仕事が覚えられないとやることを忘れたり何度も教えてもらったり、周りに迷惑をかけてしまい、肩身が狭くてつらいですよね。
もしかしたらあなたは、仕事の覚え方に問題があるのかもしれません。
そこで今回は、仕事が覚えられない原因と対策を解説します。
目次
物覚えが悪いことにお悩みのあなたへ
仕事が覚えられない理由は「物覚えの悪さ」と思っているかもしれませんが、向いてない仕事をしていることが原因の可能性もあります。
その場合、仕事を変えなければ根本的な解決には至らないでしょう。
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仕事が覚えられない原因
まずは仕事が覚えられない原因をみていきましょう。
興味がない
そもそもですが、あなたは現在の仕事や扱っている商材に興味はありますか?
筆者の友人が昔コンビニ店員をやっていたとき、「タバコの銘柄がどうしても覚えられない」とよく嘆いていましたが、興味がないことってなかなか定着しません。
記憶力の問題と思われる人もいますが、仕事が覚えられない人も自分の興味のあること(車、ゲーム、アイドルetc)は細かいことまで記憶してる人はたくさんいます。
興味がないのが根本的な原因かもしれません。
覚えることが多い
覚えることが多くて、頭がパンクしている可能性も考えられます。ひとつひとつ順番に処理すれば難しくないことも、いろんなことを一気に覚えようとすると効率は下がります。
人の脳は複数のことに同時集中するのが苦手で、マルチタスクは作業効率を40%低下させると言われるほど。慣れないうちはどうしてもキャパオーバーになりがちですからね。
仕事の目的がわかっていない
仕事の目的がわかっていないのも、覚えられない原因のひとつです。
例えば、野菜を切ることが自分の担当作業だったとします。
指示された通りにただ切るだけなのと、その後何の料理に使われるのかわかって切るのでは、記憶の定着に差が出ます。
人は物事を単体で覚えるよりも、関連させて覚える方が得意だからです。学生時代の歴史の勉強なんかでも、関連づけをさせて覚えられたことってありますよね。
仕事の目的がわかると状況が変わる人は多いでしょう。
会社に問題がある
仕事が覚えられない原因には、研修が整っていない、先輩社員が忙しくて教える暇がないなど、会社に問題があるケースも考えられます。
中には仕事は見て覚えるもの、自分から教えを乞わない人には教えない、という感覚の人もいますからね。覚える以前の問題です。
自分だけに原因があるとは限りません。
生活リズムが乱れている
残業が多くて帰りが遅い、仕事の不安やプレッシャー、ストレスで睡眠不足になっているなど、生活リズムが乱れている人も多いのではないでしょうか。
全国の働く男女500名を対象に実施した「仕事に集中できない理由」のアンケート調査によると、睡眠不足が断トツの1位でした。
日中頭がぼーっとしていたら、仕事を覚えられないのも無理はありません。
仕事が覚えられない人の特徴
次に仕事が覚えられない人の特徴を紹介します。
メモをとらない
物覚えが悪い人は大体、メモをとりません。
筆者自身メモをとらなくて覚えが悪かった時期がありましたし、自分が誰かに教える立場で見ていたときも、メモをとる人・とらない人で差はありました。
仕事に慣れて土台があれば、メモなしで覚えられることも増えますが、慣れない時期からメモなしだとなかなか覚えられません。
振り返りをしない
振り返り(復習)をしない人は、仕事を覚えるのが遅い傾向にあります。例えばメモはとってるけど、内容は見返さないという人は結構います。
業務時間が終わる間際は早く帰ることで頭がいっぱいで、通勤時間や帰宅後はSNSをみたりゲームをしたり、覚える努力をしていません。
わからないことをそのままにする
至極当然のことですが、誰でも最初は右も左もわからない状態からスタートします。
わからないことをひとつずつ理解していく以外、前進する術はありません。
といってわからないことをそのままにしたら、どうしたって仕事は覚えられませんよね。
コミュニケーションを取るのが苦手
コミュニケーションを取るのが苦手な人は、聞きたいことがあっても話しかけるのをためらってしまったり、身近に聞ける相手を作れなかったり、覚える意欲はあるけど自己解決できない傾向にあります。
先輩や上司にパッと聞いてどんどん解決していける人と比べると、仕事を覚えるスピードは差が出てしまいます。
仕事を覚えられないときの対策6つ
ここからは、仕事が覚えられないときの対策を紹介します。
覚えることの優先順位をつける
例えば、30種類の料理があるレストランのキッチンで働き始めたとします。仕込み、調理、味付け、盛り付けなど、1つの料理でも覚えることはたくさんあります。
「とりあえずもらったレシピを上から全部覚えよう」と試みても、いざ現場にいけば混乱して記憶は吹き飛び、棒立ちするしかなくなります。
