ホテルを辞めたいという声は、毎年非常に多くみられます。
なぜそんなにもホテルの仕事を辞めたい人は多いのでしょうか?
某有名ホテルで就業経験のある筆者が、ホテルを辞めたい理由と辞める前にやるべきことについて解説します。
目次
ホテルから転職したいあなたへ
ホテルを辞めたい人は、これくらい切羽詰まっている人もめずらしくありません。
先にこの記事の結論を言うと、辛いのであれば辞めるべきです。でも、また同じように辛い経験をしないための準備をしてから辞めることをおすすめします。
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ホテルの正社員はきつい
ホテルの正社員は、とにかくきついです。
筆者はリゾートバイトで半年間働いた経験なので、正社員として働いたことはありませんが、一緒に働いていた社員をみれば自分ごとのようにわかることです。
自分がホテルの正社員をやることはないと思いましたし、IT関連の企業で正社員をして、環境があまりに違いすぎると痛感しました。
厚生労働省が発表する「大卒の就職後3年以内の離職率の推移」をみると、宿泊業・飲食サービス業界の離職率はなんと、51.5%(令和2年度)。
ちなみに高卒では61.1%で、他業種と比べて明らかに高いことがわかります。
「ホテルの仕事がきつい...」と感じるのは、あなただけではありません。
ホテルの仕事を辞めたい理由
ここでは、ホテルの仕事を辞めたいと感じる理由を紹介します。
辞めたい理由を明確にすることは、次の仕事や就業先を決める上で役立ちます。自分に当てはまることは何か?確認してみてください。
とにかく長時間労働
部署と時期にもよりますが、ホテルは長時間労働が常態化しています。閑散期はあくびが出るほど暇な日もありますが、繁忙期は地獄です。
筆者はバンケットサービス(宴会部門)で働いていましたが、ギチギチでスケジュールが重なっていたタイミングには、17時間働いた日もありました。1日で2日分働いたようなものです。
バイトだったので扱いはまだ緩かったですが、社員はこれが連日続きますからね。離職率が高くて慢性的に人手不足なので、少し忙しくなり始めたらすぐ残業です。
休みが少ない/取りづらい
ホテル業で働く人の平均年間休日数は、100日程度が多いようです。
カレンダー通り休める仕事の休日は年間120日なので、年間でみると約1ヶ月分実働の差があります。
また、ホテル業は休日や連休が忙しくなるため、友人との旅行や結婚式など、休みたい時に休みが取りづらいことも。
平日休みの方がどこに行くにも空いていて安いというメリットがある一方、友人や恋人と予定が合わなかったり、結婚してライフスタイルに変化が出たりすると、休みがネックで辞めたいと感じる人も増えます。
体力的にきつい
ホテル業は基本立ち仕事で、歩き回ったり時に重たい荷物を運んだり、体力仕事です。
筆者が17時間働いた日は、相当動くだろうと予想していたので歩数を計測していましたが、結果約41,500歩(26.5キロ)歩いていました。
若くてもかなりきつかったです。将来的に続けるのが厳しいと感じるのも無理はありません。
早朝勤務や夜勤がつらい
ホテルは料飲部門は朝食対応、フロントでは夜勤があります。朝食は6時30分〜というところも多く、準備は5時か5時30分から始まります。
働く時間がちょこちょこ変化するとリズムを合わせるのが大変ですし、自分に合わない時間に働くのはまたきつさを感じるもの。
早朝勤務や夜勤がつらいのも、辞めたい理由のひとつです。
人間関係が悪い
人間関係は場所によりますが、筆者が働いていたホテルでは、円満な部署を見かけることはほぼありませんでした。
長時間労働や休みの少なさが影響しているのでしょう。体力的にも精神的にも余裕がなく、常にイライラしているような殺伐とした雰囲気はすごく感じました。
ベテランはストレスで必要以上に下の人にあたり、下の人はストレスに耐えきれず辞め、新たに入ってくる人にまた1から教えるのがめんどくさくてイライラする。
このような超悪循環が見られました。ひどい言葉で容赦なく罵声が飛ぶ毎日。定着率が悪いわけです。
給料が安い
ホテル業を辞めたいと感じる大きな理由のひとつは、給料が安いことでしょう。
