何かの職業に就き働いている人に質問があります。
「働いていて幸せを感じることはありますか?」
「情熱的に仕事に取り組んでいますか?」
働くことは生活を維持するために必要なことです。
しかし、楽しんで働けていなければ仕事が辛いと感じてしまいますよね。また、仕事に情熱や熱意がなければ思うような成果を上げられません。
昨今、「働き方改革」が叫ばれ、政府主導の働き方改革も動き出しています。改善が進めば、今よりも幸福感が向上した働き方になるでしょう。
そこで、本記事では働き方の幸福度について解説していきます。自分自身の働き方を振り返り、幸福度をチェックしてみてください。
働き方の幸福度とは
「働き方改革」は、長時間労働の是正などにより、生産性をいかに高めていくかの取り組みです。
そのなかで、働いている人の幸せは重要なポイントになります。
以前から「従業員満足度」や「従業員幸福度」に関しては注目されていました。
「従業員満足度」は待遇や労働環境の改善などから、数値で表します。「従業員幸福度」は従業員個人の主観による評価から数値化することができます。
ところが、「従業員幸福度」は日本では馴染みのないものです。
アメリカではGoogleを筆頭に、従業員幸福度を高めるため、役職を設けるほどです。
イリノイ大学(アメリカ)名誉教授、エド・ディーナー博士らの研究によると、幸福度が高い人はそうでない人よりも創造性が3倍高いという結果が出ています。
生産性や売り上げも3割以上高くなるとのこと。
数値をみていくと、社員幸福度の高い企業は業績が伸ばせることになります。
「幸福」は2種類
働き手の幸福度が上がると、各個人の成果や企業の業績は向上します。
そこでポイントになるのが働くときの「幸福」とは何かです。
働くときの幸福には「地位・財産」と「非地位・非財産」の2種類があります。
地位・財産…お金、モノ、社会的地位など
非地位・非財産…心の豊かさ、健康、安全など
一般に地位・財産の幸福はそれほど長続きしません。
給料やボーナスがアップすれば、当然、幸福感を感じますが、時間が経つと「もっと欲しい」と感じてしまうからです。現状の給料や役職では満足できないことが多いでしょう。
反対に非地位・非財産の幸福は長続きします。
理由は自分の主観によるものが大きく、心の持ちようで維持できるからです。
つまり、非地位・非財産の幸福度を向上させることで、働き方の幸福度も上がっていきます。
非地位・非財産の幸福度を上げるには
「成長」
「感謝」
「楽観」
「自分らしさ」
という、4つの要素を満たすのがコツです。
「これに挑戦してみよう」
「周りに感謝」
「なんとかなる」
「ありのままの自分でいよう」
などと意識できると非地位・非財産の幸福度が上がっていくでしょう。
自分の働き方の幸福度をチェック
アメリカで最大手の調査会社であるギャラップ社は、以下の12の質問で社員の幸福度を測っています。
Q1:職場で自分が何を期待されているのかを知っている
Q2:仕事を上手く行うために必要な材料や道具を与えられている
Q3:職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
Q4:この7日間のうちに、よい仕事をしたと認められたり、褒められたりした
Q5:上司または職場の誰かが、自分をひとりの人間として気にかけてくれているようだ
Q6:職場の誰かが自分の成長を促してくれる
Q7:職場で自分の意見が尊重されているようだ
Q8:会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
Q9:職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
Q10:職場に親友がいる
Q11:この6カ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
Q12:この1年のうちに仕事について学び、成長する機会があった
上記の質問にそれぞれ、3点満点や5点満点でチェックしてみましょう。
もちろん、点数が多いほど働き方の幸福度は高いということです。
また、それぞれの質問は4つに分類され、自分は仕事を通じてどのように貢献しているかを判断できます。
Q1〜Q2…仕事をすることで手に入ること
Q3〜Q6…自分が貢献していることは何か
Q7〜Q10…周囲との一体感、ミッションが一致しているか
Q11、Q12…組織で全員が成長するにはどうすれば良いか
Q1〜2は仕事をするスタートするときに必要なことです。
つけた点数が低いと、仕事を始めても上手くいかないことが多いです。
Q3〜Q6は周囲に自分がどうみられているかです。
周りからの評価が高いと、部署やプロジェクトチームでの一体感が生まれます。
Q7〜Q10は会社や組織においての自分の存在価値です。
自分が組織に必要な人間かどうかがわかります。
つけた点数が高いと、会社理念やプロジェクトの方向性とマッチしやすいです。
Q11、Q12は管理職や経営者には重要な項目です。
全員が成長するにはどうすべきかが問われています。
「全員が成長して欲しい」という気持ちがあるかどうかが測れます。
ここまでを参考にして、一つ一つの項目で自分の現状で評価をつけていきましょう。
調査結果からわかった日本人の働き方幸福度
先の質問をもとにギャラップ社が調査した結果、日本企業では「熱意あふれる社員」が6%であることがわかりました。
アメリカは32%ですので、大きな差があります。調査対象の139カ国中132位という結果です。
また、「周囲に不満を撒き散らしている無気力な社員」は24%、「やる気のない社員」は70%に達しています。
自分自身、もしくは勤めている会社の様子を振り返るとどうでしょうか。調査結果に頷ける人も多いと思います。
端的にいえば、多くの人が働き方に「幸福度を感じていない」ということです。
働き方の幸福度を向上させるには
ギャラップ社が投げかけている12の質問で注目されているのは、「Q12:この1年のうちに仕事について学び、成長する機会があった」です。
先ほど、12の質問を4つの区分に分けましたが、Q12を向上させるにはQ1から順番に改善する必要があります。
最終的にQ12について向き合うことで、個人を尊重してく企業になっていきます。
仕事をスタートするときの状態が悪ければ、Q12の改善は見込めません。
全てが万全な状態でQ12に着手してこそ、働き手は「自分の能力が発揮できる」と感じます。
自分の能力が発揮できると感じる会社であれば、長く働きたいと思えますよね。
会社への思い入れも高まり、熱意を持って仕事をしやすくなります。
最終的に生産性や売り上げの向上につながるでしょう。
日本企業をみていくと、トヨタ自動車でさえ終身雇用が厳しいと発表しています。世界規模の企業でも終身雇用が厳しいとなれば、地方の中小企業はさらに厳しいということです。
終身雇用が崩壊し、働き手は条件のいい企業に転職をはじめ、以前よりも従業員や会社全体の結束力が弱くなりました。
Q12に注目して、個人の能力や強みを重視する企業を目指すことは大切です。
働く側は幸福度チェックを行い、自分が成長できる企業なのか見極めていく必要があります。
幸福度をチェックして働こう
現状の仕事を長く、幸せにこなすには「幸福度」を振り返る必要があります。
働き方の幸福度には「地位・財産」と「非地位・非財産」の2つがあり、「非地位・非財産」の幸福度を上げることた大切です。ギャラップ社が問いかける12の質問から自分の幸福度を測ってみましょう。
特に自分が成長できる会社かどうか(Q12)を振り返るのは重要です。
自分が成長できない環境では、楽しさや幸福感も感じにくくなります。管理職、経営者には重視してほしい評価ポイントです。
働き手も現状を振り返り転職や独立を判断する材料になります。ぜひ、自分の働き方の幸福度を振り返ってみましょう。
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