清掃員の仕事が選択肢にある人にとって、きついのか楽なのかはひとつの重要な決定要因。
実際のところどうなのか、気になりますよね。
そこで今回は清掃のバイト経験がある筆者が、清掃の仕事内容やメリット・デメリットを解説します。
目次
清掃の仕事の種類と内容
まずはじめに、清掃の仕事の種類と内容を紹介します。
ビルの清掃員
ビルの清掃員は、主にオフィスビルや商業施設の清掃をする仕事です。
筆者は主に、オフィスビルの清掃のバイトをしていました。
掃除をする場所は、廊下や階段、トイレ、休憩室のような共用エリア、窓ガラスや電球を拭くといった作業もあります。
マンションの清掃員
マンションの清掃員は、管理人兼清掃員であることも多いですね。
エントランスや廊下、外壁周りの掃き掃除、ゴミ置き場の掃除といった仕事内容です。
個人宅の清掃員
個人宅の清掃は、「ハウスクリーニング」と呼ばれるものです。
各部屋やキッチン、トイレ、お風呂などの水回りに加え、要望によってはエアコンや冷蔵庫の中、照明器具を掃除することもあります。
最近は共働きが一般的になったこともあり、需要が増えているよう。
アルバイトで知識を身につけて、独立・開業する人も多いので、独立思考の人にはいいかもしれません。
ホテルの客室清掃員
ホテルの客室清掃は、室内や浴室の清掃、ベッドメイキング、リネンの交換、アメニティの補充といった内容です。
その他施設の清掃員
清掃員は上記の他にも、あらゆる場所に仕事があります。
病院や介護施設、学校、工場、空港、レジャー施設、駅構内、新幹線、スーパー、スポーツクラブなど。場所が変わっても仕事内容は概ね同じです。
また清掃業の中には、事故現場の清掃をする特殊清掃員という職種もあります。
清掃のバイトがきついと感じる瞬間4つ
実際に清掃のバイトをしてみて、きついと感じた瞬間を紹介します。
作業中の姿勢がきつい時
例えば床を清掃する際は、ポリッシャーと呼ばれる床洗浄機を使って磨くのですが、これ自体はさほど大変な作業ではありません。
ただ、狭い場所や角には洗浄機のブラシが行き届かないので、タワシで手作業をする必要があります。
広くて角が少ない場所はほぼ機械で対応できるので楽ですが、角が多い場所はしゃがんで擦る時間が長くて、結構腰にきます。
手作業が多い現場だと、清掃の範囲は狭くてもきついと感じました。
力仕事が多い時
力仕事が多い現場は、やはりきついです。
清掃自体に力はあまりいらないので、力仕事の有無は完全に現場次第。清掃に際して物を動かす必要があるかどうかがポイントです。
筆者は広大な社員食堂を清掃した際、学校の掃除のように机や椅子を移動してから清掃し、また元に戻すのを2人でやった時はしんどかった記憶があります。
掃除は歩行距離も多く、拭き掃除など全身運動になるので、運動不足の人にはいいかもしれませんね。
作業時間が限られている時
開店前の2時間だけのような、作業時間が限られている現場もあります。
急かされることが多いとプレッシャーになりますし、進捗が悪ければ休憩返上で作業しなければならないので、ゆとりがない現場もきついと感じました。
汚れやゴミが多い現場を見た時
汚れやゴミが多い現場を見た時は、精神的にきついです。
と思うかもしれませんが、定期清掃されているオフィスビルや商業施設なんかは、掃除する必要ある?と聞きたくなるような見た目の場所も多々あります。
汚れやゴミが多い現場もあると覚悟して始める仕事ですが、いざ目の当たりにすると、きついと感じるものです。
清掃のバイトのメリット・デメリット
次に、清掃のバイトのメリット・デメリットを紹介します。
清掃のバイトのメリット
まずは清掃のバイトのメリットからみていきましょう。
求人が豊富
先にご紹介した通り、清掃員の仕事はあらゆる場所にあるので、求人は豊富です。
通いやすい場所で仕事を探すのは難しくはないでしょう。
また、年齢や性別、学歴不問で採用の間口も広いため、仕事を得やすいのもメリットと言えます。
