- 住み込みで旅をしながら働く
- 働く!遊ぶ!貯める!
- リゾバで非日常を体験しよう!
このようなキャッチコピーでお馴染みのリゾートバイト。刺激がほしいと感じている時にみると、刺さりますよね。
ところがいろいろ調べてみると、
- リゾートバイトはやめた方がいい
- 旅行感覚で行くと後悔するよ
- ハズレ引いたらやばいから気をつけて
魅力的な宣伝文句とは裏腹に、ネガティブなコメントも多く、決めかねている方もおられるのではないでしょうか。
そこで今回は、北海道のホテルでリゾートバイトを経験した筆者が、リゾートバイトはやめとけと言われる理由を解説しますので、参考にしてみてください。
目次
そもそもリゾートバイト(リゾバ)とは?
リゾートバイト(通称リゾバ)とは、日本全国のリゾート地(観光地)にあるホテルや旅館などに、住み込みでアルバイトをすることです。
北は北海道、南は沖縄の離島まで、あらゆる場所で求人が出ています。
中には1週間程度の短期求人もあるため、GWや夏休みに旅行がてら働きに行く大学生も少なくありません。
リゾートバイトはやめとけと言われる理由7つ
一見魅力の多そうなリゾバですが、なぜネガティブなコメントも多いのでしょうか?
実際にリゾバを経験した筆者が、リゾートバイトはやめとけと言われる理由を7つご紹介します。
部署によっては激務で最悪
リゾートバイトにはさまざまな職種がありますが、最も求人数が多いのはホテルや旅館関連の仕事です。
具体的には、キッチ仲居さん、フロント、飲食店でのホール・キッチンスタッフ、洗い場、清掃、売店での販売などがあります。
筆者はホテルの「バンケットサービス」という、結婚披露宴やパーティーなどを担当する、宴会部署のホールスタッフとして働きました。
どの部署も繁忙期やピーク時は忙しくて大変ですが、バンケットサービスは異常でした。なぜなら、毎日形態が変わるからです。
例えばホテル内に出店している飲食店であれば、席の配置は基本的に固定です。フロントも売店も、基本的に毎日同じ光景の中で仕事をします。
一方で大広間は、朝は朝食のバイキング会場として使われ、昼・夜は結婚披露宴、企業や議員のパーティー会場として使われます。
イベントごとにレイアウトが異なるため、最大500人程度収容できる会場のテーブルや椅子の配置を、ほぼ毎日変更していました。
お客様がいる時間帯はサービスを行い、営業が終了したらすぐに次の準備です。繁忙期は朝5時に出社してほぼ休みなく働き、終わりが深夜0時を過ぎた日もありました。
中抜けシフトがきつい
中抜けシフトとは、例えば朝食の時間帯(7時〜10時など)に勤務して一旦上がり、夕食の時間帯(17時〜22時など)にまた勤務に戻るシフト形態です。
ホテルや旅館は、チェックイン・チェックアウトの時間帯、朝食・夕食の時間帯など、忙しくなる時間が決まっている関係上、中抜けシフトはどこでもあります。
「日中にしっかり休憩時間があれば、プライベートも満喫できそう!」
と思うかもしれませんが、朝が早いので、大体みんな一旦帰宅して昼寝をします。夕方から仕事があると体力を温存したい気持ちもあり、意外と外出はしないものです。
- 日中を有効活用できない
- 拘束時間が長く感じるわりにそこまで稼げていない
- 翌日も早いので夜もあまり時間がない
中抜けシフトに慣れず、働きづらさを感じる人は少なくありません。
現地の社員に難があるケースが多い
人間関係の問題はどこの職場でもあるものです。リゾバに限ったことではありません。
ただ、リゾバを受け入れる主にホテルや旅館といった宿泊業には、業界特有の課題があるため、雰囲気は異質だと感じました。
業界特有の課題とは、離職率が非常に高く、常に人手不足という点です。
厚生労働省が発表する「大卒の就職後3年以内の離職率の推移」をみると、宿泊業・飲食サービス業界の離職率は、51.5%(令和2年度)。全業種の中でトップです。
ちなみに、全業種合わせた平均値は31.2%。いかに離職率が高い業界かがわかります。
だからこそリゾートバイトの需要があるわけですが、リゾバスタッフの平均契約期間は1〜3ヶ月。つまり、めちゃくちゃ人の入れ替わりが激しいということです。
コロコロ人が入れ替わり、その都度1から教える環境のため、いちいち優しくしていられない感満載の社員も多くいます。
寮の当たり外れが大きい
