- 仕事で将来的に役立つスキルを習得したい
- 転職の時に強みにできるスキルがほしい
- 社会人が身につけるべきスキルは何?
今後のキャリア形成を見据えて、何かスキルを習得したいと考える人は多くいます。
一方で、英語などの語学スキルがいいのか、資格の取得を目指した方がいいのか、それとも教養を学ぶべきなのか、選択肢があり過ぎて決めきれない人も少なくありません。
悩むあなたにおすすめしたいのが、ポータブルスキルの向上です。
今回はポータブルスキルの意味や具体例、そして鍛える方法までまとめて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ポータブルスキルとは?
ポータブルスキル(Portable Skill)とは、持ち運びができる能力のことです。
厚生労働省は「職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる業務遂行上のスキル」と定義しています。
つまり、調理師や美容師などが有する専門スキルではなく、コミュニケーション能力のような業種や時代に左右されない汎用性の高いスキルが、ポータブルスキルです。
ポータブルスキルの要素
厚生労働省は、ポータブルスキルには以下9つの要素があると説明しています。
仕事のし方 | 現状の把握 | 情報収集や分析のし方 |
課題の設定 | 取り組むべき課題の設定のし方 | |
計画の立案 | 課題遂行のための具体的な計画の立て方 | |
課題の遂行 | スケジュール管理や各種調整のし方 | |
状況への対応 | 予期せぬ状況への対応や責任の取り方 | |
人との関わり方 | 社内対応 | 経営層・上司・関係部署との関わり方 |
社外対応 | 顧客や社外パートナーとの関わり方 | |
上司対応 | 上司への報告や課題に関する意見の述べ方 | |
部下のマネジメント | メンバーの育成や持ち味の活かし方 |
主に課題解決スキルと、対人関係スキルの2軸に分かれています。
ポータブルスキルが注目される背景
ポータブルスキルが注目される背景には、社会情勢やビジネス環境の変化があります。
日本企業には終身雇用や年功序列といった制度があり、入社した企業で生涯勤め上げるのが基本でした。
ところが昨今、大企業でも大規模な人員削減が度々行われています。主な対象は、給与レンジの高い幹部社員を含む40代・50代。終身雇用制度は崩壊しつつあります。
また、テクノロジーの急速な進化により、時代の移り変わりが早く、企業寿命の短命化も加速しています。
ちなみに、2021年に倒産した国内企業の平均寿命は、23.8年でした。
2025年から定年が65歳に引き上げられますが、大卒(22歳)から勤め始めると考えると、定年までには43年あります。
定年まで勤め上げたいと思える企業に就職できたとしても、叶わない場合もあるわけです。
転職を余儀なくされた時、ポータブルスキルが身についていればアピールポイントになるだけでなく、キャリアチェンジができる可能性も高まります。
自分の市場価値を高めるスキルとして、ポータブルスキルは注目されています。
ポータブルスキルを鍛えるメリット3つ
ポータブルスキルを鍛えるメリットを紹介します。
1. 仕事を円滑に進められるようになる
ポータブルスキルを鍛えると、計画力や状況判断力、課題解決力が高まるため、仕事を円滑に進められるようになります。
デキる人のところには仕事が集まるので、業務の立ち上げや責任者を任されるなど、チャンスを得る確率も高まるでしょう。
人より多くの経験を積めれば、当然現職でのキャリアアップにもつながります。
2. 信頼を得られる
ポータブルスキルは、社内外の対人関係を円滑にする能力でもあります。
同年代のチームメイトと良い関係を築けるだけでなく、上司や部下、他部署、そしてクライアントまで、幅広く良好な人付き合いができるのがポイントです。
また、ミスがあった時の謝罪やクレームへの対応など、問題が起きた時の対応力も上がります。
どの職場でも課題になりがちな対人関係が良好で、仕事もそつなくこなせるとあれば、周囲から信頼されるのは間違いありません。
3. 転職のアピールポイントになる
ポータブルスキルは、転職時のアピールポイントにもなります。
例えば営業職で受注が伸びなかった時、お客様に自分の足りない点をヒアリングし、改善策を考えて実行した結果、受注が伸びた経緯があったとしたらどうでしょう?
