地方や田舎でビジネスを始める人も増えてきました。
最近はコロナウイルスの影響で、リモートワークが当たり前となり、都会と地方の差がなくなりつつあります。
「田舎で儲かる仕事を探している」
「地方移住してビジネスチャンスをつかみたい」
「田舎で稼げる仕事を知りたい」
このように考えている人もいるでしょう。
そこで今回は、田舎で儲かる仕事の探し方やおすすめのビジネスを紹介します。
地方在住フリーランスとして働く私の経験談もお話しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
田舎で儲かるビジネスがしたいあなたへ
田舎はチャンスに溢れています。これから田舎に移住する人は、しっかりと準備しておきたいですよね。
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地方移住して働きたい人が増えている
働き方改革が進み、地方移住して働きたい人が増えています。
内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が、東京圏に住む20歳~59歳までの1万人を対象行った調査によると、全体の49.8%が「地方移住に意向がある」と回答しています。
特に20〜40代の若い世代に多く、地方暮らしを計画している人も多い傾向にありました。
これからは、さらにリモートワークが進み、地方でのビジネスが加速するのではないでしょうか。
田舎に移住して稼ぐメリット
田舎に移住してビジネスをするメリットは以下の通りです。
- 固定費が安い
- 集中しやすい
- 競合他社が少ない
- 助成金が使える
- ビジネスチャンスが多い
順番に解説していきます。
固定費が安い
田舎の最大のメリットは固定費の安さです。
東京では月数十万円もする物件も、田舎なら数千円〜数万円に抑えられます。
SUUMO関東版のデータから東京都の家賃相場を見ていきます。
- 中野 8.0 万円
- 吉祥寺 8.0 万円
- 荻窪 8.2 万円
- 目黒 11.7 万円
- 新宿 10.1 万円
- 池袋 8.2 万円
- 渋谷 12.8 万円
- 高円寺 7.6 万円
- 三鷹 8.0 万円
- 飯田橋 11.1 万
東京で一人暮らしをするとしても、最低7万円の家賃がかかります。ここに食費や光熱費が加わると、最低10万円は必要です。
一方、田舎なら東京の半額以下の固定費で済みます。私の住んでいる広島市であれば、中心部でも家賃3万円台できれいな物件を借りられます。
ビジネスにおいて固定費を下げるのは鉄則です。そのため、地方の固定費の安さは大きなメリットといえるでしょう。
集中しやすい
田舎は集中しやすい環境が整っています。
都会に比べて娯楽施設やイベント、サービスが少なく、誘惑に負けることもありません。また自然の多い場所なら、落ち着いて作業に取り組めます。
私もほどよい田舎に住んでおり、ゆっくりとした時間を過ごしています。たまに東京に行くことがありますが、誘惑が多く人混みがすごいので、全く仕事に集中できません。
自分のビジネスに集中したい人は、自然豊かな場所で作業してみてはいかがでしょうか。
競合他社が少ない
田舎になるほど競合他社が減ります。
起業家やフリーランスの多くは、ビジネスを加速させるために都会へ出ます。また田舎は、顧客も少ないため大きな利益は見込めません。
しかし、人が少ない田舎だからこそ、個人のビジネスが活きます。
都会のサービスを田舎で応用したり、地方の課題を解決したりと、小さなビジネスでも稼げる可能性はあるでしょう。
助成金が使える
地方で起業する場合、地域創造的起業補助金という補助金制度が使えます。
この補助金は、起業に必要な初期投資を補助してもらえる仕組みで、数百万円〜数千万円まで事業に応じて給付されます。
また自治体によって独自の補助金も用意されているため、初期投資を抑えつつビジネスを開始できます。
ビジネスチャンスが多い
ビジネスは都会に注目が集まりがちですが、田舎だからこそできるビジネスも存在します。
- 都会では流行っているが田舎では認知されていないモノ・サービス
- 過疎化や人手不足など問題解決
- 田舎の美味しい特産品を都会で販売する
このように田舎の特性や問題に注目すれば、さまざまなビジネスチャンスが浮かんできます。
田舎で儲かるビジネスをするときのポイント3つ
続いて、田舎でビジネスをするときのポイントを紹介します。
地域が抱える問題を理解する
地域によって抱えている問題や課題が異なります。それを理解すれば、新しいサービスを生み出せるかもしれません。
例えば、スーパーやドラッグストアが少ない地域なら、送迎サービスや移動スーパーを提供する。