リゾバスタッフは、ホテルや旅館が保有する社員寮で生活します。
寮は古い建物も多く、設備や備品にお金がかけられていないところがほとんどです。
虫が入りやすかったり、Wi-Fi完備と記載はあるけどつながらなかったり、あまり期待しない方がよいでしょう。
また、部屋は個室が多い印象ですが、数人の相部屋のところもあります。
相部屋はルームメイトと仲良くなれれば最高に楽しい一方で、音や臭い問題、盗難被害などもあるため警戒が必要です。
車がないと不便な場所もある
リゾートバイトの勤務地となる場所は、わりと田舎が多いです。
筆者が行ったところは、寮は駅から徒歩圏内の場所に位置していましたが、電車は30分に1本。最寄り駅周辺にスーパーはなく、あるのは深夜0時前に閉まる1軒のコンビニのみ。
スーパーまで電車で買い出しに行くと、往復2時間程度はかかっていました。
また、例えば北海道の観光スポットといえば、大自然の中にある絶景がそのひとつですが、得てして僻地にあるため車がなければ行けません。
たまたま地元出身の人に車を借りられたので不便なく過ごせましたが、縁がなければかなりしんどい生活だったと思います。
特別なスキルは身につかない
リゾバは特別なスキルが身につかないのも懸念点と言えます。
なぜならアルバイトで、かつ基本的に契約期間が短いため、誰でもすぐできるポジションを任されるからです。
有名なホテルや旅館に行ったからといって、一流の接客を学べるわけではありません。
大型連休の短期バイトや転職期間の繋ぎとしてやるなら、気分転換にもよいと思いますが、スキルアップしたい人は避けるのがベターです。
業界の裏側が見えてしまう
個人的に残念だったのは、業界の裏側が見えてしまったことです。
筆者が勤務したのは、グレードの高い部屋なら1人1泊30〜40万円する5つ星ホテルでした。十分高級ホテルと呼べる位置付けです。
勤務する前は厳しいことも言われるんだろうと緊張感を持っていましたが、そんな心配は不要でした。
なぜなら、同ホテルで働くスタッフの大半は、リゾバの人間だったからです。
正社員の割合は、ざっと20〜30%。不慣れなスタッフがドタバタと働いている光景には驚きました。
あくまで一例であり、すべてのホテルや旅館が同じではありません。ただ、ホテルの見え方が変わったのは事実です。
リゾートバイトは危ないって本当?
一部では「リゾートバイトは危ない」と言う人もいますが、実際どうなのか、また何が危ないのかについて解説します。
危ないと言われる主な理由は、次の通りです。
- ブラックな労働環境で肉体的、精神的にやられる
- 異性関係で面倒な思いをする場合がある
- 相部屋での盗難問題がある
- 夜道が危険なところもある
労働環境や異性関係の問題はどこでも起こり得るもので、リゾバに限った話ではない、というのが個人の見解です。
ただ、夜道に警戒が必要な場所はあります。例えば離島のリゾート地で、就業先と寮が離れているケースです。
就業先と寮が離れている場合、基本的に送迎がありますが、時間帯によっては送迎がなく、徒歩での帰宅を余儀なくされる場合もあります。
田舎は街灯が少なく夜道は真っ暗で、野生動物に遭遇する可能性もあるという意味では、危ないと言えるでしょう。
リゾートバイトにはメリットもある
やめとけと言われる理由や危ないと言われる理由など、マイナス面ばかりをお伝えしてきましたが、リゾートバイトにはもちろんメリットもあります。
- 貯金しやすい
- 無料で施設を利用できる
- 全国でプチ移住を経験できる
- いい出会いに恵まれることもある
ひとつずつ解説します。
貯金しやすい
貯金を目的にリゾバをする人は多くいます。僕自身、留学用の資金作りがリゾバの目的でした。
なぜ貯金しやすいのかというと、固定費がかからない、もしくは非常に安いからです。多くの場合、寮費や水道光熱費、Wi-Fiが無料で提供されます。
筆者がお世話になったところでは、洗濯機の利用に1回100円かかりましたが、部屋代や水道光熱費は無料でした。中にはお弁当が無料で支給されて、昼食代がかからない場所も。
条件が良い場所を選び、貯金に専念すれば、月に15万円以上貯めるのは難しくありません。短期間でまとまったお金を作りたい人にはうってつけでしょう。
無料で施設を利用できる
リゾートバイトの選択肢はホテルや旅館以外に、スキー場やプール、テーマパークなどさまざまあります。