こういう場合は、人気の料理から順番に覚えるのが効率的です。
人気の料理だけでも対応できれば戦力になりますし、デキる印象をもたれた方が打ち解けやすくなるメリットもあります。
メモを習慣づける
メモを習慣づけるのはとても大切です。
「忘却曲線」という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、人はとにかく忘れる生き物だからです。
- 20分後には42%忘れる
- 1時間後には56%忘れる
- 1日経つと67%忘れる
簡単な手順でメモはいらないと思うようなことでも、翌日自分1人でやろうとしたときに「あれ?どうやってたっけ?どっちだったけ?」という経験をした人も多いでしょう。
メモがあれば忘れていたとしても見返せば「あ!そうだった!」と自己解決できるので、誰かに再度確認する必要はありません。
また、人はメモをとりながら聞かれると、ちゃんと教えようという意識が働くため、よりきちんと教えてもらえることにもつながります。
アウトプットする
あなたは行動別の学習定着率を示す「ラーニングピラミッド」をご存知でしょうか?
※引用:LEARN TERN
講義(研修)を受けて見聞きしただけの状態と、学んだことを人に教える(アウトプット)のでは、定着率に大きな差があることがわかります。
直接教える相手がいなくても、SNSやブログで初心者に説明するテイで発信することはできますよね。
学んだことやメモした内容をアウトプットすると、これまで見えていなかった疑問が出てくることもあり、より深く学ぶキッカケにもなります。
わからないことを放置しない
わからないことを放置するのはやめて、すぐに質問するよう心がけましょう。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥と言いますが、最初に聞かないとどんどん聞きづらくなって、自分を追い詰めることにつながります。
- わからないことはすぐ聞く
- メモして振り返りをする
- アウトプットする
これでかなり定着率は上がるでしょう。
コミュ力を鍛える
コミュ力に課題を感じる人は、コミュ力を鍛えるのもおすすめです。
仲良くなった方が話を聞きやすいですし、より親身になってアドバイスをもらえるようになるからです。コミュ力はお喋りがうまくなくても向上しますからね。
生活リズムを整える
寝る前スマホが原因で睡眠不足になっているような人は、生活リズムを整えましょう。日中頭がスッキリしているだけでも、仕事を覚えるスピードは全然変わってきます。
まずは仕事を覚えることにコミットして、余裕が出たら自分の時間を増やすでもいいのではないでしょうか。
仕事が覚えられない人におすすめの本
仕事術は本からも学べますし、むしろその方が参考になることもたくさんあります。
そこで今回、ノート術・仕事術・質問術を学ぶのに適したおすすめ書籍を紹介します。
自分を劇的に成長させる!PDCAノート
PDCAとは、Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)の頭文字を取ったもので、品質管理や生産性、効率を高めるためのフレームワークです。
仕事を覚えるのにはメモを取るのが有効と紹介しましたが、ノート術を学ぶことで、より威力を発揮するでしょう。
「仕事ができるやつ」になる最短の道
コンサルタントとして大企業・中小企業あわせて1000社、8000人以上を見てきた著者が明かす、仕事ができるやつになる法則が学べる一冊。
- 今日からできること
- 1週間程度でできること
- 1ヶ月毎日取り組んでできること
- 1年かけてじっくり取り組むこと
のように「短期的に役立つ話」から「長期にわたって役立つ話」までまとめられています。
良い質問をする技術
良い質問の特徴とコツが学べる本です。
「質問がしたいけど、どう聞けばいいのかわからない...」
質問力に課題を感じる人は、ぜひ参考にしていただきたい良書です。
上記以外、自分の業界に関連する知識が学べる本を読むのも当然プラスです。通勤時間などの隙間時間に、読書をしてみてはいかがでしょうか。
向いてる仕事に変えるのもアリ
自分に向いてない、興味のない仕事をしていて、どうしても覚えられない場合は、仕事を変えることをおすすめします。
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まとめ
今回は仕事が覚えられない原因と対策を紹介しました。
まずは覚えられない原因が自分の覚え方にあるのか、仕事の適性にあるのか、それとも会社にあるのかを見極めて、原因に合った対策を取りましょう。
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