こんにちは。島根県の田舎に住んでおります彦太郎です。
私は、新卒後15年間以上1つの会社に勤務しておりましたが、現在はフリーランスの動画クリエイターとして働きながら父親や親戚の農業を手伝っています。
なぜ、15年以上働いていた会社を辞めて38歳でフリーランスを選んだのか?
今回は、フリーランスになった経緯やフリーランスになってからの苦労について、自分の経験からお話していきます。
入社3年目で地獄を体験
まず、入社してから3年目までに体験したことをお話しします。
私は理系の大学を卒業後、新卒で会社員となりました。結果として、勤務年数が15年以上続いたのですが、心境はどうだったのか。
会社員時代の取り巻く環境と心境についてお話しします。
激務で時間外労働が◯◯◯時間を超えていた
大学卒業後、某試験会社に正社員として勤務します。当初は「『この会社に彦太郎あり』と皆に言わせる」と心に決めて勤務しました。
担当部署では、各メーカーの製品や構造部品、部材に油圧で引張・圧縮・ねじりなどの外力を加えて破壊する試験を実施しました。
- 住宅の壁
- 高速道路の橋脚
- 自動車や航空機の部品
- 人が通れるサイズのガス管
など、対象物はさまざまあり、人の力では持てない大きさや重量物を相手にすることが多かったです。
配属された部署は、会社で一番お客様の立会いが多い部署として有名でした。そして、お客様の立会いが多いということは「手が抜けない」と同義です。
入社3年目の繁忙期、私の定時は23:30でした。終電に間に合うギリギリの時間です。
なぜかというと、就業時間に試験を実施し、就業時間後から次の日の準備をしていたからです。
終電に間に合わず、歩いて家まで帰ったり自腹でタクシーに乗って帰ったりする日も多々ありました。会社に泊まり込んでの仕事も日常飯事でした。
気がつけば、お客様へのメールに何を書いているのか考えられなくなり、通勤時は頭が全く働かず、交通事故に遭いそうになったこともしばしばありました。
その時の計算で時間外労働が◯◯◯時間となり「会社は従業員を守ってはくれない」と強く感じるようになりました。
障害となる存在
当時の管理職は親会社からの天下りで埋め尽くされており、プロパーで管理職になった人は1人だけでした。
いま思えば、上司からは
- 売上をあげろ
- 外注費を削減しろ
- 時間外労働が多いぞ
の言葉しか聞かない状況で、親会社の影響が色濃く反映されているように思います。
また、担当案件の営業から
見積もり金額が高い、もっと安くしろ
と罵声の如く上司と反対のことを言われます。
見積もりを作成するたびに、反対の意見を持つ両者の間で板挟みになり、社内の意見をまとめるのも技術者の仕事でした。
私の時間外労働は、実務以外の対応で余計に積み上げられていきました。
上司からは「時間外労働を減らせ」と言われるだけで、サポートは一切ありませんでしたが、嫌なことも必死に対応しました。
「『この会社に彦太郎あり』と皆に言わせる」と決めたのですから。
仕事の内容が危険でストレス
皆さんは、「黒ひげ危機一発」というゲームをやったことはありますか?
