずです。
しかし、コミュ力を磨くと言っても、これまで意識してこなかった方にとってはなかなかハードルが高いように思われるかもしれませんね。
そのような方は、
- 清潔感を意識する
- 自分からあいさつをする
- 相手の長所を見つける
など、まずは今できるところから、焦らずに続けていきましょう。
古い友人に連絡をする
学生時代のクラスメイトや職場の元同僚など、古い友人に連絡をしてみるのもおすすめです。
疎遠になった友人への連絡は、少し気まずい部分もあるかもしれませんが、案外昔と変わらず楽しく会話ができるものですよ。
今ではLINEやFacebookなど、連絡の手段はさまざま存在しています。何かと忙しい30代だからこそ、旧友からのふとした便りが嬉しいものなのではないでしょうか。
時間をかけて信頼関係を作る
友達ができないからといって、焦る必要はありません。
カンザス大学のジェフリー・ホール氏は、新しい土地に引っ越してきた平均年齢32.9歳の成人、および大学生を対象に、他人から親友になるまでの時間を計測しました。
『Journal of Social and Personal Relationships』に掲載された結果は、以下の通りです。
- 「他人」→「知り合い」:50時間
- 「知り合い」→「友人」:90時間
- 「友人」→「親友」 :200時間
コミュニティやサークルなど、週に1度、2時間ほど顔を合わせる相手を想定した場合、親友になるには最低でも約2年はかかる計算になります。
上記のように、新しい友人を作るには、それなりの時間が必要になる事実を覚えておきましょう。
SNSやアプリを活用する
TwitterやInstagramといったSNSの他、マッチングアプリの活用も友達作りには有効な手段と言えます。
マッチングアプリと聞くと、恋愛目的のイメージが強いかもしれませんが、現在では性別に関係なく、友達作りを目的に利用する方も少なくないようです。
Tinderなど、なかには男性でも基本無料で利用できるマッチングアプリもありますので、気になる方はチェックしてみてください。
また、NHK放送文化研究所が公表する「資料」によると、SNSの利用頻度が高い人の方が、そうでない人と比べ親友と交流する機会が多いと報告されています。
日々の生活に余裕がない30代だからこそ、SNSやアプリをうまく取り入れ、効率的に友達作りを進めていくのがポイントと言えそうですね。
ボランティアに参加する
「気の合う友達と出会える場所がない!」と思われている方は、ボランティア活動へ参加してみてはいかがでしょうか。
奉仕活動に参加するメリットは、お互いに見返りを求めない、同じ目的意識を持った人たちと出会える点です。
利害関係を抜きにした友達作りが期待できるため、複雑な人付き合いにうんざりしている方は、一度検討してみる価値はあるでしょう。
また、ボランティア活動は心身の健康にも効果的とされています。『American Journal of Preventive Medicine』に掲載された、ハーバード公衆衛生大学の調査を要約すると、
といった結果です。老後のためにも、心身ともに体力のある30代のうちから、ボランティアへの参加を視野にいれておくのもよいかもしれません。
コミュニティやサークルに参加する
社会人サークルやオンラインサロンなど、何かしらのコミュニティに参加してみるのもおすすめです。
とくに、人脈作りと同時にスキルを身につけたい方は、オンラインサロンに代表されるビジネスコミュニティを検討してみてはいかがでしょうか。
オンラインで参加できるコミュニティなら、適度な距離感で参加者と交流もできるため、人付き合いが苦手な方でも気軽に参加できる点もメリットのひとつ。
また、友達がいない方の特徴として、自己肯定感が低い点が挙げられますが、スキルを学び、個人で稼げるようになれば、自然と自信もついてくるものです。
筆者もWebライターとしてリモートワークをはじめてから、徐々に仕事を受注できるようになる過程で、次第に前向きな考えができるようになっていきました。
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まとめ
今回は、友達がいない30代男性の特徴と友人の作り方を解説しました。
友達についての意見はさまざまありますが、総合的に判断すると、やはり友人の存在は大切と言えます。
30代の方はもちろん、40代でも50代でも、年齢や性別に関係なく、友達はいた方がいいです。
まずは自己肯定感を高め、焦らず気長に、心の底から信頼できる友人を探してみてくださいね。
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