留学やワーホリ、海外移住を控えている人の中には、資金力の関係で、現地に行ったらすぐに仕事に就きたいと考える人も多いと思います。
とは言え、fa-forward簡単な英単語がわかるレベルで、コミュニケーションはとれない英語力。
そんな状態でできる仕事はあるのでしょうか?
今回は留学とワーホリで3年半ほど海外で暮らした筆者の経験も踏まえて、英語が話せない人でもできる仕事と、おすすめの働き方を紹介します。
目次
そもそも英語が話せない人が海外で働くことはできる?
まず結論ですが、fa-arrow-circle-right英語が話せなくても海外で働くことはできます。
なぜなら、英語力が重要視されない仕事や環境もあるからです。
筆者自身、海外生活を始めて間もない頃、言いたいことが全然表現できない、本当に英語が話せない状態の時も、仕事は決まりました。
英語が話せないとできる仕事や働ける場所は限られますが、選ばなければ仕事はあります。
英語力が問われない仕事や環境の特徴
日本人であることや、日本語が話せることがアドバンテージになる仕事や環境では、英語力が問われない傾向があります。
なので、日本人が多く住む都市には、英語が話せない人でもできる仕事が多くあります。
また、人とのコミュニケーションが少ない仕事も、英語力を問わないものが多いです。
あと筆者の経験上、うまく話せなくても、聞き取ることができれば仕事の幅は広がります。
お客さんの要望やボスの指示を理解できれば、仕事はこなせますからね。
英語が話せない人でもできる海外の仕事18選
英語が話せない人でもできる海外の仕事を紹介します。
ちなみに筆者はオーストラリアにいた時に、洗車、ウエイター、バーテンダー、農業。ヨーロッパではフリーランスを経験しました。
皿洗い
皿洗いはディッシュウォッシャーと呼ばれる仕事で、文字通り皿や鍋などの洗い物をする仕事です。
日本で皿洗い専任の仕事は、ホテルのような規模が大きいところで見かけることが多いですが、海外ではレストランにも皿洗い専任のスタッフがいるのが一般的。
皿洗いならローカルレストランも狙えるので、選択肢が多いのが魅力です。
ホテルの客室清掃
ホテルの客室清掃の仕事は、ベッドメイキングや水回りの掃除、備品の交換・補充といった内容です。
その日担当する部屋の割り当てがあり、そこを各自回っていく1人仕事なので、英語が話せない人でも問題ありません。
ただ、経験者が優遇される傾向にあるため、日本で短期でもアルバイトをして、経験があると言えるようにした方が、仕事は決まりやすいでしょう。
洗車
洗車はカーウォッシュと呼ばれる仕事で、筆者が海外で初めて経験した仕事です。
車内に掃除機をかける人、車体を磨く人、ガラスを拭く人など、分業制の流れ作業で、細かいことはあまり気にしないスピード重視の仕事でした。
個人的には仲間内で会話しながら1台1台洗車する中で、英語力アップをイメージしていましたが、仕事中に話す暇はありません。
だからこそ、英語がまったく話せない当時の僕でも採用されたのでしょう。
配送業
配送業は、生鮮食品や調味料をレストランに配達するといった仕事で、運転免許があれば基本誰でも働けます。
筆者が現地で知り合った日本人も数名、配送の仕事をしていましたが、英語で困ることは基本ないようでした。
ただ、車を使う仕事には、駐禁やスピード違反などの罰則金を負うリスクがあるので、その点には注意が必要です。
Uberのドライバー
日本でお馴染みのUber Eatsの配達員ではなく、Uberのドライバーです。
Uberのドライバーとは、Uber Eatsのタクシー版のイメージですね。
Uberにドライバーとして登録すると、自家用車を使い、タクシードライバーとして活動することができるわけです。
行き先はお客さんが乗車前にアプリで指定していて、決済は降車後に自動的に行われるので、やりとりする必要はありません。挨拶程度の会話のみでOK。
格安の中古車を購入してUberドライバーを始めて、帰国する際に購入額と同額で車を売って手放す、なんてやり方をしている人もいました。
日本人向けのシェアハウス運営
日本人向けのシェアハウス運営をして、家賃収入で生活する人もいます。
アパートの一室を借りて、そこに家具や電化製品を配置し、入居者を募集。その後は空きが出たら入居者の募集を繰り返すだけです。
このように、英語不要の仕事を自分で作る発想もあります。
農業
農業はご存知の通り、黙々と作業する仕事なので、体力さえあれば働けます。
