塾講師の仕事が気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は専門学生時代に2年間、個別指導塾で小学生から中学生を対象に、英語や算数、数学をメインに教えていた私が、塾講師の仕事内容や魅力に加え、向いてる人・向いてない人の特徴をご紹介します。
目次
塾講師の仕事内容
塾講師には「集団指導塾」と「個別指導塾」の2種類があります。
今回は、私がアルバイト経験のある「個別指導塾」の仕事内容についてお伝えします。
まず「個別指導塾」とは、講師は生徒と1対1、もしくは数名を担当します。数名と言っても私の場合は、多くて4人でした。
また、担当していたのは、小学校1年生から6年生、中学校1年生から3年生です。
仕事内容は家庭教師と似ており、生徒の勉強を近くでサポートしながら教えていきます。
使用教材は塾で用意する場合がほとんどですが、生徒が持ち込んだものを教えることもあります。
特に中学生のテスト前は、テスト対策を実施することが多いです。それに加えて、夏期講習や冬期講習もありました。
塾にある教材は、様々なレベルの生徒に対応できるように何種類も用意しています。
その中から、その生徒にあった教材を選び、授業をします。そのため、授業前にその日の授業の準備が必要になります。
塾講師あるある
塾だけでなく、学校でもよく耳にしますが・・・宿題を忘れる生徒が多かったです。その1人1人の可愛い言い訳にどう対応するかが課題でした(笑)
私は宿題を忘れた生徒に対して、その日の授業では新しい単元へは進めず、宿題をやるところから始めていました。
また、授業終了時に宿題を『生徒自身に』決めてもらうようにしました。
そうすることで、”自分で決めたことはやる” と責任を持って取り組んでくれるようになりました。
生徒が宿題をしてこなかった事に対して目を向けるのではなく、「どうしたら宿題をやってきてくれるのか」を考えるのが重要です。
これは宿題だけでなく、なかなか授業に集中できない生徒や、成績がなかなか上がらない生徒に対しても同様です。
その生徒がどこで立ち止まっているのかを見つけて、対策を考える必要があります。
塾講師をやるメリット
塾講師をやると「逆算して考える力」や「スケジュール管理の力」が身に付きます。
1回の授業は、小学生も中学生も90分です。その時間内で、予定通りに授業を進めるにはどうすれば良いか、考えなければなりません。
しかし、こちらが予定を立てても上手くいかない時ももちろんあります。
例えば生徒の集中が切れたり、1つの問題に苦戦したり、疲れ切って居眠りしている学生もいます(笑)
特に、小学生で90分集中できる子はなかなかいません・・・。
集中が切れたときは、無理して続けずに勉強以外の学校生活の話をするなど、休憩時間を設けていました。
初めはなかなか会話をしてくれなかった生徒も、授業中に雑談を挟むことで、話してくれるようになります。それも塾講師をしていて、楽しいと感じられる瞬間だと思います。
生徒との会話が増えると、問題のどこが理解できていないのかを生徒自身から教えてくれるようになったり、塾に来ること自体が好きになったり、プラスが増えました。
1つの授業の内容ももちろん大切ですが、テストまでの期間や授業数など、トータルで考えて授業することを意識していました。
そのため、集中できない日は無理はせず、生徒のやる気がある日にこちらも全力で向き合って接するようにしていました。
また、塾講師をすると「説明力」も身に付きます。当たり前ですが、塾には様々な思考の生徒がいます。
全ての生徒に同じ説明をしても、伝わらない場合があります。その際には、どのような説明だと目の前の生徒に理解してもらえるかを考え、伝えます。
この作業を繰り返すことで、塾講師としてスキルアップできるだけでなく、社会人になっても役立つスキルが身につくと思います。
塾講師のデメリット
塾講師のデメリットは、固定シフトの場合、融通が効きにくい点です。
多くの塾では、毎週決まった生徒を担当するため、固定シフトになります。
講師の都合で勝手に変更したり、休みにしたりするのは難しいですし、万が一休む場合は、替わりの講師を手配する必要があります。
ただし、最近は柔軟にシフト変更に対応できる塾も増えてきていますので、応募や面接の時に確認することをおすすめします。
あとは、不得意科目の担当です。こちらはデメリットというより、大変な事でした。
誰でも不得意な科目はありますよね。私は小学生の頃から、理科と社会が苦手でした。
苦手科目に関しては基本的に質問は受け付けず、各担当の先生にお願いをしていました。
しかし、夏期講習や冬期講習時になると講師の人数が足りず、苦手教科であっても担当しなければなりませんでした。
その際は、事前にその単元の問題を解き、理解しなければいけなかったため、通常の準備に加えてさらに時間を要し、大変でした。
しかし、生徒が毎日塾に来て頑張っている姿をみると、自然と自分も頑張ろうと思えました。
塾講師に向いてる人の特徴
塾講師に向いてる人の特徴は、子供に寄り添える人や、相手の考えを理解しようと努力できる人、そして1番は、素直に褒めることができる人です。
生徒は1人1人、考えが違います。その考えを理解して、受け入れてあげることが大切だと思っています。
回答を間違えた時やこちらの指示に従わない時に、「どうしてそう思うのか」と私は聞いていました。そうすると、生徒が自分の意見をしっかり教えてくれます。
生徒の考えを理解して、尊重できる人は、塾講師に向いていると思います。
中でも1番は「褒めることができる人」です。
塾にいる生徒は、問題が解けて褒められたときが、1番嬉しそうな表情をします。その時に一緒に喜んで、褒めてあげることが1番大切だと思います。
大人でも、何かをするときにゴールがないとできませんよね。塾も同じです。
塾のゴールは、”できなかった問題が解けるようになること”です。
それを念頭に置いて、生徒と接することができる人が向いていると思います。
塾講師に向いてない人の特徴
チームワークを活かして仕事をしたい人は、塾講師に向いていないかもしれません。
塾講師の仕事は、生徒と一対一です。自分の指導により、成績が順調に伸びる生徒もいますし、逆にあまり改善されず成績が伸び悩む生徒も出てきます。
「チームワークを活かして仕事をしたい」方にとっては、やりたかった仕事と違う。と感じてしまうかもしれません。
また、時間外労働に抵抗がある人も向いていない可能性があります。
塾講師アルバイトは、
とイメージされる方もいらっしゃると思います。そこで、給与形態についてお伝えします。
塾講師のアルバイトは、稼働した時間に対してではなく、授業単位で換算されます。
つまり、授業前の準備や授業後の報告書記入などが、「時間外労働」になるわけではありません。
ただそれでも、時給換算してみると他のアルバイトよりも収入が多いケースも少なくありません。
また、塾によっては授業前後の準備も考慮され、手当が支給されることもあります。様々な給与形態がありますので、応募する際に確認してみて下さい。
塾講師に向いてない人は、自分の適職を知ろう
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まとめ
今回は塾講師の仕事内容や魅力に加え、向いてる人・向いてない人の特徴をご紹介しました。
私は塾講師のアルバイトを辞める際、何人かの生徒から手紙をもらいました。
週に1回、90分の授業であっても、その時間が生徒にとって楽しいと感じてもらえていたことが1番嬉しかったです。
その他にも、私の出勤日に合わせて授業日を変更する子や、担当日でなくても話しかけに来てくれる子もいて、仕事場という感覚があまりなく、とても楽しく仕事ができていました。
どの仕事にもメリット、デメリットはありますが、塾講師の仕事に少しでも興味がある方はぜひ挑戦してみてください。たくさんの生徒と素敵な思い出を増やしてみませんか。
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