ランサーズのフリーランス実態調査2021によると、副業ワーカーなど広域のフリーランスも含めると、日本のフリーランス人口は1,670万人に達したことがわかりました。
副業元年と言われた2018年と比較すると、500万人もフリーランス人口は増えており、日本の労働人口の24%にまで伸びています。
とは言え、フリーランス1本で生活している人はまだ少ないため、実態が見えづらいところもあります。
そこで今回は、現役フリーランスが自身の経験を踏まえ、フリーランスはやめたほうがいいのか?について解説します。
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目次
フリーランスはやめたほうがいい?
まず結論ですが、フリーランスはやめたほうがいいかどうかは、人によります。
なぜなら、会社員からフリーランスになることでデメリットもありますが、その分メリットもあるからです。
あなたにとって、メリット>デメリットなのか、メリット<デメリットなのか、これは現在置かれている状況や、目指すライフスタイルによって変わります。
ちなみに筆者は会社員からフリーランスになりましたが、フリーランスの方が断然メリットが大きいと感じているため、今後も会社員に戻るつもりはありません。
ぜひ以降の情報を参考に、自分にとってフリーランスは合いそうか、目指すライフスタイルに近づきそうか、考えてみてください。
「フリーランスはやめとけ」と言われる9つの理由
なぜ「フリーランスはやめとけ」と言われるのでしょうか?よく挙げられる理由を紹介します。
仕事を獲得するのが大変
まず1つ目は、仕事を獲得するのが大変なことです。大変というより、「仕事の獲得から自分でやる必要がある」といった方が正しいかもしれません。
会社員に限らずアルバイトでも、雇用されて働く場合、出社すれば仕事がありますし、暇でやることがなかったとしても、拘束されている時間に対して給料は出ます。
一方フリーランスは、黙っていても仕事はありませんし、当然お金ももらえません。仕事をする以前に、仕事を見つけるところから始める必要があるのは大きな違いです。
収入が安定しない
フリーランスは仕事の獲得状況と、自分がどれだけこなせるかによって収入が変わります。
そのため「収入が安定しない」とよく言われますが、実際会社員のように、収入は毎月ぴったり同じ額という人は基本いません。
ただ、ある程度仕事を抱えられるようになると、先月は3万円だったけど今月は30万円のような、極端な上下はなく、次第に安定していきます。
トラブルもある
フリーランスの仕事は発注者と直接会わず、テレビ会議もせず、テキストのみのやりとりで完結する場合も多くあります。
つまり、発注者の素性がよくわからない状態での取引も普通にあるということです。
そのため、納品してから音信不通になり、未払いが発生した、という事件は少なからずあります。ただこれは、回避可能な問題です。
素性がわかる相手(企業)との取引を徹底したり、CrowdWorks(クラウドワークス)やランサーズに代表されるクラウドソーシングサイトを使うなど、未払いが起こらない場所で取引したりすればいいからです。
孤独を感じる
フリーランスは常駐型といって、会社員と同じように出社して働くケースもありますが、多くは働く場所が自由なので、在宅ワークを基本とする人がほとんどです。
自己完結できる仕事の場合、人との関わりを最小限に働けるため、ストレスを減らせる一方で孤独も増えます。
筆者はフリーランスのWebライターとして活動していますが、一言も発しない日はザラにあります。
スキルアップしない
「フリーランスはスキルアップしない」という意見がありますが、これはフリーランスは仕事を自分で選べることがひとつの理由です。
会社員だと拒否権なくさまざまな仕事や立場を経験するので、経験値が蓄積されやすいですが、フリーランスだと得意領域ばかりを選り好みしてしまい、幅が広がらないことはあります。
ただ、得意領域に特化できると考えればむしろメリットなので、好きな仕事を突き詰めたい人にとってはメリットと言えます。
オンオフのメリハリがつけづらい
「フリーランスは在宅ワークを基本とする人がほとんど」と述べた通り、家が職場にもなるため、場所によるオンオフの切り替えがなくなります。
出社するのであれば、場所が変わればオンオフも自然と切り替わりますが、どちらも同じ場所だと、ちゃんと休まらなかったり、集中できなかったり、メリハリがつけづらいことも。
家が好きな人は最高と言いますが、家でじっとしていられない人は苦痛を感じる傾向にあります。ここも結局人によるわけですね。
福利厚生がない
福利厚生が厚い企業では、ランチが無料だったり家賃補助があったり、宿泊施設やスポーツジムが安く利用できたり、社員旅行があるなど、嬉しい制度がさまざまあります。
残念ながらフリーランスにこれらは適用されませんし、有給休暇の付与もありません。