閉鎖的な地域なら、みんなが集えるカフェを作って交流する場を設ける。など地域のニーズを満たすことで成り立つビジネスも存在します。
まずは、自分が移住を検討している地域がどんな問題を抱えているのか、考えてみてはいかがでしょうか。
インターネットを活用する
人が少ない田舎だからこそ、インターネットの活用が大切です。田舎は顧客が少なく、努力しても売り上げを確保できないこともあります。
そんな時、場所を問わないインターネットで顧客を集めれば、安定した収入を確保できます。
現代において、ビジネスにインターネットは必要不可欠な存在といえるでしょう。
地域の人との交流を大切にする
地方でビジネスする際に、最も気をつけるべきポイントが地域の人の理解です。地方や田舎では、「新しいものは受け入れない」という価値観が存在します。
だからこそ、地域の人との交流を大切にし、自分のビジネスを理解してもらう必要があります。
- 町内会に顔を出す
- 地域の行事には参加する
- コミュニケーションの機会を設ける
このように地域の人と交流を深め、助け合える存在になっておきましょう。
田舎で稼げる仕事10選
それでは田舎で稼げる仕事をまとめて紹介します。
コストを抑えて出店できる「飲食店」
土地代が安い地方では、飲食店の出店コストを抑えられます。いつか飲食店を開きたいと思っていた人は、出店ハードルの低い田舎での開業がおすすめです。
地方の飲食店では、その土地の食材を使ったり、面白い取り組みをしたりと、価値を提供することが大切です。
また田舎は人口が少ないため、リピーターを増やすことを心がけましょう。そうすれば地元の人にも認知され、売上を伸ばせます。
高齢者の助けにもなる「便利屋」
田舎は若者が少なく、お年寄りの生活に支障が出ているところもあります。
そんな時に活躍するのが便利屋です。
- お年寄りの送迎をする
- 畑仕事を手伝う
- 家の掃除をする
など高齢者の力になれば、地域の人から頼れる存在になれます。移住しても溶け込みやすく、地域との関係性にこだわりたい人におすすめ。
参入障壁も低く、誰でもチャレンジできる分野なのもポイントです。
地域の商品を売れる「ネットショップ」
ネットショップは、都会や田舎関係なく起業できるビジネスです。むしろ田舎の方が、地域の特産品を取り扱うなど、独自の路線で開業できるメリットもあります。
地域の野菜や魚をネットショップで販売すれば、地元の人から頼られる存在になるでしょう。
人手不足が叫ばれている「農業・漁業」
田舎のビジネスといえば農業や漁業を忘れてはいけません。農業や漁業は稼げないイメージがありますが、業種を選べば年収1,000万円を超える仕事もあります。
農林水産省の統計では、漁業の年収は約300万円ほど。しかしホタテやブリ、牡蠣の漁師の年収は1,000万円を超えています。
まずは、移住する地域がどんな特産品を収穫しているのか、調べてみるといいでしょう。
今話題の「YouTuber」
田舎のYouTuberも人気を集めています。
YouTubeはなんでもコンテンツになるため、田舎でも十分に戦えます。
- 野菜の育て方を教える
- キャンプ動画を作る
- 古民家暮らしを発信する
など、さまざまな切り口で動画を作ってみてはいかがでしょうか。最近は田舎暮らし系YouTuberも増えています。
動画市場は拡大し続けていますので、田舎のコンテンツを見つけてみてください。
買い物難民を救う「移動スーパー」
全国には700万人以上の買い物難民がいるといわれています。特に過疎化が進む田舎では、買い物に行けないお年寄りが増えています。
そんな時に活躍するのが移動スーパーです。
トラックに食品や日用品を積み込み、買い物が困難なお年寄りが住む地域を周ります。生協やネットスーパーという手段もありますが、やはり「自分の目で見て買い物を楽しみたい」という人は多いはずです。
地域に貢献しながら起業したい人は、移動スーパーを検討してみてはいかがでしょうか。
自然と相性の良い「カメラマン」
カメラが好きなら、カメラマンとして活躍するという方法もあります。自然豊かな場所を写真に収め、作品を販売したり、素材として売り出したりできます。
最近は、Snapmart(スナップマート)やShutterstock(シャッターストック)など、写真を販売できるサイトも増えてきました。
その土地ならではの写真を撮影すれば、リピーターがついて大きく稼げるかもしれませんよ。
インバウンドも狙える「宿泊施設」
古民家などの空き家を再生し、宿泊施設を開業する人も増えています。
