日本人の多くがお金に対して不安を持っています。
ローンや年金、教育費など、お金の悩みは尽きませんよね。
こう感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、お金の不安を感じる理由と解消法を紹介します。
お金の不安を消したい人はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
約9割の人がお金の不安を感じている
日本人は「世界一不安を感じやすい人種」と言われ、多くの人が将来への不安を感じています。
BIGLOBEが20代から60代の男女1,000人を対象にした「お金に関する意識調査」では、お金に不安を感じる人は9割弱という結果が出ています。
特に収入や貯蓄の少なさ、老後の年金問題について不安を持っている人が多いようです。
要するに日本人のほとんどが、お金の不安を持ちながら生活をしていることになります。
お金の不安を感じる理由
お金の不安を感じる理由を深堀りしていきたいと思います。
給料が低い
給料が低いと貯金ができず将来への不安が大きくなります。
日本人の平均年収は約400万円ですが、関東や東海以外では年収300万円台が普通で、業種によっては200万円台という人も少なくありません。
結婚や出産の資金が足りない、ローンが組めないなど、給料が少ないとさまざまな問題に直面します。
最近はコロナで給料やボーナスがカットされた人も多く、さらに不安を感じている人が増えています。
リストラの恐怖
「終身雇用を守っていくのは難しい」と、トヨタ自動車の豊田章男社長が発言したのは記憶にも新しいかと思います。
日本では終身雇用の文化が根付いていましたが、これからの時代はリストラが当たり前の世の中になっていくでしょう。
実際にトヨタ自動車では、中途採用の割合を5割に引き上げる決定を下しました。転職も当たり前になっていき、仕事ができない人は居場所がなくなってしまいます。
特にスキルを持っていない人は、リストラの対象になるだけでなく、転職先が見つからない可能性もあります。
結婚や出産
結婚や出産にかかる費用の合計は500万円以上と言われています。
結婚指輪や結婚式、新居の準備、出産費用を工面するとなると、ある程度の貯金が必要です。
しかし、大和ネクスト銀行が20～69歳の男女1,000人を対象にした「貯蓄と投資に関する調査2020」によると、500万円以上の預貯金がある人の割合は27.2%という結果に。
そして結婚や出産などのライフイベントが多い20代で見ると、男性14%、女性11%と預貯金額が500万円に達していない人が多いことが分かります。
そのため、結婚や出産でお金を使い切る、もしくは親に借りるなど、苦しい状況になってしまう人も少なくありません。
住宅や車のローン
住宅や車は人生で最も大きな買い物です。ほとんどの人がローンを組み、毎月の支払いのために働いています。
しかも住宅ローンの完済年齢の平均は73歳に上がり、年金や貯金を切り崩しながら支払いを続けている人も多いです。
最近は低金利でローンを組む人が増えていますが、完済年齢のことを考えておかないと老後破産のリスクも上がってしまうでしょう。
終身雇用の崩壊でリストラのリスクが上がり、コロナの影響で給与カットが行われている現実を見れば、ローンを払い切れるか不安になってしまいます。
老後の生活資金がない
老後の生活資金が足りず、今後どうすればよいのか迷っている人もいます。
金融庁が発表した「老後2000万円」が話題となり、大きな不安を抱えた人も多いのではないでしょうか。
これは老後の夫婦を設定とした金額で、単純計算すると一人当たり1000万円が必要になる計算です。
しかし、大和ネクスト銀行が20～69歳の男女1,000人を対象にした「貯蓄と投資に関する調査2020」によると、500万円以上の預貯金がある60代男性の割合は43%、女性は55%と言う結果に。約半数の人が500万円にすら達していないことが分かります。
そのため、老後に生き抜いていけるのか、大きな不安を抱えてしまうのです。
理由はないが漠然とした不安がある
お金に対して、漠然とした不安を抱えている人もいるのではないでしょうか。
今の収入や生活に不満はないものの、ニュースや周りの会話でお金に対する不安を聞く機会は多いかと思います。
職場に行くと「ローンがキツい」「年金がもらえるのかな？」といった話題になり、漠然とお金に対する不安が増していくのです。
日本人はお金に対してネガティブな面があるため、そういった環境にいると自然に不安を感じてしまいます。
不安障害になっている
不安障害とは精神疾患のひとつで、不安によって生活に支障が出てしまう障害です。
「お金がなくなったらどうしよう」と不安になり、友達を遊ぶのをやめる、1円単位で割り勘するようになる、自分が得するように仕向けてしまう、などお金に対する執着心が強くなってきたら注意が必要です。