- すぐに投げ出さない
- 自己解決能力が高い
- 積極的に行動ができる
など、プラスの印象を持つ面接官は多いでしょう。
主体的に仕事に取り組む人は、新たな職種やポジションに就いても活躍できるケースが多く、職場の雰囲気を良くする側面もあるため、多くの企業にとって魅力的な存在です。
ポータブルスキルの具体例一覧
ポータブルスキルの具体例を「仕事のし方」と「人との関わり方」に分けて解説します。
仕事のし方
仕事のし方に関するポータブルスキルの具体例は、以下の通りです。
- 情報収集能力
- 分析力
- 計画力
- 判断力
- 決断力
- 発想力
- 問題解決能力
- 忍耐力
- プレゼンテーション能力
など、どれも業務を遂行する上で非常に役立つスキルです。
現代はインターネットやSNSの普及により、アクセスできる情報量が多く、調べごとやアイデア探しは容易になりました。
また、便利なツールも多数あるので、数値の計算やグラフの作成なども容易にできます。
しかし、調べるために言語化する力や、情報の信頼性を見極める力、まとめた数値から何かを読み解く力がなければ、有効活用はできません。
世の中がどんなに便利になっても、思考力は必要不可欠です。
人との関わり方
人との関わり方に関するポータブルスキルの具体例は、以下の通りです。
- コミュニケーション能力
- 質問力
- 調整力
- マネジメント能力
- ファシリテーション能力
- 人を巻き込む力
- テキストコミュニケーション能力
- 交渉力
- クレーム対応力
「対人スキル=コミュニケーション能力」と一括りにされがちですが、仕事における対人スキルはそれだけではありません。
部下のマネジメント、会議の進行、取引先との調整や交渉など、イメージ通りに相手を動かしたり、場をコントロールしたりする能力も含むからです。
また最近は、リモートワークの増加により、テキストコミュニケーション能力が求められる機会も増えています。
ポータブルスキルの鍛え方
次に、ポータブルスキルの鍛え方を解説します。
自分の棚卸しをする
どのポータブルスキルを鍛えるか決めるために、まずは自分の棚卸しから始めましょう。
自分の強みや弱み、将来的にどうなりたいかを言語化すると、ヒントが見えてきます。
例えば
なら、テキストコミュニケーション能力が役立ちそう、といった具合で考えられます。
どんな能力も鍛えて損はありませんが、プレゼンする予定がないのにプレゼン力を鍛えてもあまり意味がありません。
世間的に価値があると言われるスキルからなんとなく選ぶのではなく、今の自分に必要なスキル選びを心がけましょう。
鍛えたいスキルについて学ぶ
鍛えたいスキルが決まったら、勉強開始です。
- 書籍
- 動画
- ネットの記事
- 社内研修
- セミナー
- スクール
- オンラインサロン
など、学ぶ方法はさまざまあります。まずは無料で取得できる情報から見てみるといいでしょう。
複数のスキルを鍛えたい人は、体系的に学べるスクールやオンラインサロンに参加してみるのもおすすめです。
実践を繰り返す
ポータブルスキルは、知識を学んだだけでは身についたとは言えません。
インプットとアウトプットは同時に行わなければ、実践レベルにはならないからです。
いくら髪の切り方を学んでも、実際にカットした経験がなければ、カットのスキルがあるとは言えませんよね。
スキルを身につけるには、インプット以上にアウトプットが重要です。
もし現在の職場でポータブルスキルを活かす機会がない場合は、副業をしたりオンラインサロンに参加したり、アウトプットできる環境探しもしてみてください。
ポータブルスキルに関するよくある質問
ポータブルスキルに関するよくある質問と回答をまとめます。
アンポータブルスキルとは?
アンポータブルスキルとは、ポータブルスキルの逆の意味で、持ち運びができないスキルのことです。
包丁の研ぎ方のような、特定の業種・業界でしか使えないスキルを指します。
汎用性の低いスキルとは言え、該当スキルが必要な業界では、当然身につける必要がある重要なスキルです。
ポータブルスキルとテクニカルスキルの違いは?
テクニカルスキルとは、専門的なスキルや知識、資格のことです。
アンポータブルスキルと同義語と考えていいでしょう。
業種・業界問わず活かせるスキルが「ポータブルスキル」、特定の業種・業界でしか活かせないスキルが「アンポータブルスキル」と「テクニカルスキル」です。
ポータブルスキルを鍛えたいあなたへ
ポータブルスキルを鍛えたいあなたには、オープンイノベーション大学への参加をおすすめします。
オープンイノベーション大学とは、起業やフリーランスに必要なスキルを無料で身に付けられる学校です。
用意しているコンテンツは専門的なスキルの学習に特化していますが、定期的に開催しているセミナーや勉強会では、ポータブルスキルをアウトプットする機会があります。
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まとめ:ポータブルスキルを身につけて、活躍の場を広げよう
今回はポータブルスキルの意味や具体例、そして鍛える方法までまとめて解説しました。
キャリアが変わっても普遍的に使えるスキルを身につけたい方に、ポータブルスキルは非常におすすめです。
ぜひ本記事を、自分に必要なポータブルスキル探しにお役立てください。
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