農業業界は人手不足なところが多いため、よほど人気の農場でなければ、高確率で雇ってもらえます。
歩合制の仕事もあり、頑張り次第では相当稼げるので、体力に自信がある人にはいいかもしれません。
調理
レストランやカフェ、バーでの調理は、英語が話せない人が選ぶ定番の仕事です。
海外の主要都市であれば大体どこにでも、寿司やラーメン、焼肉など、日本人経営の日本食レストランも多く、応募しやすいからです。
また、飲食店で働くと「まかない」があるので、自炊する手間や食費を浮かせたくて選ぶ人もいます。
ウエイター・ウエイトレス
ウエイター・ウエイトレスは、日本でいう飲食店のホールスタッフです。
筆者は洗車の次にウエイターの仕事をしました。
と思われるかもしれませんが、英語が話せなくてもなんとかなります。
なぜなら、仕事で使う英語は限定的だからです。必要な英語さえ覚えればやっていけます。
仕事を始めて間もない頃は、お客さんの英語が聞き取れないこともありますが、それは意外とすぐに慣れるので心配いりません。
バリスタ
バリスタを簡単にいうと、エスプレッソマシンを使ってコーヒーを作る人です。
規模の大きなカフェだとバリスタ専任、小さなカフェだとオーダーや会計などもしながらコーヒー作りもするイメージです。
バリスタは人気の職業なので倍率は高いですが、英語力よりスキルが重視されるため、スキル次第ではローカルカフェでの採用もあります。
海外のカフェは早朝から営業するところが多いので、朝型の人におすすめです。
バーテンダー
バーテンダーは、バーで飲み物を作る人のことですね。
筆者は2年ほど海外でバーテンダーをしていましたが、お客さんとのやりとりはオーダーを聞く程度なので、難しいことはありません。
夜型の人はバーテンダーを狙うのもいいでしょう。
美容師
美容師の経験がある人は、海外でも美容師として活躍できます。
筆者はオーストラリアとドイツで美容室に行きましたが、日本人が多い都市には、日本人経営の日本人美容師が働く、主に日本人客をターゲットにした美容室もあります。
ネイティブのお客さんが来た場合は、英語が得意な人が担当するらしく、英語力がない状態でもやっていけるよう。
マッサージ師
日本人が現地でマッサージ店を経営していて、そこで日本人のマッサージ師を募集しているケースもあります。
日本でも中国やタイ国籍の方がマッサージ師として活躍していますが、ほとんど日本語が話せない人もいますよね。
マッサージ中は基本会話しないので、語学力は重要視されません。
fa-arrow-circle-right未経験で応募できる求人もあり、筆者の友人は数名、未経験からマッサージ師になって、今も現地で活動しています。
商品の買い付け
商品の買い付けはバイヤーと呼ばれる仕事です。
企業のバイヤーというより、輸入販売ビジネスをしている個人が、海外在住者に買い物代行を依頼する求人がよく見られます。
指定された商品を買って日本に送るだけの仕事なので、英語力は不要です。
毎日フルタイムで働けるような仕事量はないですが、副業にはおすすめです。
コールセンター
日系企業が現地に構えるコールセンターや、現地企業が日本企業向けに運営するコールセンターがあります。
そこでの業務は基本的に日本語なので、英語が話せない人でも問題ありません。
日本人を採用するコールセンターは、マレーシアやフィリピンなど、東南アジアに多い印象です。
日本人向けのツアーガイド
日本人向けのツアーガイドも、日本語主体の仕事です。
日系の旅行会社が運営しているので、お客さんだけでなく、会社とのやりとりも日本語でOK。
筆者の友人は数名、日本人の個人客ツアーガイドをやっていましたが、英語を使うとすれば、レストランでオーダーする時くらいだと言っていました。
現地の地理や文化に詳しい人は、ツアーガイドとして活躍できるでしょう。
日本語教師
日本語教師は文字通り、外国の方に日本語を教える仕事です。
学校で日本語教師をやるには、英語力や資格などが必要になってきますが、個人で家庭教師としてやる分には何もいりません。
SNSで生徒を募集し、日本語教師をしている人もいます。
フリーランス
フリーランスは海外で雇用されて働くのではないため、少々ニュアンスが違うかもしれませんが、海外でもできる仕事のひとつとして紹介します。
フリーランスにはさまざまな職種がありますが、代表的なのはパソコンを使った仕事です。
- ITエンジニア
- Webライター