その土地ならではのアクティビティを盛り込み、都会のホテルでは体験できない贅沢な時間を過ごせる設計するのがコツです。最近はインバウンド客も増えているので、狙い目の産業といえるでしょう。
私の知り合いにも、田舎で民宿を開業した人がいます。1日2組限定で、野菜の収穫体験や、その野菜を使った料理を振る舞うなど、体験型の民宿として営業しています。
また宿泊施設の規模によっては、地域の雇用も生み出せます。地域の特性を活かして宿泊施設を開業してみてはいかがでしょうか。
田舎では希少価値の高い「WEBコンサル」
田舎では都会ほどインターネットの活用が進んでいません。
そのため、ある程度WEBの知識があれば、WEBコンサルとして活躍できます。
- SNS運用
- ホームページ作成
- 広告運用
田舎にはインターネット活用して集客したい人もたくさんいます。中には地方自治体の案件もあるため、需要は高いといえるでしょう。
田舎は競合が少ないため、提案をすればすぐに仕事につながるはずです。
働く場所を問わない「IT系フリーランス」
地方移住が目的なら、IT系フリーランスとして活動するのもおすすめです。IT系フリーランスは、パソコンとネット環境さえあれば、どこでも働けるのが魅力です。
Webデザイナーやプログラマー、イラストレーターなど、スキルを身につければ誰でも挑戦できます。私も地方に暮らしながらWEBライターとして生計を立てています。
働く場所や時間に囚われないため、都会と地方の2拠点生活もできますよ。
田舎で稼いだ成功例を紹介
田舎で稼ぐイメージが沸かない人もいるでしょう。
そこで田舎で成功した事例をいくつか紹介します。
地域に雇用を生み出した「一般社団法人kumano.co」
和歌山県の熊野地域に拠点を持つ一般社団法人kumano.co(くまのこ)。
熊野は、世界遺産「熊野古道」がある有名な観光地です。
一般社団法人kumano.coは、飲食店やゲストハウス、イベント企画、SNS活用、ライティングなど、幅広い分野で活動をしています。
「『生きる』を考えるコミュニティをつくる会社」をコンセプトに、都会が見落としている市場に切り込み、地域に根付いたビジネスを展開。地元の人に応援してもらいながら、地域の活性化に貢献しています。
古民家の再生で移住者が増加「中村ブレイス株式会社」
島根県大田市に拠点を持つ中村ブレイス株式会社は、義肢装具の製造や適合業務など、医療器具を取り扱う企業です。
大田市大森町は世界遺産石見銀山の町として有名です。
しかし人口400人程度。若者は減り続け、空き家が増える一方。そこで同社では、社会貢献活動として古民家の再生に取り組みました。
行政や金融機関からの援助は一切受けず、自費で古民家を買い取り、迎賓館兼資料館やゲストハウス、オペラハウスなどに改築します。
その結果、UターンやIターンなどの移住者が増え、人口減少の防止に成功しました。
ローカルベンチャーを創造する「西粟倉村役場」
岡山県西粟倉村役場は、「ローカルベンチャー発祥の地」と呼ばれています。
村の95%は森林で覆われており、人口は1,500人ほど。2004年には市町村合併を断り、ベンチャーを生み出す村として発展してきました。
村役場では、子育て支援や木材関連事業など、30社以上のベンチャー企業を生み出しています。村役場の雇用も業務委託を活用し、働き方に囚われない活動も魅力のひとつです。
地方移住が目的ならフリーランスや在宅勤務がおすすめ
地方移住してゆっくり暮らしたい人は、フリーランスや在宅勤務の会社員がおすすめです。起業よりもリスクが少なく、働く場所も問われません。
私も広島県に住みながら、在宅のフリーランスをしています。1日中家にいるため、満員電車に乗ることもなく、ストレスを感じることもありません。
地方移住を目指しているなら、スキルを身につけて在宅勤務という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
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田舎はチャンスに溢れています。これから田舎に移住する人は、しっかりと準備しておきたいですよね。
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まとめ:田舎はチャンスで溢れている
今回は田舎で儲かる仕事の探し方やおすすめのビジネスを紹介してきました。
田舎でのビジネスを考えている人は、しっかりと事業計画を立て慎重に行動しましょう。
それでは本記事を参考に、自分に合ったビジネスを見つけてみてくださいね。
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