このように感じている人も多いのではないでしょうか。
米ギャラップ社が実施した従業員の仕事への熱意度調査によると、日本は「熱意あふれる社員」の割合が、わずか6%しかいないことがわかっています。
また、「やる気のない社員」の割合はなんと70%。これは調査対象139カ国のうち、132位と最下位クラス。好きなことを仕事にしたいと思うのは自然なことでしょう。 しかし一方では、
という意見もあります。
好きなことを仕事にするなんて最高の選択に思えますが、好きなことを仕事にするのは避けた方がいいのでしょうか?
そこで今回は、好きなことを仕事にするべきかについて解説します。
目次
自分の好きなことを仕事にするべき?
自分の好きなことを仕事にするべきかどうかは、人によります。
なぜなら、後述しますがメリットだけではないからです。 好きの度合いや市場のニーズ、自分の現在置かれている状況を総合的に加味して、本業にするのか、または副業や趣味の範囲で取り組むべきかを決めるのがいいでしょう。
次の章からは、好きなことを仕事にするメリット・デメリット、好きなことを仕事にして成功・失敗する人の特徴を紹介していきますので、自分に当てはめて考えてみてください。
好きなことを仕事にするメリット
まずは、好きなことを仕事にするメリットからみていきましょう。
やりがいを持てる
好きなことを仕事にする上で最も期待するのは、仕事にやりがいを持って、楽しく充実した日々を過ごすことですよね。
興味のないことより自分の好きなことに取り組む方が、やりがいを持てる人は断然多いでしょう。
好きなことを仕事にすることによって、人生の3分の1を占める仕事の時間を充実させられるのは、非常に大きなメリットと言えます。
スキルが上がりやすい
好きなことを仕事にすると、スキルが上がりやすいのもメリットと言えます。
興味がない仕事だと、会社の方針や上司の指示がない限り、自発的にスキルアップに時間を費やすことはそうできません。
一方で好きなことなら、指示がなくても自発的に動けます。業後も休日も仕事に向き合っていれば、当然差がつきますよね。
スキルが上がれば成果も上がりやすくなり、結果高評価にもつながるような、好循環が期待できます。
ストレスが溜まりにくい
好きなことを仕事にすると、ストレスが溜まりにくいのもメリットです。
職場では仕事以上に、人間関係から生じるストレスが大きいですが、せめて仕事が好きであれば、ストレスを和らげてくれます。
また、日々やりがいをもって働き、スキルアップして成果も上がっていけば、徐々に頼られる存在になり、人間関係のストレスは減っていくものです。
職場が居心地のいい場所になれば、もっと仕事が好きになるでしょう。
好きなことを仕事にするデメリット
次に、好きなことを仕事にするデメリットもみていきましょう。
純粋に楽しいとは限らない
「好きなことを仕事にしてる人は、毎日楽しいに違いない!」と思うかもしれませんが、そうとは限りません。
以下は元メジャーリーガーのイチローさんが、引退会見の時に語っていた内容です。
1994年、3年目ですね。仰木監督と出会って、レギュラーで初めて使っていただいたわけですけども。この年までですね、楽しかったのは。 あとはその頃から急激に番付を上げられちゃって、それはしんどかったです。やっぱり力以上の評価をされるというのはとても苦しいですよね。 だから、そこからは純粋に楽しいなんていうのは、やりがいがあって達成感を味わうこと、満足感を味わうことはたくさんありました。 じゃあ、楽しいかというとそれとは違うんですよね。
仕事にするということはプロとして活動するわけなので、期待を背負い、それに対して成果を上げる必要があります。
好きな仕事と言えど、プレッシャーに押しつぶされそうになるような、辛い場面もあるものです。
稼げるとは限らない
好きなことで生きようと思っても、なかなか仕事にならず、稼げない場合もあります。
例えばミュージシャン、お笑い芸人、漫画家など、実力で収入が決まる世界はその代表格です。
好きなことがあっても仕事として成立しなければ、よほどお金に余裕のある人でない限り、続けることはできません。
好きから嫌いになる可能性もある
好きなことを仕事にした結果、嫌いになってしまう可能性もあります。
どんなに焼肉が好きでも毎日焼肉はしんどいのと同じで、距離を近づけすぎると見え方が変わることもあるんです。
また、特に会社員として働く場合、自分の思い通りにできなかったり本当にやりたい仕事を担当できなかったり、ジレンマも出てくるもの。
さらには、周りのレベルが高すぎて自信をなくしてしまう場合もあります。好きだからこそ、良くも悪くも振れ幅が大きいわけです。
好きなことを仕事にして成功する人の特徴
好きなことを仕事にして成功する人の特徴を紹介します。
継続できる
世の中にはみんなが羨むカッコイイ職業もあれば、何それ?と思われるようなニッチな職業もあります。
また、ブロガーやYouTuber、ミュージシャン、お笑い芸人のような、いくら頑張っても収入になるかわからないような職業もあります。
