やりたいことをして生きる、自分らしく自由に生きるといった言葉をよく聞く昨今ですが、自分らしさとは何かがわからず、悩む人も多くいます。
自分らしく生きる人とは、一体どのような人なのでしょうか?
この記事では、自分らしく生きる人の特徴や、自分らしく生きるためにやるべきこと・やめるべきことを紹介します。
自分らしく生きるとは?
そもそも自分らしく生きるとは何かというと、自分の気持ちに正直に生きることです。
「自然体で生きる」という表現と、同義と考えていいでしょう。他人の意見や世間の常識に左右されず、自ら選び、決定して、自分の人生を生きているイメージです。
と思われる人もいますが、自分らしく生きることと、自分勝手・自己中心的に生きるのは違います。
自分らしく生きる人は自分の信念に沿った生き方をしますが、同様に他人の考えや価値観も尊重するので、自分のために他人を変えようとはしません。
一方自分勝手な人や自己中心的な人は、自分の考えや価値観を他人にも押し付ける傾向にあります。
どちらもある種わがままではありますが、他人を巻き込むかどうかの違いがあります。
自分らしく生きている人の特徴
自分らしく生きている人の特徴を紹介します。
自分のやりたいことをしている
自分らしく生きている人は、仕事にしてもプライベートにしても、自分のやりたいことを追いかけています。
仕事でしんどいことがあっても、プライベートでしっかり発散するので、ストレスを溜めることは稀。アクティブで明るい、笑顔が絶えない人が多く、一緒にいるだけで元気をもらえます。
自分に自信がある
自分らしく生きている人は、自分に自信がある人が多いです。経験がないことを目の前にしても、「まぁたぶんなんとかなるでしょ」と楽観的。
自己肯定感が高く、失敗した自分を受け入れることができるのも特徴です。
流行や常識に流されない
自分らしく生きる人は、流行や世間の常識にいちいち流されません。
あえて流行や常識に抵抗しているわけではなく、自分にとってどうか、自分軸で判断しているだけです。
自分の価値観に合えば、流行や常識に沿った行動をすることももちろんあります。自分で判断できて、自分を貫く勇気もあるわけです。
自分の気持ちに正直
自分らしく生きる人は自分の気持ちに正直なので、思い立ったら即行動する人が目立ちます。
翌日のことやお金の心配をするより、楽しそうかどうかがポイント。
行ってみたい、やってみたいと思ったら、突発的になんでも行動できるフットワークの軽さもあります。
裏表がない
自分らしく生きる人は、裏表のない人が多いです。
多くの人は親、兄弟、友達、恋人、職場の人など、関わる相手に合わせた自分があるため、人によって印象が違うことは当たり前にあります。
一方自然体で生きている人は、誰に対しても同じように接するので、あまり印象の差がありません。
心に余裕がある
自分のやりたいことをして、自分らしい格好をして、気持ちに正直に生きていれば、日々充実するのでストレスを溜め込まずに生きられます。
そうすると心に余裕ができるので、上司には媚びへつらい後輩には横柄な態度をとったり、妬みで愚痴が止まらなくなったりすることはありません。
感情の起伏が少なく、基本穏やかです。
自分らしく生きる9つのコツ
次に、自分らしく生きる方法を紹介します。
自分を理解する
まずは自分を理解する必要があります。
自分で自分らしさがわからないとしたら、行動指針や判断基準を持っていないということになりますからね。それではどうしても、他人軸や常識に流されやすくなってしまいます。
自分を理解するときは、「ジョハリの窓」に当てはめて考えてみるといいかもしれません。
自分が思う自分と他人が見ている自分には、意外とギャップがあるものです。
自分らしさとは何かよくわからないという人は、身近な人に聞いてみるのもいいでしょう。自分では言語化できなかった自分に気付けることもありますからね。
大人になって改めて自分を理解しようとする機会はなかなかありませんので、1度しっかり時間をとって、メモに書き出してみてください。
自分を大切にする
自分なんかがこんな格好や髪型をしても似合わない、自分がこんないい物を持つのはおこがましい、なんて思って、いつも無難な着地になっていませんか?