施設によって条件は異なりますが、例えばスキー場なら、仕事以外の時間は滑り放題にしているところが基本です。スキーやスノボ好きにとっては文句なしでしょう。
また、スキー場に来るリゾバスタッフは、基本的にスキーやスノボ目当ての人しかいないため、仲間を作りやすいのも魅力と言えます。
全国でプチ移住を経験できる
リゾートバイトは北は北海道、南は沖縄の離島まで、あらゆる場所で求人が出ています。
中には春夏秋冬のシーズンで場所を変えて、転々と生活している人もいました。
固定費はほぼ無料で、現地に行くまでの交通費は支給されますから、お金をかけず、むしろ増やしながら日本各地で生活できるのは、リゾバならではのメリットと言えるでしょう。
いい出会いに恵まれることもある
職場の人間関係というと、ネガティブな内容が先行しがちですが、もちろんいい出会いもあります。
仕事がきつ過ぎて何度も辞めたいと思ったリゾバ生活も、人間関係がよかったおかげで無事最後まで続けられました。
筆者がリゾバをしたのは何年も前の話ですが、いまだに北海道に行けば当時一緒に働いていた人に会いますし、東京で会うこともあります。
長くつながれる友達ができたのはとても大きな収穫で、トータルで考えると行ってよかったと思います。
リゾバで後悔したくない!失敗を防ぐ方法
リゾバで後悔したくない人に向けて、失敗を防ぐ方法を2つご紹介します。
1. 求人情報を入念にチェックする
基本中の基本ですが、求人情報は細かくチェックしましょう。
- 仕事内容
- 寮のタイプ
- ネット環境
- 周辺環境
- 施設の利用可否
例えば仕事は「場合によっては他部署への応援もあります」と書かれていたり、部屋は個室タイプだけど「風呂・トイレは共同」になっていたりするケースもあります。
また、旅館では温泉に入れるところ、入れないところがあります。「温泉に入れる!」と書いてあるけど、実際行ってみたら寮の大浴場を温泉と呼んでいる場合も。
紛らわしい書き方や表現は当たり前にあるので、疑うつもりで確認するようにしましょう。
2. いきなり長期契約をしない
リゾバでは、いきなり長期契約をしないのが鉄則です。理由は次の通りです。
- 就業先が合わなかった時に辛すぎる
- 覚えることが多い部署に回されがち
- 途中で辞めたら交通費をもらえない
現住所と就業先を往復する交通費は基本的に支給されますが、それは契約満了が条件になっています。
先に自分で交通費は立て替えておき、契約満了後に払い戻されるイメージです。
例えば筆者は東京から北海道に行きましたが、往復3万円程度はかかりました。契約期間中に辞めた場合、3万円は自己負担となるわけです。
ホテルや旅館では契約を延長できるところが多いため、まずは1ヶ月で契約しておき、続けたいと思ったら延長するのがベターです。
旅をしながら働きたいならリゾバはおすすめしない
働いてお金を作りながら、日本中を旅して周りたい!
場所にとらわれずに働きたい願望がある方に、リゾバはおすすめしません。
なぜなら、移動はできても移動先でしっかり場所に縛られるからです。
また、移動する度に労働環境や人間関係の問題に直面し、早い段階で意気消沈してしまう人は少なくありません。
本当の意味で場所にとらわれずに働きたいなら、フリーランスになるのがベストです。
筆者は現在フリーランスで、フルリモート(出社なし)の働き方をしていますが、場所の縛りはありません。
パソコンとWi-Fiがあればどこでも仕事ができるので、今日はカフェで働く、明日から沖縄に行くなど、選択は自由自在。一時期は海外で生活もしていました。
旅をしながら働きたいなら、リゾバではなくフリーランスをおすすめします。
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まとめ
今回は北海道のホテルでリゾートバイトを経験した筆者が、リゾートバイトはやめとけと言われる理由を解説しました。
短期集中でお金を作るのが目的の方にとって、リゾバは非常におすすめです。ただ、場所にとらわれない働き方を求める方に、リゾバはあまりおすすめできません。
リゾバに何を求めるか、目的を明確にした上で検討してみてください。
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