世間や日の目を見ないことを気にせず、コツコツと自分の好きなことをやり通せる人は、成功を掴む確率が高いと言えます。
好きのレベルが高い
好きのレベルが高いとは、自分のやっていることに対して努力を感じていない人のイメージです。
例えば筆者の友人にバイクが大好きで、休日は真冬も1日中外で手入れや改造に時間を費やし、バイクを眺めながら晩酌するという人がいますが、これが好きのレベルが高い人です。
バイクを仕事にするつもりはなかったのに、どこからかバイク関連の相談が舞い込み、仕事になり始めているようですからね。
天才は努力する者に勝てない、努力する者は楽しむ者に勝てない
という言葉がありますが、没頭の域に達することであれば、仕事にしてもうまくいくでしょう。
仕事だと割り切れる
仕事にする以上、会社の方針や顧客の要望を聞き入れる必要があります。
自分の意に反することがある度にいちいち衝突するようでは、仕事として成立しません。
仕事だと割り切れる人は仕事に、割り切れない人は趣味の範囲でやるべきでしょう。
好きなことを仕事にして失敗する人の特徴
好きなことを仕事にして失敗する人の特徴もみてみましょう。
好きなことを仕事にすれば幸せだと思い込んでいる
好きなことを仕事にすれば幸せに違いないと、過度な期待をしている人は失敗する傾向にあります。
今の仕事から逃れたい気持ちが強い状態だと尚更、他の仕事の魅力的なところばかりが目について、都合のいい妄想を膨らませがち。
でも多くの場合、地味な作業やクレームが多いなど、華やかな部分はわずかなものです。 期待値が高すぎると減点方式になるため、どんどんやる気をなくして、前の仕事の方がマシだったと後悔する人もいます。
好きな作業だけやりたい
下積み生活に耐えられない人は、好きな仕事をするべくその業界に入っても、目標に到達する前に消えてしまうケースがめずらしくありません。
例えば、お客さんの前でお寿司を握りたくてお寿司屋さんに勤めたものの、仕込みや掃除の毎日に辟易して辞めてしまうといった具合です。
技術的なことはもちろんですが、仲間内の信頼があってメインの仕事は任されるもの。
少しずつステップアップする意識がない人は、仕事にするにしてもどこかに所属するのではなく、個人事業主として働く方がいいでしょう。
仕事よりお金がモチベーション
好きこそ物の上手なれと言うように、好きなことはどんなことでも上達します。
しかし、上達と比例して収入が上がるとは限りません。それどころか、どんなに上達しても一般的な給料水準よりもはるかに低い仕事だってあるでしょう。
仕事内容よりお金と考える人は、思い通り稼げない環境では長続きしません。
「好き」より「向いてる」仕事をするのがオススメ
よほど好きなことがある人以外は、向いてる仕事をするのがオススメです。その理由を順を追って解説します。
向いてる仕事とは?
そもそも向いてる仕事とは何かというと、すごく好きなわけではないけど、やっていて苦にならないこと、つまり得意なことです。
例えば、筆者は現在Webライターをしていますが、仕事が楽しくて仕方ないと思うことは基本ありません。
ただ、毎日淡々とこなすことができるため、筆者にとっては向いてる仕事のひとつだと感じています。
没頭できるほど好きなことはないという人は、得意なこと探しをしてみましょう。
「好き」より「向いてる」仕事の方が幸福度が高い
次に、なぜ好きより向いてる仕事をオススメするかですが、それは長期的にみると、向いてる仕事の方が幸福度が高くなる傾向にあるからです。 ミシガン州立大学が実施した
という調査によると、好きなことを仕事にしたいと考える人より、仕事は続けていくうちに好きになるものと考える人の方が、将来的な幸福度は高くなることがわかっています。※参照:科学的な適職
どんな仕事にもクレーム対応や職場の人間関係など、好きになれない部分はあるため、好きなことを仕事にしたいと考える人は、理想と現実のギャップに苦しんでしまうよう。
今の仕事は本当に好きなのか?もっと自分に合った仕事があるのではないか?と考えるようになり、最終的に幸福度が下がってしまうわけです。
一方仕事に過度な期待をしていない人は、少々のトラブルで動じることはありません。 仕事に限らず、無欲な人ほどうまくいくことってありますよね。
自分に向いてる仕事を知ろう
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まとめ
今回は好きなことを仕事にするべきかについて解説しました。
世の中の成功者と呼ばれる人たちは、昔からやりたいことに向かって真っ直ぐに進んできたのだろうと思うかもしれませんが、そんな人ばかりではありません。
成功者の多くは現在の仕事に就く前、人生の目的など持っておらず、偶然の結果として現在の仕事に就いている人が多いため、『天職は偶然の産物』と言われています。
結局はやってみないとわからないことが多いので、好きなことにとらわれず、いろんな仕事にチャレンジしてみましょう。
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