自己研鑽とは?意味や使い方、具体例と成果を出すためのポイントをまとめて解説
心配そうな顔
  • 自己研鑽ってどういう意味?
  • 自己啓発とは違う?
  • 具体的に何をするといいの?

 

一流のビジネスパーソンは自己研鑽に励んでいるといった情報をみて、自己研鑽に興味を持たれる方は少なくありません。

 

そこで今回は、自己研鑽の意味や励むメリット、具体的に何をするといいのかについて、まとめて解説します。

自己研鑽とは?

自己研鑽とは?
自己研鑽の読み方は「じこけんさん」です。

 

研鑽には、学問などを究(きわ)める、磨く、技術や能力を上げようと努力する、といった意味があります。

 

「スキルアップ」や「自分磨き」などの言葉と似たような意味合いです。

自己研鑽の使い方

自己研鑽は、以下のような使い方をします。

 

  • 自己研鑽に励む
  • 自己研鑽を積む
  • 自己研鑽に努める

 

例文も併せてご紹介します。

 

  • 「上司が自己研鑽に励む姿をみて、士気が高まった」
  • 「重要なポジションに就きたいなら、自己研鑽を積むべきだ」
  • 「これからも自己研鑽に努めてまいります」

 

その他、自己研鑽を怠らない、自己研鑽を重ねる、といった使い方もできます。

自己研鑽と自己啓発の違い

自己研鑽と似た響きの言葉に「自己啓発」がありますが、両者には以下のような違いがあります。

 

  • 自己研鑽は、知識やスキルの向上
  • 自己啓発は、モチベーションの向上

 

勉強したり練習したりするのが自己研鑽で、目標を設定したり持ち物を新しくしたりして、やる気を高めるのが自己啓発です。

自己研鑽に励むメリット3つ

自己研鑽に励むメリットをご紹介します。

1.  幅が広がる

自己研鑽によって知識やスキルが身につけば、やれることの幅が広がります。

 

例えば、日常会話ができるレベルの英語力が身についたらどうなるでしょう?

 

  • 世界中の人とコミュニケーションが取れる
  • 職業の選択肢が増える
  • 海外駐在のチャンスに恵まれる

 

その他、旅行や映画などの楽しみ方にも変化があるでしょう。

 

ひとつでも実用レベルの能力が増えると、人生は大きく変わります。

2.  信頼されやすくなる

信頼されやすくなる
日々の自己研鑽を怠らない人は、目に見えて成長していきます

 

学生時代でも、毎日部活が忙しいにも関わらず勉強もしっかりして、生徒会の役割までこなすような人がいますが、着実にレベルアップしているのがわかりますよね。

 

社会人でも同様に、自己研鑽に励む人からは成長が感じられます。

 

具体的に何がどの程度伸びたかまでわからなくても、成長は自分の自信に繋がるので、表情や意欲を見るだけでもわかるものです。

 

また、オフは飲みに行ったりダラダラしたりして過ごすばかりではなく、しっかり自己管理をして努力する姿は、信頼に値します。

 

重要な仕事やポジションのオファーが集まるなど、キャリアアップの機会に恵まれやすくなるでしょう。

3.  転職力が上がる

転職力を上げられるのも自己研鑽に励むメリットです。

 

例えば勉強して資格を取得すれば、履歴書に書けるアピールポイントが増えます。

 

未経験の業種に転職しやすくなったり、資格手当で収入を上げられたり、資格取得に向けて努力した点が評価されたり、マイナスはひとつもありません。

 

日本でも転職が当たり前になっている今、日々少しずつ自己研鑽に励み、転職力を上げていけると、将来への備えにもなります。

自己研鑽は何をするといい?具体例を紹介

将来を考える人の顔

自己研鑽って、例えば何をすればいいの?

 

と疑問を持たれる方も多くいますが、結論、特に決まりはありません。

 

自分なりに目的が明確で、何かしら知識やスキルを高めるための取り組みになっていれば、大体のことは自己研鑽と言えるからです。

 

とは言え、なんでもいいと言われると余計難しく感じる方もいると思うので、いくつか具体例をご紹介します。

 

【勉強系】
  • 資格
  • 語学
  • 教養
  • 歴史
  • 経済
  • 健康

 

【スキル・能力系】

 

【その他】
  • 経営層と交流するためにゴルフの練習
  • イベントに参加して最新ツールの情報収集
  • セミナーに参加して異業種交流

 

資格のように、成果物として残るものに限定する必要はありません。

成果の出る自己研鑽にするためのポイント5つ

しっかり成果の出る自己研鑽にするためのポイントを紹介します。

1.  今の自分に必要な知識やスキル選びをする

今の自分に必要な知識やスキル選びをする
最も重要なポイントは、今の自分に必要な知識やスキル選びをすることです

 

どんな知識やスキルも、身につけて損はありません。

 

例えば英語力は、ビジネスでもプライベートでも活用できて、時代が進んでも使える汎用性の高いスキルです。

 

しかし、現在の会社では活かせず、将来的に英語を使った仕事がしたいわけでもなく、海外旅行に行くつもりもない人にとってはどうでしょう?