もしそうであれば、自分を卑下せず大切にしましょう。見た目が垢抜けると内面から自然と変わるので、自分に自信を持ちたい人は見た目への自己投資がおすすめです。
仕事の日はTPOに合わせた仕様にして、休日は思いっきり自分らしさを楽しんでみてはいかがでしょうか。
自分に嘘をつかない
自分に嘘をつかないとは、思ってもいないことに同調したり、自分で決めたことを中途半端に投げ出したりしないことです。
自分の本音を隠して、相手に合わせてばかりでは自分らしさがあるとは言えませんよね。
また、ダイエットや勉強、日記など、1度やろうと決めたことをすぐに投げ出してしまうのは、自分との約束を破る行為。
自分に嘘をつくと軸がブレてしまい、なかなか自分らしさを確立できません。
自分の弱さを受け入れる
自分の弱点やコンプレックス、失敗して大恥をかいた経験など、マイナスだと思っていることをさらけ出せないと、なかなか自分らしくいれません。
ありのままをさらけ出せないと自分らしさが伝わりづらく、本来の自分と違うイメージが定着してしまうこともあるからです。
「本当は自分はそんな人間じゃないんだけど...でも今さら変えられないし...」となってしまえば、違う自分を演じなければならず、生きづらさを感じます。
弱さを受け入れるのは勇気がいりますが、意外と共感されたり、そんなの気にすること?と言われたり、予想に反した結果になることはよくあります。
自分を受け入れられると、気持ち的にすごく楽になりますよ。なお、自虐的になる必要はありません。
余計なプライドを捨てる
余計なプライドとは例えば、わからないことを素直に聞けなかったり、他人より自分の方が優れているとアピールしたり、アドバイスを受け入れられなかったりするイメージです。
つまり、恥をかくことや劣っていると思われることに、抵抗や恐怖心がある状態です。
しかしなんでも知っていて、常に誰よりも優れている人間なんていません。今現状の自分を認め、張り合おうとするのはやめましょう。飾らない自分でいるのが1番ラクです。
コミュ力を鍛える
自分らしく生きるには、意思表示をすることが欠かせません。集団の中で自己主張をしたり、気分が乗らない誘いに嘘をつかず素直にNoと言ったりするイメージです。
意思表示は勇気の問題もありますが、普段から言いやすい関係作りができている、どう伝えれば受け入れられるかを理解している、といった要素の方が重要です。
コミュ力を鍛えることで自己主張しやすくなり、自分らしく過ごせるようになるでしょう。
判断力・決断力を鍛える
優柔不断で決めきれず、機会損失をすることが多い人は、判断力や決断力を鍛えるのも有効です。
自分で判断・決断して行動する、これが自分らしく生きるということですからね。
淡々と同じことを繰り返す毎日になっている人は、新しい取り組みを習慣づけることがおすすめです。
例えば、毎週水曜日は違うお店でランチをするとか、頼んだことのないメニューを頼んでみるといったことです。
新しい取り組みはなんであっても経験値が増えます。そして、多少でも変化することに慣れると、いざ判断や決断が必要なときに動きやすくなります。
没頭できるものを見つける
生きがいとなるものがあると、自然と自分らしく生きられるようになります。
心から楽しいと思えることをしている時間は、誰しも自分らしくいれますし、ストレス発散にも最適です。
没頭できるものが何もない人は、新たに趣味探しをしてみてはいかがでしょうか。今は選択肢が多い時代ですからね、きっとあなたに合う趣味はあるはずです。
自分に合った環境で生きる
自分らしく生きるためには、環境も重要です。自分の個性が受け入れられる場所とそうでない場所、心が落ち着く場所とそうでない場所はあります。
これは街、職場、コミュニティなど、さまざまな場所で言えることです。海外生活の方が合う人もたくさんいるでしょう。
筆者は数年前に海外生活を経験しましたが、飛行機で数時間離れただけで、こんなにも価値観の違う場所があるんだと衝撃を受けました。
環境が変わることで人生が一変する人は本当にたくさんいます。もし今の環境がしっくりきていない人は、環境を変えてみることをおすすめします。
自分らしく生きるためにやめるべきこと
ここからは、自分らしく生きるためにやめるべきことを紹介します。
世の中の常識にとらわれる
世の中には暗黙の了解的な常識が多々あります。
- 卒業したらすぐ就職するべき
- 仕事は正社員としてやるべき
- 転職は30歳までにするべき
これらが悪いとか、間違っていると言いたいわけではありません。あくまでもひとつの生き方であって、必ずしも正解ではないということです。