また不安障害はお金だけではありません。
- 病気かもしれないと感じて何度も健康診断を受ける
- 鍵の閉め忘れを気にして何度も家に帰ってしまう
- 仕事でミスを恐れて会社を休んでしまう
など心配性が発展して、日常生活に支障が出てしまう人もいます。
特に日本人は不安になりやすい人が多いため、不安障害を発症してしまうのかもしれません。
お金の不安を解消する方法5つ
それではお金の不安を解消する方法を5つ紹介します。
支出を見える化する
お金の不安を無くすには「支出の見える化」が大切です。
多くの人はなんとなくお金を使い、気付いたらお金が貯まっていないという状況に陥りがちです。
お金が貯まる人は収入よりも支出に気を遣っています。支出を把握できれば、無駄遣いしていることや、節約できそうなところが分かります。
また収入から支出を引いて、どのくらい貯金ができるのか明確になるため、お金を貯めたいなら支出をきちんと洗い出しましょう。
積み立て貯金をする
貯金の習慣が身につかないという人は「積み立て貯金」を始めてみてはいかがでしょうか。
積み立て貯金のメリットは以下の通りです
- 自動的に貯蓄してくれる
- 普通預金よりも金利が高い
- 引き出しにくい
毎月決めた金額を口座から自動的に貯蓄してくれるため、貯金が苦手な人でも確実にお金を貯められます。
一定の貯金額があると精神的に安定します。まずは100万円を目指して積み立て貯金を始めてみてはいかがでしょうか。
固定費を下げる
収入アップや貯金以上に大切なのが固定費の削減です。
固定費を削減するメリットは、一度見直したら半永久的に効果が持続することです。
例えば、月8,000円のスマホ代を月3,000円のプランに変えたら、毎月5,000円の節約に。年間で計算すると6万円にもなります。
その他にも、
- 家賃
- 光熱費
- 保険料
なども固定費に入ります。
逆に食費や日用品などの変動費の節約は、生活が苦しくなるのでおすすめしません。
固定費は一度見直せば、それ以降は努力しなくても節約できるのが最大のポイントです。
まずは身の回りの固定費の金額を洗い出し、見直せるものはないかチェックしてみてください。
運動習慣をつけて健康になる
お金の不安は運動で解決することもあります。
運動をすると「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌されます。セロトニンはストレスを軽減する精神安定剤のような物質で、不安やイライラ、不眠などを解消してくれます。
必要以上にお金の心配をしていると、精神的に疲弊します。運動をすれば、お金に対する不安が軽減されるだけでなく、健康的な身体になり意欲的に仕事に取り組めるようにもなります。
その他にも、生活習慣病の予防や体力向上など、運動にはメリットしかないので、ぜひこの機会に運動習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
スキルを身につけて副業を始める
収入や貯金が少ない人は、スキルを身につけて副業を始めてみてはいかがでしょうか。
Webデザインやプログラミングなど、スキルがあれば稼げるだけでなく、転職にも有利になります。
最近は働き方改革や副業解禁の動きもあり、副業をする会社員も増えてきました。
月5万円を稼げれば、年間60万円も貯金できます。お金の不安は稼ぐことで解消していきましょう。
お金があるのに不安なのは「収入源がひとつ」だから
収入や貯蓄があるのに、お金の不安が消えないのは「収入源がひとつ」だからです。
ほとんどの会社員は、勤めている会社からの収入しかなく、リストラや倒産のリスクに備えることができません。
会社員は安定したイメージがありますが、終身雇用が終わった今、実はリスクの高い生き方になっています。
そのため、会社員をしながらでも収入源を複数持っておくことが大切です。別の収入源があれば、会社をリストラされても食いつないでいけます。
精神的に安定しながら会社勤めができるため、仕事への意欲も高まるでしょう。
スキルを身につけて収入源を増やそう
お金の不安を解消するには、スキルを身につけて収入源を増やすことが大切です。会社以外の収入があれば、経済的にも精神的にも安定します。
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まとめ
今回はお金の不安を感じる理由と解消法を紹介してきました。
お金の心配をすることは大切ですが、考えすぎると精神的に疲弊します。
本記事で紹介した解消法を実践すれば、徐々にお金に対する不安がなくなっていくでしょう。
それではお金の不安を解消して、自分らしい生き方を実現してみてくださいね。
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