求人ボックス給料ナビによると、ホテルスタッフ正社員の平均年収は350万円。中央値ベースでみると、289万円〜327万円の水準が多い。また、初任給は18万円程度が相場です。
カレンダー通り休める仕事と比べて年間約1ヶ月分多く働いて、1日の労働時間も長いのに、給料水準が低いのはどう考えてもきついですよね。
いくらか残業代は出ているようでしたが、すべてはつけられません。そして管理職になれば残業代はありません。
これで人間関係まで悪かったら、あまりにもメリットがないですよね。
マナーの悪い客対応にうんざりする
これは接客業全般に言えることですが、マナーの悪い客、理不尽なことを言ってくる客はどうしてもいるので、うんざりすることもあります。
とは言え頻発することではありませんし、この理由単体で辞めたいとまで思い詰める人は少ないでしょう。
これも結局、日々の疲れや社内の人間関係によるストレスが溜まっているときに重なると、ボディブローのように効いてしまうわけです。
思っていた世界と違う
ホテルマンに憧れのカッコイイ姿を思い浮かべて就職した人も多いと思いますが、筆者は思っていた世界と違うと感じました。
なぜかと言うと、未経験のバイトがめちゃくちゃ多かったからです。
筆者が働いたところはかなり有名でお高いホテルだったので、いろいろ勉強になるだろうと期待もありましたが、正直一緒に働いた人の中に、魅力的なホテルマンはいませんでした。
他の外資系ホテル経験者に聞いても、働いてるのは学生のバイトだらけ。
思っていた世界と違う上に、気楽な立場で働いて自分より稼ぎ、楽しそうに生活している学生が近くにいたら、やってられなくなる気持ちもわかります。
ホテルの仕事を辞めたいと思ったときの対処法4つ
ここからは、ホテルの仕事を辞めたいと思ったときの対処法を紹介します。
辞めたい理由と理想を明確にする
まずはじめに、辞めたい理由と理想を明確にしましょう。
辞めなければ解決しない問題なのか、実は辞めなくても解決できることなのか、これによって取るべき行動が変わります。
例えば人間関係に悩みがあったとして、それは今の部署だけか?それとも組織全体として感じることなのか?
- 今の部署だけ ➡️ 部署異動もアリ
- 組織全体 ➡️ 転職するべき
このように選択肢に幅ができます。特に人間関係の問題はどこで働いてもあるものなので、転職すれば解決とは言い切れません。
まずは何が嫌で、どうすれば解決されるのか。また解決したいことが複数ある場合は、優先順位も併せて考えましょう。
部署異動を相談する
辞めたい理由が今の部署の人間関係だったり、希望していた部署と違う部署に配属されたためにやりがいを感じられてなかったりする場合は、部署異動を相談しましょう。
部署が変わると仕事内容も生活リズムも全然違いますからね。
希望が通るとは限りませんが、慢性的に人手不足で困っているホテルであれば、調整に応じてくれる見込みはあります。
副業で経験する
もし辞める以外に解決策がなく、そして次に興味のある仕事が副業で経験できる場合は、辞める前に副業で経験することをおすすめします。
ホテル業がそうだったと思いますが、やる前と実際に経験した後の印象は違うものだからです。
忙しくて副業どころではないかもしれませんが、今回の二の舞になるリスクを下げるためには、効果的な手段と言えます。
転職する
先が見えたら迷わず転職しましょう。
今時転職はめずらしいことではないですし、勤続年数を気にして我慢を続ける必要はありません。
結論)辛いのであれば辞めるべき
ホテルの仕事は本当にきついですし、人間関係のストレスも多くあるので、無理すると体力的にも精神的にもどちらもやられてしまいます。そうなる前に辞めましょう。
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まとめ
今回はホテルの仕事を辞めたい理由と対処法を紹介しました。
辞めたいのであれば、勤続年数を気にせず辞めましょう。次何がしたいか、今と比べてどうなりたいか決まっていれば、きっとうまくいきます。
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