フリーランスの孤独に関する悩みはよく見かけます。
フリーランスとはそんなにも孤独感が強く、寂しい働き方なのでしょうか?
この記事では、これからフリーランスを目指す方に向けて、フリーランスは本当に孤独なのか?についてと、現在孤独に悩むフリーランスの方に向けて、孤独を解消する方法を紹介します。
目次
実際のところ、フリーランスは孤独?
「フリーランスは本当に孤独。孤独が無理な人はやめておいた方がいい」
といった類のコメントは散見されますが、実際のところ、フリーランスは孤独で寂しい働き方なのでしょうか?
出社して働くことに比べると、人との関わりが減るため、孤独は感じやすいのだろうと想像する人もいると思います。
でも、会社を辞めたい理由ランキングの1位常連は「職場の人間関係が悪い」ですよ。
人間関係が良好な職場ももちろんありますが、あなたは今の職場の人に会えない辛さで孤独を感じる自分を想像できますか?
「会いたい人は仕事終わりや休日に、たまに会えればいい」と思いませんか?
果たして本当にフリーランスは孤独なのか?もう少し深堀りしていきましょう。
「フリーランスは孤独」は勘違い?
想像してみてください。プライベートがとても充実していて、仕事以外の時間に楽しみが待っているときを。
- 仕事終わりは大好きな仲間との飲み会
- 休日は恋人と家でまったり過ごす
- 連休は家族で旅行
こういうイベントが定期的にあり、プライベートで十分人との交流があれば、仕事中は1人でいい、むしろその方が集中できる、という人も多いのではないかと思います。
何が言いたいかというと、フリーランスになって孤独になったのではなく、孤独なライフスタイルの中に孤独な働き方を持ってきた人もいるということです。
もともと1人暮らしで孤独に過ごす時間が多かった人がフリーランスになると、1人の時間が極端に増えて、バランスが崩れてすごく孤独に感じるわけです。
とは言え孤独を感じるときもある
とは言えフリーランスをしていて、孤独を感じるときもあります。ここではどんなときに孤独を感じるかを紹介します。
身近な人とスケジュールが合わない
友達や恋人とのスケジュールが合わない時期が続くと、孤独を感じます。
例えば1人暮らしで、Webライターのような自己完結しやすい仕事をしていると、仕事中に人と関わることは本当にわずかです。1日1言も発しない日はザラにあります。
家で1人で過ごすことが好きな人でも、こんな生活が長く続けば、さすがに孤独を感じるでしょう。
仕事つながりでプライベートの交流が生まれづらい
フリーランスの仕事は、特定の案件だけの一時的なつながりであったり、仲良くなっても居住エリアが全然違って、気軽に会えなかったりします。
仕事を通じて知り合いは増えても友達は増えづらい、というイメージです。
会社にいれば合わない人もいる反面、プライベートで遊ぶ仲になる人もいますよね。そういう話を聞くと羨ましく、少し寂しい気持ちになります。
孤独に働くメリット・デメリット
次に、フリーランスとして孤独に働くメリット・デメリットを紹介します。
孤独に働くメリット
まずは孤独に働くメリットからみていきましょう。
仕事に集中しやすい
孤独に働くメリットは、仕事に集中しやすいことがまず挙げられます。
周りの会話に気が散ることはありませんし、集中しているタイミングに話しかけられて、集中力が途切れてしまうこともありません。
短期集中でリズムよくタスクを片付けられるのは、大きなメリットです。
好きな時間に働ける
フリーランスは、働く時間が自由な仕事が多々あります。
具体的にはWebライターやWebデザイナーのような、自己完結しやすい仕事です。
筆者はWebライターとして活動していますが、たまにあるミーティングの時間以外、働く時間は完全に自由です。
会社員だとシフトワーカーと土日休みの人で、なかなか休みが合わないなんてことがありますが、時間が自由な仕事をしていればいくらでも調整可能です。
好きな場所で働ける
フリーランスの仕事の多くは、パソコンとネット環境があれば働けます。
家で1人が寂しいと感じれば、Wi-Fiがある近くのカフェで働くなどすれば、孤独を紛らわせることもできます。
また、満員電車に乗らなくていい生活になるのも、大きなメリットと言えるでしょう。
