正社員の給料を時給換算する方法｜最低賃金を下回っていたらどうすればいい？

給料を時給換算したらどの程度なのか？気になる時ってありますよね。

 

時給換算した結果、もしバイトどころか最低賃金をも下回ってた場合は、どう考え行動すべきなのでしょうか？

 

今回は、 正社員の給料を時給換算する方法と、最低賃金を下回っていた場合にやるべきことを解説します。

正社員の給料を時給換算する方法

さっそく、正社員の給料を時給換算する方法を解説します。

単純に月収と労働時間を割ればいいわけではない

まず知っておきたいことは、正社員の給料を時給換算する際は、単純に月収（税引き前の総支給金額）から労働時間を割ればいいわけではありません。

 

以下の手当や収入は、時給換算する際には除外対象となるからです。

同時に、休日出社した日数や残業時間も、時給換算する際には含めません。

 

つまり計算に必要なのは、fa-arrow-circle-right基本給と一部の手当（役職手当など）、それに所定労働日数と所定労働時間です。

時給換算するための計算方法3つ

時給換算するための計算方法を3つ紹介します。

きっちり時給計算する方法

時給計算する方法には、きっちり計算する方法と大まかに計算する方法があります。

 

まずは以下の条件と仮定して、きっちり計算する方法からみていきましょう。

計算は以下の順に行います。

①400ー②50＝350

350÷③250＝1.4

1.4÷④8=0.175

0.175×10000＝1750

上記例の場合、時給は1,750円となります。ご自身の月収や所定労働日数・時間を当てはめて、計算してみてください。

 

サービス残業が常態化している方は、その労働時間も加味すると、リアルな数字が算出できます。

 

ちなみに、上記の条件に毎日2時間のサービス残業を含めると、時給は1,400円程度まで下がります。

大まかに時給計算する方法

大まかに計算できればOKな方は、基本給÷173をしてみてください。

会社によって勤務日数や労働時間は異なるため、正確な数字は出せませんが、おおよそわかればOKと考える人には、この計算方法が楽でおすすめです。

年棒から時給を計算する方法

年俸を時給換算する際は、除外金額を考える必要がありません。以下の例を元に算出してみます。

計算は以下の順に行います。

①400ー②50＝350

①400÷②250＝1.6

1.6÷③8＝0.2

0.2×10000＝2000

上記例の場合、時給は2,000円です。

正社員の平均時給

自分の時給は高いのか低いのか、それとも一般的な水準なのか、比較対象がほしいと感じる人に向けて、正社員の年代別の平均時給を紹介します。

年代	平均時給
20〜24歳	1,333円
25〜29歳	1,569円
30〜34歳	1,784円
35〜39歳	1,982円
40〜44歳	2,139円
45〜49歳	2,291円
50〜54歳	2,476円
55〜59歳	2,477円
60〜64歳	1,994円

※参照：厚生労働省「令和2年版 厚生労働白書」

 

業種や企業規模、地域などによっても違いはあるので、あくまでひとつの目安とお考えください。

時給が最低賃金を下回るのは違法

時給が最低賃金を下回るのは違法です。時給があまりに低いと感じた方は、最低賃金も確認してみましょう。

最低賃金は都道府県や産業によって違う

最低賃金には「地域別最低賃金」と「特定最低賃金」の2種類あります。

 

 

特定最低賃金は、地域別最低賃金よりも高い水準で最低賃金を定める必要がある、と認められた場合に設定されるものです。

 

【地域内最低賃金】

都道府県名	最低賃金時間額【円】
北海道	889
青森	822
岩手	821
宮城	853
秋田	822
山形	822
福島	828
茨城	879
栃木	882
群馬	865
埼玉	956
千葉	953
東京	1,041
神奈川	1,040
新潟	859
富山	877
石川	861
福井	858
山梨	866
長野	877
岐阜	880
静岡	913
愛知	955
三重	902
滋賀	896
京都	937
大阪	992
兵庫	928
奈良	866
和歌山	859
鳥取	821
島根	824
岡山	862
広島	899
山口	857
徳島	824
香川	848
愛媛	821
高知	820
福岡	870
佐賀	821
長崎	821
熊本	821
大分	822
宮崎	821
鹿児島	821
沖縄	820
全国加重平均額	930

※参照：厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」

 

なお、地域内最低賃金は自身の居住地ではなく、勤務地の都道府県に適用されます。

 

つまり、神奈川県在住で東京都に勤務している人の場合、最低賃金は東京都の1,041円です。

 

特定最低賃金については、以下よりご確認ください。

fa-hand-o-right厚生労働省「令和3年度 特定最低賃金の審議・決定状況」

時給換算したら最低賃金を下回っていた場合はどうすればいい？

時給換算した結果、最低賃金を下回っていた場合はどうすればいいのでしょうか？対処法を3つ紹介します。

会社に給与の改訂を求める

何度も言いますが、 時給が最低賃金を下回るのは違法です。

 

時給換算した結果、最低賃金を下回っていることが判明したら、すみやかに会社に相談しましょう。

 

最低賃金を下回っていることに気付かず雇用契約を結んだとしても、法律によって無効とされ、雇用主は最低賃金額との差額を支払う必要があります。

転職する

このように思う方は、転職を検討された方がいいでしょう。

 

経営的に厳しい状況にある企業や、売上げの天井が決まっているビジネス構造の場合、会社に言えたとしても、最低賃金水準まで上がるのが関の山です。

 

まずは転職エージェントに行き、自分の経験やスキルではどの程度の収入が目指せるか、自分の市場価値を確認することをおすすめします。

働き方を変える

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まとめ

今回は 正社員の給料を時給換算する方法と、最低賃金を下回っていた場合にやるべきことを解説しました。

 

仕事や会社は給料だけで選ぶものではありませんが、ひとつの重要な指標であることは間違いありません。

 

現在の会社の給与水準では低すぎると感じるなら、働き方を変えることも含め検討してみてください。

 

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