 

勉強する理由が弱いですよね。理由が弱いとモチベーションを維持するのが難しく、途中で投げ出す可能性が高まります。

 

そうならないためには、学んですぐに活かせるスキル選びが必要です。

 

仕事中に眠くて集中力が続かないと悩んでいる人は、パフォーマンスを高めるために睡眠について学ぶといいかもしれません。睡眠改善への取り組みも、立派な自己研鑽です。

2.   具体的で実行可能な目標を立てる

何をするかが決まったら、具体的で実行可能な目標を立てましょう。

 

資格の勉強でいうと、試験日までの日数と参考書のページ数を確認し、1日のタスクを決定するイメージです。

 

例)

・試験日までの日数:100日

・参考書のページ数:250ページ

 

試験の1週間前には参考書を網羅し、残りの期間は復習や過去問をこなす期間にしたい。数日勉強ができない日も考慮しておきたい。

 

と考え、参考書をこなす期間を90日間で設定したら、250ページ÷90日=1日あたり2.68ページやればOKと導き出せます。

 

1日2ページちょっとでいいなら、こなせそうな気がしますよね。

 

アイデアを見つけた手
  • 英単語を毎日30個覚える!
  • 毎週土日は5時間勉強する!

 

勉強習慣がない段階で急に高い目標を立てても、すぐに息切れしてしまいます。

 

これならできる!と思えるレベル設定にするのがポイントです

3.  先延ばしにしない

自己研鑽を始めようと思い立ち、何をするかが決まったら、なるべくすぐに始めましょう。

 

なぜなら人間のモチベーションは、48時間程度しか続かないとされているからです。

 

時間が経てば経つほど、行動力は低下してしまいます。

 

「来月から始めよう」とするのではなく、できれば思い立ったその日その瞬間から、情報収集するだけでもいいので、何か進めてみてください。

 

4.  学べる環境に身を置く

学べる環境に身を置く
スキルの習得を目指す場合は、学べる環境に身を置くのがおすすめです。

 

なぜなら、独学でやり遂げられる人はほぼいないからです。

 

プログラミングや英語、ジムでの筋トレにしても、挫折率は9割とよく言われます。

 

筆者も過去、独学で英語の勉強に励んだ時期がありましたが、見事に挫折しました。

 

理由は、わからないことがうまく解決できなかったからです。

 

今時調べる方法はいくらでもありますが、時に調べてもわからなかったり、情報が複数あって判断に困ったり、意外とスムーズにはいきません。

 

困った時に、質問できる誰かがいるかどうかで、継続率と習熟度は大きく変わります。

5.  インプットよりアウトプットを意識する

インプットした知識やスキルは、アウトプットによって定着し、磨かれていきます。

 

アメリカの国立訓練研究所が発表した、学習の定着率を表すラーニングピラミッドをご存知でしょうか?

 

ラーニングピラミッド※引用:LEARN TERN「ラーニングピラミッドは間違いなのか? 3つの間違いと、学習定着度の真実

 

「自ら体験する」や「人に教える」といった、定着率が高いものほどアウトプットであることがわかります。

 

いくら知識を増やしても、実際に体を動かさなければサッカーでも運転でも上達しないように、最終的にはアウトプット量が物を言います。

 

自己研鑽を行う方法

次に、自己研鑽を行う方法をご紹介します。

書籍やネット、動画で学ぶ

知識をインプットするには、書籍やネット、YouTube動画などで学ぶのが手っ取り早く、コスト的にもおすすめです。

 

昨今は読書が苦手な人も多いようですが、本にはネットから得られない貴重な情報がたくさん詰まっています。

 

また読書は、記憶力や集中力、語彙力の向上につながるので、インプット力・アウトプット力の底上げになるのも魅力と言えます。

 

ネットや動画で基礎的な知識を養い、より深いインプットは本に頼るのがおすすめです。

社内の研修制度を活用する

ビジネスマナー研修やOJTのような、新入社員が受ける研修の他に、若手〜中堅、幹部候補生向けに、スキルアップ研修を設ける会社もあります。

 

例えば、以下のようなテーマはよく見られます。

 

  • ロジカルシンキング
  • コーチング
  • マネジメント
  • 問題解決
  • プレゼンテーション

 

中にはTOEICや日商簿記など、資格取得支援をする会社もあります。

 

社内研修は無料で参加できますし、企業によってはプラス評価の材料にもなるので、研修制度がある場合は積極的に参加してみましょう。

セミナーや勉強会、交流会に参加する

社外のセミナーや勉強会、交流会に参加してみるのもおすすめです。

 

  • 交渉術
  • スピーチ力
  • マーケティング
  • ライティング
  • SNSの活用術

 

社内セミナーにはないテーマも多く、女性限定やオンライン開催など条件もさまざまで、気軽に参加できるものも多数あります。

 

読書や研修・セミナー参加のすべてに共通して言えることですが、インプットで終わらず、アウトプットまで行いましょう。

 

業務に活かしてみるのもいいですし、誰かに教えるつもりでブログやSNSに学びを投稿するのもアリです。

スクールやオンラインサロンに参加する

スクールやオンラインサロンに参加する
ビジネススクールや、ビジネス系オンラインサロンに参加して学ぶのもひとつの手です。

 

それなりに費用がかかる場合もありますが、その分インプットできる情報量と質は高く、アウトプットできる環境もあり、副業で仕事を斡旋してもらえるところもあります。

 

新たな人脈形成にもつながるので、異業種交流がしたい人にもおすすめです。

自己研鑽を積むなら「イノベ大」がおすすめ

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まとめ:自己研鑽に励んでスキルアップを目指そう

今回は、自己研鑽の意味や励むメリット、具体的に何をするといいのかについて、まとめて解説しました。

 

毎日ほんの10分勉強するだけでも、1ヶ月で300分(5時間)、1年では3,600分(60時間)もの時間になります。

 

わずかな自己研鑽でも積み重ねれば、5〜10年後には人生の選択肢が増えているかもしれません。

 

ぜひ本記事を参考に、自己研鑽を始めてみてください。

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