好きな格好ができる
出社せず1人で働くので、格好を気にする必要がなくなります。
好きな髪型や髪色にしたり、好きにネイルをしたり、男性であればヒゲを生やしたり、真夏にスーツを着る必要もありません。
自由な見た目で過ごせるのは、フリーランスならではのメリットですね。
直接的な人間関係の悩みはなくなる
フリーランスになって人との関わりが最小化されても、人間関係の悩みがゼロになるわけではありません。
フリーランスはテキストコミュニケーションが主体になりますが、テキストだと感情が見えづらく、言い回しが冷たく感じられることはよくあります。
また、テキストは履歴に残るので、直接言われるよりダメージが残ることもあります。
ただ、パワハラ上司に怒鳴られたり、体臭がキツい人が近くにいて我慢したり、触られるセクハラのような、直接的な人間関係の悩みはなくなります。
こういった人間関係に悩んでいる人からすると、1人の環境は最高に感じるでしょう。
不毛な飲み会に参加する必要がない
歓送迎会、誕生日会、新年会、忘年会、お花見、達成のお祝い、昇進のお祝い、接待など、日本は事あるごとに飲み会が開催されます。
楽しい会ならいいですが、正直参加したくない不毛な飲み会の場合、時間とお金と労力を吸い取られて終わりです。
組織に所属していなければ、不毛な飲み会を回避できるのもメリットです。その分、自己投資に使える時間とお金ができますからね。
孤独に働くデメリット
孤独に働くデメリットもみてみましょう。
コミュ力が衰える
孤独に過ごす時間が長いと、コミュ力が衰える可能性があります。
久々の会話に緊張してしまったり、会話したことのない若い世代の感覚が掴めなかったり、うまく展開できなくなることも。
コミュ力に自信がなくなると、孤独に拍車がかかるので注意が必要です。
モチベーション管理が難しい
1人孤独に働いていると、モチベーションが上がらないという人もいます。
フリーランスになったら朝から夜まで働くぞ!と意気込んで独立しましたが、1人孤独なフリーランスはモチベが全然上がらず…。今でこそ、Twitter上の方々に触発されながらモチベをアップできています。ですが【結論】フリーランスはモチベの継続が難しい。やっぱりこれでした…。
— はらちゃん@月収50万専業ブロガー (@HarachanBlogger) September 26, 2020
切磋琢磨できる人や、頑張ろうと思える環境がないとやる気が出ない人には、厳しい生活に感じられるでしょう。
自己管理ができないと地獄
フリーランスとして孤独に働く上で、自己管理能力は必須です。
時間管理、仕事量や休みの調整、体調や体型の管理、前述したモチベーション管理など、すべて自分で行う必要があるからです。
自己管理ができないと、やる気が出なくて進捗は悪くなり、納期ギリギリに徹夜で仕上げ、部屋は散らかり、肥満は進むばかり、なんてことになりかねません。
行動できないと出会いは皆無
フリーランスに限らず、会社員でも非常に多い悩みが、「出会いがない」です。
特にフリーランスは基本1人なので、出会いを目的に行動しなければ本当に人脈は増えません。
筆者は海外生活をしていた頃、現在の働き方を本格化しましたが、フリーランス1年目にできた新たな知り合いはたったの1人。しかも知り合いレベルで、友達と呼べる関係ではありません。
フリーランスになる前、別の国で飲食店で働いていたときは、2年間で30〜40人もの友人・知人ができたことに比べると、差は歴然。
行動できないと、出会いは皆無と思っていた方がいいです。
フリーランスの孤独を解消する方法12選
次に、フリーランスになって孤独を感じている方に向けて、フリーランスの孤独を解消する方法を紹介します。
孤独ではなく自由と認識する
フリーランスになる理由で最も多いのは「時間や場所の自由がほしいから」です。
孤独を感じるということは、以前より自由になった証拠ではないかと思います。なぜなら、孤独と自由は似ているからです。
例えば、パートナーがいて子どもがいる状態は、孤独ではないですが、自由度が高いとは言えません。一方1人暮らしで独身、恋人もいない状態は、孤独かもしれませんが自由度は高いです。
あなたは希望通り自由な生活になったのに、孤独になったと変換していませんか?