フリーランスが多く活躍する企業では、フリーランス向けに独自の待遇を設けるところもありますが、まだまだ希少な存在です。
社会的信用が低い
「フリーランスは不安定」という印象は強いです。
なので、クレジットカードや賃貸契約の際の審査が通りづらかったり、住宅ローンが組みづらかったりするという話は多く、社会的信用が低いとよく言われます。
ただ、筆者個人の話をすると、フリーランスになってまだ4年ほどですが、諸々の審査関係で困ったことはなく、社会的信用が低いと実感したことはありません。
審査する側がフリーランスをどう捉えているかがポイントなので、もしかしたらフリーランスが少ないエリアだと、社会的信用が低いと感じることは多いかもしれません。
確定申告が必要
フリーランスは確定申告をする必要があります。
会社員であれば、経理などの担当部門の方が、税金の計算や領収書の整理など行ってくれますが、フリーランスは自分で行う必要があります(有料で税理士に依頼もできます)。
確定申告は面倒ですが、作業自体はとてもカンタンです。特定のお金の出入りしかない人であれば、本当にすぐ終わります。
ここは想像していたほどデメリットではない、と感じる人が多いのではないかと思います。
フリーランスに向かない人の特徴
次に、フリーランスに向かない人の特徴を紹介します。
自己管理能力がない人
自己管理能力とは、体調管理、モチベーション管理、時間管理、お金の管理、体型管理といった、自分自身を管理する能力のことです。
この自己管理能力がない人に、フリーランスは厳しいです。
家だとついダラけてしまい、納期を遅れることがあれば仕事は続かないですし、人に見られないことで気が緩んで、偏った生活になってしまうと健康問題も出てきます。
ある程度人目があった方が自分を律することができる人は、フリーランス向きではないかもしれません。
楽に稼げると思っている人
フリーランスというかネットの世界に対して、「楽して稼げる」と思っている人は非常に多くいます。楽して稼げるという見せ方をする人が多いのが原因かもしれませんが。
実際、片手間で月30万円、月100万円も可能と謳う儲け話に騙された、といった類のニュースは後を経ちません。
どんな仕事もスタートラインに見合った報酬で始まるので、未経験で始める仕事は特に、単価は低いです。会社の給料と同じく、実績とともに徐々に上がっていくのが基本です。
片手間で楽して大金が稼げる仕事などありません。
楽して稼げると思っている人の多くは、単価の低い時期が耐えられず、すぐに離脱してしまうため、長続きしません。
心配性の人
心配性の人も、フリーランスは厳しいかもしれません。
- いつもたくさん仕事を抱えていないと不安
- こまめにチャットを確認してしまうため、きちんと休めない
- 納品物に対する評価がいちいち気になってしまう
フリーランスは仕事量や休日のコントロールも自分で行います。
心配性の人は休むことが怖くて、オーバーワークが基本になり、1人ブラック企業に陥りがち。フリーランスになると潰れてしまうかもしれません。
打たれ弱い人
完全在宅でできるフリーランス案件は特に、応募の対象者が日本全国だけでなく、海外に住む日本人まで広がるため、応募が殺到することもめずらしくありません。
魅力的な条件の仕事は倍率が高く、思い通りに決まらないこともあるものです。
希望の仕事が決まらなかったという理由でいちいち凹むような、ちょっとしたことで落ち込んでしまう人も、フリーランスは厳しいでしょう。切り替えが大事ですからね。
自己主張が苦手な人
自己主張が苦手な人だと例えば、仕事が断れなくてオーバーワークになってしまったり、報酬の交渉ができず適正な価格で受注できなかったりすることがあります。
自己主張が苦手なことに付け込む人もいますが、主張がないので不満に思っていないととらえる人もいます。
自己主張が苦手だと我慢することが多く、ストレスが大きくなってしまいます。
フリーランスは発注者と、雑談などしない淡白な関わりになることも多いので、言いやすい関係になったら言うという選択は期待しない方がいいです。
主体的に行動できない人
フリーランスは仕事を獲得することから、発注者への提案・交渉まで、すべて自己責任なので、主体的な行動が求められます。
会社にいれば暇そうにしていると勝手に仕事がやってきますが、フリーランスにそれはありません。
完全に受け身のスタンスだと、なかなか安定は難しいでしょう。
孤独を感じやすい人
在宅ワークになって活き活きする人もいる一方、孤独を感じ、鬱々としてしまう人も増えています。
Webライターのような自己完結できる仕事だと、人との関わりは本当に少なく、一言も発しない日はザラにありますからね。
1人で過ごすのが苦手な人にはストレスになってしまうでしょう。
フリーランスにはメリットもたくさんある
「フリーランスはやめとけ」と言われるデメリットをみると、「フリーランスはないな」と思われるかもしれませんが、デメリットの数だけメリットもあります。