何事も常識に当てはめて考えて、やる前から諦めてしまったり、自分の限界を決めてしまったりしては、非常にもったいないです。自分の考えを尊重する勇気を持ちましょう。
他人との比較
幸福度や充実度を他人と比較するのはやめましょう。
また、他人より頑張るとか、他人より結果を残す、稼ぐといった、他人軸で物事を考えること全般おすすめしません。他人軸で生きていたら、自分らしくはならないからです。
イチローさんが引退会見で語っていた言葉に、印象的なものがあったので紹介します。
人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまでも秤(はかり)は自分の中にある。
それで自分なりに秤を使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと超えていくということを繰り返していく。
そうすると、いつの日か「こんな自分になっているんだ」という状態になって。だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないという風に思うんですよね。
自分の軸を持って生きる人の言葉ですよね。他人と比較するのではなく、自分に問いかけることを意識しましょう。
完璧主義
完璧主義の人は、こだわりがあって自分らしさがしっかりある反面、内心はもっと適当に、気楽にやりたいと思っている人も少なくありません。
自分の納得を追いかけるより、周りからすごいと思われたい、認められたい、という気持ちが先行している人は、少し気楽になりましょう。
他人軸が先行してしまうと、やはり自分らしさは失われてしまいます。
先延ばし
懐事情や失敗を気にして、「もう少し検討しよう」と先延ばしにしたことはありませんか?
そして先延ばしにした結果、「あの時やっておけばよかった...」と後悔した経験がある人は多いでしょう。
自分の気持ちに正直に行動できないと、自分らしく生きているとは言えませんよね。我慢せず、失敗を恐れず、自分の直感を信じて行動しましょう。
八方美人
分け隔てなく人と接するのは大切ですが、あちこちで都合のいい話をしたり、自分を演じたりするのはやめましょう。
人付き合いは最初が肝心です。普段とは違う自分を装ってしまうと、その後疲れるばかりになってしまいます。
「最初から素を出したら、嫌われそうな気がして...」と思うかもしれませんが、素を出しても出さなくても、合わない人とは合いません。どうしても相性があるので、万人から好かれるのは無理です。
どうせ嫌われることもあるなら、最初から自分らしさをオープンでいきましょう。
何かに依存すること
何かに依存しているということは、生殺与奪の権利を握られている状態と言えます。
例えば会社や仕事もそうですよね。終身雇用の崩壊やAI化が進み、今当たり前にあるものが5年後はどうなっているかわからないと、散々言われています。
そんな中で依存して思考停止してしまうと、いざというときに路頭に迷います。
個人でもいろんなことに挑戦できるいい時代なので、興味のあることにはどんどん挑戦して、自分の幅を広げるのがおすすめです。
選択肢を増やしすぎる
あなたは「選択のパラドックス」という言葉をご存知でしょうか?
人は選択肢が多くなるほど決定できず、不幸になるという心理作用のことです。
あらゆる情報や意見を集めすぎて、いつも決めるのに苦労する、結局行動せずに終わることもあるという人は、直感を信じて決定してみましょう。
イスラエル大学の研究によると、人間の直感の的中率は90%とされるほど高いからです。
直感の精度は自身のこれまでの経験によって磨かれるので、たとえ失敗したとしてもその後の糧になります。
おすすめは環境を変えること
自分らしく生きる方法や、やめるべきことをさまざま紹介しましたが、今さら急に自分を変えるのは難しいと思う人も多いでしょう。
そんなあなたには、ガラッと生活環境を変えることをおすすめします。そうすれば心機一転、新たな自分としてスタートしやすいですよね。
筆者は会社員からフリーランスになり、海外生活やワーケーションができるようになってから、自分らしく生きられるようになったと感じています。働き方を変えると、人生は一変しますよ。
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まとめ
自分らしく生きるとは、他者を尊重しつつ、自分の気持ちに正直に生きることです。
決してわがままに、ルール無用で好き放題生きるということではありません。
自分を制御して、他人の目線を気にした行動ばかりしていたら、人生もったいないですよね。自分らしく生きましょう。
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