出世したくてもできない人がいる一方、出世したくないのに出世の兆しが見えている人もいます。
出世にはもちろんメリットがありますが、それだけということはありません。むしろ出世によって失うものの方が多い人もたくさんいます。
上司が辛そうにしているのを目の当たりにしていた人であれば、出世へのイメージは尚更良くないでしょう。
とは言え、お世話になった人から昇進を打診されると断りづらいもの。出世したくないという意見は通用しないのでしょうか?
この記事では、出世したくないあなたにおすすめのキャリアプランを紹介します。
目次
「出世したくない」日本人は多い
日本人はアジア圏の中で、出世意欲が最も低いことがわかっています。下図を見ると、日本だけ群を抜いて低いことがわかります。
※引用:パーソル総合研究所「APACの就業実態・成長意識調査」
日本人はなぜこんなにも出世したくない人が多いのでしょうか?
タイプ別)出世したくないと思う理由
ここでは出世したくないと思う理由をタイプ別に紹介します。
40代が出世したくないと思う理由
管理職になる人が多い40代ですが、出世したくない理由はなんでしょうか?
パーソル総合研究所の調査によると、出世意欲は42.5歳を境に大幅に変わることがわかっています。
- やりたい仕事ができなくなる
- 労働と責任に対して収入が見合わない
といった理由に加え、出世コースから外れてモチベーションが下がり、もう出世しなくていいやと気持ちが切り替わるひとつのタイミングでもあるようです。
女性が出世したくないと思う理由
女性の管理職が徐々に増えている昨今ですが、管理職を自ら希望する女性はわずか9.8%。
※引用:Adecco Group「女性管理職550名を対象にした調査」
出世したくない女性の意見で多いのは「結婚して出産、育児、家事を優先させたい」が断トツです。
家庭と仕事の両立を望む女性は多いですが、出世して仕事第一に働きたいと考える人は限られています。
若者が出世したくないと思う理由
出世したくない若者(20〜30代)は「出世したくない症候群」と呼ばれており、以下のような価値観が挙げられています。
- 現場で働き続けたい
- 大して給料は増えないのに残業は大幅に増えるのが嫌
- プライベートの時間を大切にしたい
- 副業の時間を確保したい
最後の「副業の時間を確保したい」は、終身雇用が当たり前と言えなくなっている今、ひとつの会社でしか通用しないスキルや人脈だけでは危険、と思う人が増えているのでしょう。
昇進しないことのメリット・デメリット
ここからは、昇進しないことのメリット・デメリットを紹介します。
昇進しないメリット
- 現場仕事ができる
- 責任が増えない
- 残業代が出る
- プライベートでの仕事が増えない
管理職になるとマネジメントや教育、評価、社内会議など、現場仕事から離れることが多くなります。
エンジニアやデザインなど物づくりが好きな人は特に、マネジメントをメインにしたくない人も多いので、昇進しないことで自分の仕事に集中しやすいのはメリットです。
あと管理職になると、結婚式に呼ばれる回数が増えます。これは企業や部署の規模にもよりますが、筆者の元上司は抱える部下の数が多く、相当な数の結婚式に出席していました。
呼ばれるのは嬉しいことですが、休日は減り、ご祝儀でお小遣いは減り、さらにはスピーチまで頼まれてかなり大変そうでした。
部下が多い環境の場合、こういう苦労を回避できるのもメリットと言えるでしょう。
昇進しないデメリット
- 給料の上がり幅が小さい
- 自分より社歴やスキルの低い人が上司になる場合がある
目安として、一般社員で年収400万円の会社であれば、課長は600万円、部長は900万円程度と、1.7倍〜2.2倍に上昇するとされています。
残業が多く、残業代がきっちり支払われる会社であれば、課長クラスだとあまり変わらないか、もしくは一般社員の方が年収が高くなるケースもありますが、残業は常に多いとは限りません。
残業込みでそれなりの年収になっていた人が、コロナの影響で残業がなくなり、大幅に収入が落ち込んでしまった人もいますが、役職手当であれば影響は受けませんからね。
部長クラスになるとさすがに、いくら残業が多くても一般社員で届くことはないでしょう。給料面を考えるとどうしても、出世した方がメリットがあります。
あとは、あなたが部署で最も成果を上げていて社歴も長い場合、あなたが昇進を断れば2番手、もしくは外部からのキャリア採用者に管理職が決まります。
そういう人からの指示や評価をすんなり受け入れられない人もめずらしくないので、やっぱり自分が昇進すればよかったと思うかもしれません。
昇進することのメリット・デメリット
次に、昇進することのメリット・デメリットもみてみましょう。
昇進するメリット
- 年収が上がる
- 裁量権が大きくなる
- 管理職として扱われる
自分で意思決定できる範囲が広がるのは、昇進するメリットと感じる人が多いのではないでしょうか。
旧態依然とした風土を変えて、もっと風通しの良い組織にしたい想いがある場合、発言力や影響力があった方が有利など、管理職の方が実現しやすいこともあります。
また、管理職ポジションにいるというだけで、ハロー効果※が得られる場面も多々あります。
※ハロー効果とは、ある対象を評価するとき、目立つ特徴に影響されやすいこと。例えば、高学歴だと仕事も優秀に違いないと思うなど。
管理職だから優秀に違いない、立派な人、といった印象を自然と持ってもらえて、誇らしい気持ちになることもあるでしょう。
昇進するデメリット
- 部下のことで怒られる
- 扱いづらい同僚や後輩に手を焼く
- クレーム対応に追われる
昇進する前は上司(例:課長)対自分だった構図が、管理職になると、上司(例:部長)対自分+部下の構図に変わります。
これまでは自分のやるべきことをこなせばよかったのが、部下の教育や勤務態度の指導、クレームの引き継ぎ、評価など、時に言いたくないことも言わなければなりません。
言いやすくて素直な相手ならいいですが、同期や年上部下だとやりづらく、言いたいことが言えずに抱え込んでしまうことも多々あるでしょう。
また、現場をあまりわかっていない上からの横槍をうまく制御できないと、現場に皺寄せがいき、スタッフのモチベーション低下を招いてしまいます。
中間管理職は板挟みになりがちと言いますが、うまく立ち回れる人でないと潰れてしまいます。
出世したくない場合は断ってもいい?
今のメンバーをコントロールする自信はない...
出世したくない場合は断ってもいいのかな?
もちろん断っても大丈夫です。管理職を経験することは大きな財産になりますが、どうしてもやりたくない場合は断りましょう。
断る際は「責任が重いからやりたくない」のような、あまりドストレートにネガティブな理由を言うのは避けましょう。
- これからもプレイヤー中心に頑張りたい
- 正直今のメンバーを相手に、上手に手綱を引く自信がない
- 今のままが1番成果を出せると思う
本音と建前のバランスが大切です。
出世したくない人におすすめのキャリアプラン
出世したくない人におすすめのキャリアプランは、フリーランスになることです。
フリーランスは企業と雇用契約をせずに仕事を請け負う個人事業主なので、出世という概念がありません。
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まとめ
今回は出世したくない理由やおすすめのキャリアプランを紹介しました。
終身雇用が崩壊している今、出世すれば勝ち組という時代ではありません。
管理職になれるに越したことはありませんが、それよりも1つの会社に依存しない働き方ができることに強みがあります。
出世したくないし、上下関係も面倒と感じる人は、フリーランスとして働くことを視野に入れてはいかがでしょうか。
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