- Webデザイナー
- 動画編集者
- マーケッター
といった職種があります。海外にいても、日本の求人サイトから日本企業の仕事を請け負えるので、当然使うのは日本語のみ。
フリーランス最大のメリットは、拠点が変わっても仕事を変える必要がないことです。
筆者はヨーロッパにいた時にフリーランスになり、そのおかげで何か国と拠点を変えながら生活することができました。
英語が話せない人が海外で働く上で知っておきたいこと
英語が話せない人が海外で働く上で、知っておきたいことについて解説します。
✔ 経験やスキルがあれば英語力はカバーできる
経験やスキルがあれば、英語力はカバーできます。
筆者の友人の料理人は、一切英語の勉強をせずに海外に来て、到着した翌日にローカルの有名レストランに直接履歴書を持って行き、採用をもらっていました。
日本だと日本語が少しくらいできないと、コミュニケーションの問題で敬遠されがちですが、海外は実力があるなら誰でも歓迎スタンスのところが多いです。
ここで言いたいのは、英語力のなさを気にして、自発的に幅を狭めてしまうのはもったいないということです。
判断するのは雇う側ですからね。
やりたい仕事があれば、ダメ元でも応募してみることをおすすめします。
✔ 日本のような研修は基本ない
海外は即戦力を求める傾向にあるので、日本のような研修は基本ありません。
fa-arrow-circle-right教えてくれるのを待つスタンスでいると、英語が話せてもクビになります。
仕事が決まったら、自発的に行動することを心がけましょう。
✔ 足元をみられる可能性がある
英語力がない状態で雇う代わりに、fa-arrow-circle-right現地の最低時給を下回る時給を提示する企業や飲食店もあります。
ローカル企業で最低時給を割ることは基本ありませんが、日系の飲食店なんかではありがちです。
前述した通り、英語力がなくてもできる仕事はたくさんあります。
それなのに、英語が話せないから時給を下げるというのはよくわからないですよね。
早く仕事を決めたい気持ちが強いと妥協してしまいがちですが、決まりを守らないような場所で働くのはおすすめできません。
✔接客よりスタッフ間の会話の方が英語力は必要
接客にはそれなりの英語力が必要なイメージがあると思いますが、接客よりスタッフ間の会話の方が英語力は必要です。
接客英語は同じセリフの言い回しがほとんどですし、電話の問い合わせもパターンがあるので、返答を覚えてしまえば対応できます。
一方でスタッフ間の何気ない会話は、毎回違うので準備ができません。
なので、接客より裏方の方が英語力が必要なんてこともあります。
✔日系企業だからといって日本人が優遇されるとは限らない
海外の都市部には、ユニクロや無印良品など、日本でお馴染みのお店もあります。
日本人スタッフもいるので、日本人なら採用されやすそうと思うかもしれませんが、現地の採用基準に満たなければ、面接にすら辿り着けません。
ただ、日本の店舗で働いていた経験はプラスになるので、日系企業で働きたい人は、事前に経験しておくとよいでしょう。
✔交通費は出ない
海外では基本的に、どこに勤めても交通費は出ません。
日本人が経営する会社でも交通費の支給はありません。
なので、なるべく交通費がかからないエリアで仕事探しをするのがおすすめです。
英語が話せない人におすすめの働き方
仕事を通じて英語力を伸ばしたい、友達を作りたいなど目的がある人は、現地で働くことをおすすめします。
fa-arrow-circle-right一方で仕事は仕事、英語力や友達は別で担保して、やりがいや収入面を重視する人は、フリーランスがおすすめです。
ちなみに筆者は、現地の仕事をしつつ、副業的にフリーランスの仕事をしていましたが、その時が1番バランスがよかったように感じます。
興味がある人はぜひ、フリーランスも検討してみてくださいね。
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まとめ:英語が話せない人でも海外で働くことはできる
今回は英語が話せない人でもできる海外の仕事と、おすすめの働き方を紹介しました。
国や地域によっては、今回ご紹介した仕事以外もあるので、意外と選択肢は豊富です。
自分に合った仕事を見つけて、海外生活を充実させてください。
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