ネガティブな側面だけでなく、メリットも知った上で判断しましょう。
好きな場所で働ける
フリーランスは、完全在宅OKのフルリモートで働ける仕事が多くあります。
仕事内容やクライアントの意向によっては、常駐型や週1回、月に1回の出社が求められるものもありますが、フルリモートのみでも全然働けます。
筆者は海外生活をしていたときにフリーランスになったのでよくわかりますが、海外にいながら日本の仕事をすることも可能です。
自分の好きな場所で働けるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
好きな曜日・時間に働ける
仕事内容によりますが、フリーランスは好きな曜日や時間に働けます。
- Webライター
- Webデザイナー
- 動画編集
などの自己完結しやすい仕事は、納期に間に合えばいつ働いてもOKが基本です。
通勤がなくなる
基本在宅ワークになるということは、通勤がなくなるということです。
筆者は東京の企業で会社員をしていたので、毎日の通勤がなくなるメリットは特に大きなものでした。
毎日の通勤や満員電車が好き、なんて人はそういませんからね。誰にとってもメリットになるのではないでしょうか。
余談ですが、「在宅ワークになって水道光熱費が上がった」という人がいますが、ランチ代や不毛な飲み代など、外出が減った分下がる項目もあります。
トータルでは手残りが増えた人も多いので、ここは気にしなくても良いかと思います。
仕事を選べる
フリーランスは自分のやりたい仕事に応募したり、好きな依頼を受けたり、仕事を自分で選べます。
「仕事探しが大変そう...」と思われるフリーランスですが、1度仕事をした人から継続して発注されることはよくありますし、その人経由で紹介をもらえるケースもあります。
また、例えばWebデザイナーが自分の過去作品をSNSで発信していて、SNS経由で依頼が入るなんてこともめずらしくありません。
最初の最初は営業活動が多いですが、真面目にやっていれば、徐々に営業活動は減っていきます。
関わる人も選べる
仕事が選べるということは、関わる人も選べるということです。
例えば仕事内容はいいけど、担当者が合わない、やりづらいと思ったら、そこからの仕事を受けなければいいからです。
仕事を辞める理由で常に上位に位置する「人間関係の問題」に悩むことを減らせるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
収入を上げやすい
会社員やアルバイトでも、経験や実績に応じて給料や時給はアップします。
ただ、どんなに頑張っても、会社の規定以上の数値になることはありません。
一方フリーランスは、やり方を工夫して作業効率を上げて、受ける仕事の量を増やしたり、実績に伴って単価を上げたりできれば、どんどん収入は上がっていきます。
20代で一般的な企業の役職者ぐらいの収入を得ている人も少なくありません。
経費が使える
フリーランスは経費が使えるのもひとつのメリットです。
ここでは簡易的な説明に留めますが、つまり節税ができるということです。確定申告は面倒ですが、その分得られるものはあります。
学歴が問われない
フリーランスは学歴不問の案件が多いです。長期で関わる契約の場合、書類選考や面接も入りますが、単発の案件は基本実績重視。
求める仕事がこなせるスキルと、納期に間に合うように動ける時間があればOKなので、そもそも学歴を問われることがありません。
日本は学歴社会なので、スキルがあっても学歴がなくて、応募の土俵にすら上がれない企業も多いですが、フリーランスにそんなことはありません。
結論)フリーランスは向いていれば最高の働き方
フリーランスは大変な側面も確かにあります。
一方で【働く場所・時間・仕事内容・関わる人・収入】のすべてをコントロールできる、非常に強いメリットもあります。
雇用される場合、基本的に上記どれも自分でコントロールはできないですからね。
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まとめ
「フリーランスはやめとけ」と言われるデメリットと、フリーランスのメリットについても紹介しました。
デメリットで紹介した項目は、会社員でも当てはまる人は当てはまるので、フリーランスだけに該当するものではありません。
また、安定していると言われる正社員でも、結局仕事がなくなる時はなくなります。
すべてのメリット・デメリットを比較しても決めきれないので、自分が何を重視するか、優先順位を明確にすることをおすすめします。
例えば筆者の場合は、自由な場所と時間に働くことが特に重要なので、フリーランスが最適と感じています。
興味がある人は、まずは副業フリーランスから始めてみてはいかがでしょうか。
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