樽の上部に黒ひげの人形が鎮座し、樽の周りにおもちゃのナイフを刺して人形が飛び出したら負けというゲームです。
「このナイフを刺したら人形が飛ぶかも」という”いつ襲いかかるのか分からない”ハラハラ感がありますよね。
試験対象が破壊される時もそれと同じなのです。破壊されるタイミングが予測できないものが多くあり、いきなり大きな音と振動が伝わってきます。
しかも、それが目の前で生じます。
安全対策は施しますが、破片が飛ぶなど予想外の事態が起こるケースもあります。ですので、試験担当者は相当周りへの安全配慮が必要で教育されます。
お客様の立会いがあれば、輪をかけて安全対策が必要となり、試験に伴う安全管理で頭を悩まされるシチュエーションが多々あります。
安全に関する教育はされるものの、いきなり目の前で大きな音と振動が生じると寿命が縮まるほど怖いのです。
ほぼ全ての案件がストレスに感じました。お客様の立会い時は”お客様の目”というストレスも加わり、ストレスのオンパレードです。
退職するまでの道のり
次は、仕事に対する心境の変化と新しい職業との出会い。そして、退職という行動についてのお話しとなります。
新入社員からの意志
地獄の3年目を超えてから
と思うようになりました。
なぜなら、上司や営業の言うこととやることは変わらず、ひたすら耐える時間が増えていくばかりだったからです。
それでも結果として15年以上勤務したのは、入社時に「『この会社に彦太郎あり』と皆に言わせる」と決めていたからです。
夢で父親が泣く
仕事を辞めるか悩み続けていたある日、夢を見ました。
父親が出てくる夢でした。
その夢で父親が泣いているのです。なぜ泣いているのかはわかりませんが、私には「会社を辞めないでくれ」と言われているように感じました。
私は、今まで泣いている父親の姿を一度も見たことがありませんでしたので、夢なのに大変ショックでした。
”新入社員からの意志”と”父親が泣いている夢を見たこと”で「やはり会社を辞めてはいけない」という気持ちが非常に強くなりました。
「会社を辞めたい」と「会社を辞めてはいけない」という正反対の感情により思考にブレーキが掛かり、退職するまでに約10年かかりました。
場所にとらわれない職業との出会い
ある日、たまたま入ったビジネス系のFacebookグループで、フリーランスを目指す人を対象としたWebデザイナー講座の存在を知りました。
それまでWebデザイナーという職業すら知らなかったのですが、時間や場所にとらわれず収入が得られる職業と知り”これだ”と暗闇に光が差し込んだように感じました。
すぐに参加を決意したのは言うまでもありません。
初めて知ったマインドブロックという言葉
所属していたビジネス系のグループやWebデザイナー講座などでよく「マインドブロック」という言葉を耳にするようになりました。
「やるべきことをやらないのは、やらない理由を作ってやらないことを肯定するから」
「お金を欲しがることはよくないことと思っている」
など、さまざまな種類のマインドブロックがあることがわかりました。
マインドブロックを知ったことで「会社を辞めてはいけない」という思考もマインドブロックではないかと思うようになり、初めて「会社を辞めてもいいんだ」と考えられるようになりました。
私はWebデザインの勉強に本腰を入れるため、退職を決めました。
心に決めてから退職するまでの行動は早く、約10年間悩み苦しんだのがウソのようでした。
動画編集との出会い
次に、私がフリーランスになって初めて知った”仕事を取る時の怖さ”についてお話しします。
成功体験をさせてもらった
必死にWebデザインの勉強をしましたが、予想外の壁が立ちはだかりました。
仕事が全く取れないという緊急事態に陥ったのです。
技術畑で生きてきた私には、営業力がなく仕事を取りに行くことができなかったのです。
いろいろ準備をしましたが、SNSやクラウドソーシングで知らない人に
と言えなかったのです。
Webデザインの勉強はしたものの
といろいろ想像してしまい、怖くて本気で仕事を取りにいくことができないわけです。
周りのWebデザイナー講座の同期からも「詐欺に遭い報酬が支払われなかった」という話を複数聞いていたので、余計に怖くなりました。
「このままではダメだな」と思っていたところ、所属していたビジネス系グループで新たに動画編集講座ができると聞き、参加してみることにしました。
初めて動画編集をしたのですが、Webデザインより性に合っていたようです。
いろいろと勉強をしていると講座運営側から動画編集のお仕事をいただき、実際に自分でやった編集がお金になる “ビジネスの成功体験” ができました。
この成功体験をさせてもらったことで、今度は仲間内やクラウドソーシングで仕事を取る行動もやっていくようになりました。
この動画編集のスキルと成功体験から、今の会社でリモートとして働くことができるようになり、色々な経験をすることでマインドブロックが外れていったと思います。
フリーランスになって良かったこと
次は、私がフリーランスになって良かったと感じたことをお話しします。