「1人=孤独」と考えるか「1人=自由」と考えるか、認識を改めるだけでも、孤独感は和らぐはずです。
1人行動に挑戦してみる
1人の時間を楽しめるようになると、孤独を感じる時間は大幅に減ります。
- 1人カラオケ
- 1人観光
- 1人食べ歩き
最初は抵抗があって、こなすだけで精一杯になるかもしれませんが、何回かやっていると慣れて、1人行動ならではの魅力に気づけます。
「仕事早く終わったけど、予定ないし、会える人いなくて寂しい...」と思っていたのが、「仕事早く終わった!今日はあそこ行ってみようかな!」となるものですよ。
定期的に出社のある仕事を選ぶ
フリーランスは、完全在宅ワークばかりではありません。
常駐型と呼ばれる、社員同様出社して働くスタイルもありますし、週に1回、月に1回は出社するというスタイルもあります。
仕事中に人との関わりがほしい人は、出社のある仕事を選ぶといいでしょう。
副業(複業)する
フリーランスはいくらでも副業(複業)してOKです。
フリーランスの仕事を軸にして、人との交流を目的に夜は飲み屋で働いたり、週末はカフェで働いたり、セミナーやイベント運営に参加するなど自由にできます。
シャイで出会いの場に行くのは難しい人でも、仕事であれば自然と馴染めるのではないでしょうか。
人がいる場所で働く
しーんとした環境よりも、少しざわついた環境の方が集中できる人は、カフェやコワーキングスペースなど、人がいる場所で働くのもいいでしょう。
毎日家だと身支度をしないため、それが気分が切り替わらない原因にもなります。
たまにきちんと身支度をして外出して、人がいる環境で働くと、いい気分転換になるでしょう。
SNSを始める
孤独から始めたSNSが、心の支えになっているフリーランスは多くいます。
「明日当社は倒産します。もう明日から出社しないように。」5年前、社員全員集められ社長から衝撃の報告を受けた。いきなり無職になり絶望の中、会社に頼る人生は終わりにした。ずっと孤独なフリーランス続けてきたけど、Twitterやり始めて人の温かさに触れ今は本当に感謝しかない。ありがとう。
— けいじ (@keiji_freelance) May 19, 2021
フリーランスでSNSを活用している人はかなり多いので、SNSで交流を持つのもおすすめです。SNSから仕事につながることもありますからね。
プライベートを充実させる
普段引きこもってばかりで、趣味もなく、恋人もいない状態の人は、孤独を感じるのも無理はありません。
自分から積極的に友達に声かけして予定をつくったり、新たな趣味を模索したり、マッチングアプリで恋人を探したり、プライベートを充実させましょう。
シェアハウスに住む
シェアハウスとは、いわゆる共同生活です。部屋は各自分かれていて、キッチンやお風呂、リビングなどをシェアするイメージ。
フリーランスは孤独なので、多少は「仲間」がいると良いですよ😌
僕がタイに住んでいた頃は、ずっとシェアハウス暮らしでした。その家には「エンジニア、アフィリエイター、画家」などが住んでいて、和気あいあい。遊ぶのは月1回とかでしたが、家に誰かいるだけで孤独は減るし、メンタル安定しやすい— manabu.nft (@manabubannai) April 8, 2021
筆者も海外にいたとき、1年ほどシェアハウス生活を経験しましたが、個人的にはデメリットよりもメリットの方がはるかに際立っていて、いい経験だったと思いました。
よほど相性の悪い人に囲まれない限り、孤独を感じることはありません。
ゲストハウスに住む
ゲストハウスとは、簡易宿泊施設です。
部屋は個室もありますが、基本はドミトリーと呼ばれる相部屋での宿泊です。
「宿泊施設に住む?」と思われるかもしれませんが、数ヶ月〜1年単位で住んでる人も実際います。
筆者は九州のゲストハウスに1ヶ月滞在しましたが、同じドミトリーにいた半数は、1ヶ月以上、中には1年近くいるという長期滞在者でした。
宿泊施設だけあって人の出入りが激しいので、一期一会も多いですが、しばらく一緒に過ごして仲良くなる人もたくさんいました。孤独を感じることはない場所です。
ワーケーションをする
ワーケーションとは、ワーク(Work)とバケーション(Vacation)を組み合わせた造語で「旅先で休暇の合間に仕事をする」というイメージです。
筆者はワーケーションが大好きで、国内外さまざまな場所でワーケーションをしていますが、移動が好きな人にはかなりおすすめです。
フリーランスのイベントに参加する
フリーランスの人の中には、フリーランス向けのイベント企画をしている人がいます。
【募集開始】
フリーランス大忘年会!!駆け出しフリーランス、これからフリーランスになりたい!という方でも参加OK!
▼テーマ
①仲間を作ろう!
②どのような1年だったか語り合おう!▼日程
12/19(土) 18:00~▼人数
max70人↓↓応募はこちらから↓↓https://t.co/vD6sOpu7SZ pic.twitter.com/JQrT2qkrAJ
— うりっぽ🇵🇭ホテルに住むライター (@gurikop) November 11, 2020
こういうイベントに参加して、フリーランス仲間を作るのもいいですね。
オンラインで交流できる場に参加する
「できればリアルで会いたいけど、場所的に気軽に行けない...」という人もいるでしょう。
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働き方以外も独立しよう
フリーランスになって働き方だけ独立する、というのはバランスが悪いです。
新しいことに挑戦したり、新しいコミュニティに参加したり、その他の行動やマインドもフリーランス仕様に独立しないと、なかなかうまく回りません。
フリーランスをやめて会社員に戻れば、バランスも元通りになって、今の孤独や寂しさを感じることはきっとなくなるでしょう。
でも、「フリーランスになったから孤独になった」と勘違いして、フリーランスをやめてしまうのはもったいないと思います。
働き方以外の軸を調整すれば、フリーランスが心地よく感じられる人もたくさんいるはずですから。
まとめ
今回はフリーランスは本当に孤独なのか?と、孤独を解消する方法を紹介しました。
寂しがり屋で孤独を感じやすいからと言って、フリーランスが不向きなわけではないですし、フリーランスをやめるべきだとも思いません。
心地よくフリーランスを続けるための土台づくりができれば、きっといい働き方だと感じられるからです。ぜひ、働き方以外を変化させることにも注目してみてください。
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