好きな時まで寝られる
もちろん仕事の状況などで変動はありますが、二度寝ができる幸せを知りました。
会社員の時の平均睡眠時間が3〜4時間だったのですが、現在は8〜9時間となり随分と睡眠時間を確保できるようになりました。
もともとロングスリーパーな私にとっては、大変幸せな出来事です。
反りが合わない上司や営業がいない
リモートワークで働かせていただいている今は、上司役+顧客役として会社側が存在しています。
しかし、リモートワークに対する考えや対策を整えている会社なので、ストレスなく仕事ができています。
仕事において命の危険がなくなった
動画編集などのリモートワークでは、油圧設備を扱う作業や安全帯をつけて高所に昇る作業がありませんので、物理的な命の危険がなくなりました。
個人的には、ここが一番大きなストレスからの解放だと実感しています。
1人の時間が増えて自分のやりたいことに専念できる
会社員の時は自分の仕事だけでは済まず、周りの人からの仕事を急に入れられることが多々あり、時間外労働に繋がる要因となっていました。
今は個人ベースで仕事をすることが大半で、周りもリモートワークの方が多いので助け合える仕事内容になっています。
基本的には、自分のやりたいことに専念できる環境だと感じます。
仕事の時間を管理すると、平日ランニングをしたり、草刈りをしたり、猪の解体作業を手伝ったりとやってみたいことにチャレンジできるようになりました。
フリーランスになって悪かったこと
次は、私がフリーランスになって悪かったと感じたことをお話しします。
金欠
仕事を確保した状態で退職したわけではなかったので、収入が0にまで下がりました。
会社員時代の貯金を崩しながら生活をしていたので、「あっ、お金がないってこういう状況なんだ」と初めて実感しました。
減っていく貯金を見るのはストレスとなり「仕事をしなければ」という焦りに繋がります。
収入の繋がりを考えて方向転換するべきだったと思います。
仕事を自分でとる営業力が必要
先程もお伝えしましたが、私は技術畑で15年以上働いてきたので営業力は皆無でした。
ですので、クラウドソーシングやSNSで「仕事をください」と発信するのが苦手でした。
発信することに自信がない時期を乗り越えることができれば、どんな方でも仕事を取りに行くチャンスが生まれます。自信がない状態も結局はマインドブロックだと思います。
「できない、怖い」と自分で思い込んでいるだけです。一度仕事を取ることができれば大した話ではなく、成功体験となりマインドブロックを外すきっかけになると思います。
最初は自分がすることでお金になるのか心配
私がフリーランスになって、とても心配だったことについてのお話しです。
私がWebデザインの勉強をしていた頃は、SNSやクラウドソーシングなどで設定が済んだとしても
とずっと心配になっていました。
上述もマインドブロックがかなり大きいと感じました。
私が一番感じたことは、「技術指導だけでなく、成功体技術指導だけでなく、成功体験までさせてくれるスクールだと、マインドブロックが外れやすい」ということです。
成功体験をすると「できる」という自信が生まれますので、営業力にも直結していきます。
一人でできなければ、仲間を作れるコミュニティへの参加もオススメします。
仲間ができれば情報が入り “仕事の取り方” や “自分のスキルの磨き方” など、マインドブロックを外すきっかけができるのではないでしょうか。
確定申告や国民健康保険などの支払いがとても現実的になる
会社員の頃は、確定申告を真剣に考えたことがありませんでした。
1〜2枚の書類を書けば済んだので気にしたことがなかったのですが、フリーランスになるとそうはいきません。
すべて自分でやらなければならないので、確定申告の勉強をある程度しました。今は色んなサービスがあるので試してみれば良いかと思います。
税理士にお願いできる収入がない方でも、安心して自分で確定申告に必要な書類を作成できるサービスがあります。
フリーランスになると、学校では教えてくれなかった ”お金” の勉強をする機会が増えます。将来役立つ知識なので、学ばれるといいでしょう。
退職した後の国民健康保険料と住民税が大変な金額になったのには驚愕しました。生きるためにどれだけのお金が必要なのかと現状にがっかりしました。
まとめ
今だからこそできる方法で転職へ繋げる方法をお話しします。
いろいろとお話ししてきましたが、私の経験から
“できるだけストレスを減らして職業を変えるベストな方法” は “副業スタート” です。
本業があることで収入のストレスに晒されなくなります。また、「副業なので失敗してもいいや」という軽い気持ちからスタートできて、楽しく始められるのではないでしょうか。
社会的にも副業を推奨する流れがきておりますので、企業側が副業を可能としてくれるとさらにやりやすくなりますよね。
自分の理想を実現するために、やりたいことを勉強して副業から始めてはいかがでしょうか。
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