正社員登用アリの募集もあるため、アルバイトで様子見して、自分に合っていたら社員を目指したい人にも嬉しいところ。
仕事量が安定している
清掃業は仕事量が安定しているのも魅力です。
景気に左右されにくいですし、閑散期や繁忙期、平日と週末で仕事量の差が激しいこともありません。
安定したバイトを探している人には合うでしょう。
作業自体は難しくない
清掃の仕事は難しくはありません。
作業内容や流れは毎回同じですし、マシンの使い方にコツがいるものもありますが、1ヶ月もやれば一通りできるようになります。
それなりに体力さえあれば、未経験者でもすぐに戦力になれるのはメリットと言えるでしょう。
コミュ障でも働ける
清掃は人との関わりが少ないため、コミュ障でも問題なくできる仕事です。
接客はありませんし、チームでひとつの現場の作業をするにしても、それぞれ役割があるので、コミュニケーションはさほどいりません。
人付き合いが少ない環境で働きたい人には最高でしょう。
1人で気楽に働ける現場もある
例えば休みの日のオフィスビルを1人で担当する場合、周りには誰もいないので、自分のペースで、音楽を聞きながら働くなんてこともできます。
1人の分やることは多いですが、気楽に働けると多少忙しくても苦にならないものです。
1人で作業できる場所で働ければ、人間関係のストレスはありません。
日給の仕事は割がいいこともある
筆者は日給で清掃のバイトをしていたのですが、割がよかった日が多々ありました。
時給にしたら8時間相当の額だったので、7〜8時間働くのが基本でしたが、3〜4時間で終了のラッキーデーもありました。
バイトだと無理強いはされないので、8時間以上働くことはなく、時間的に割がいいことはあっても、悪いことはありませんでした。
清掃員の経験は海外生活で活かせる
余談ですが、清掃員の経験は海外で生活をすることになった時に役立ちます。
例えばワーホリで海外に行った時、ベッドメイキングの経験があると、ホテルの客室清掃の仕事が得やすくなります。
海外はスキル重視なので、とにかく経験者優遇。言葉に不安があっても、仕事ができれば雇ってもらえます。
清掃のバイトのデメリット
清掃のバイトのデメリットもみていきましょう。
体力がない人にはきつい
幅広く体力仕事でみた時には、清掃員はそこまで体力がいる仕事ではないと思います。
ただ、立ちっぱなし、歩きっぱなしで、中腰での作業や時に力仕事もあるので、普段運動をしていない人や、デスクワークしか経験がない人にはきついと感じるでしょう。
慣れてないと、1日立ちっぱなしなだけでも結構疲れますからね。
時間に追われる
時間の制限がある現場だと、テキパキ動くことが求められます。
遅いとあれこれ言われてしまうこともあるので、テキパキ動くのが苦手な人にはきついと感じるかもしれません。
労働時間が不規則
清掃の仕事は基本、人がいないor少ない時にやる必要があるため、現場によって作業する時間が異なります。
オフィスだと休日の日中、その他施設は早朝だったり深夜だったりするので、複数の現場で働く場合は、固定の労働時間にならない可能性もあります。
筆者は毎週違う現場に行くことが多く、現場によって起きる時間が変わっていたので、その点は少し大変でした。
給料が上がりづらい
清掃員は身につけられるスキルの頭打ちが早めにきますし、慣れてもスピードの限界はあるので、生産性が上がり続けることはありません。
給料を上げる材料が少ないため、なかなか昇給はありません。
恥ずかしい仕事だと言う人がいる
清掃員の仕事を、恥ずかしい仕事だととらえる人もいます。
掃除は誰にでもできること、下積みの人がやること、という印象を持っている人が少なからずいるからです。
実際恥ずかしい仕事ではないですし、オフィスで人間関係のストレスに消耗しているより断然健康的に働けますが、世間体が気になる人には少々つらいでしょう。
スキルのつぶしがきかない
清掃の仕事は、スキルのつぶしがきかない点はデメリットだと感じました。
パソコンは使わないですし、顧客対応もないので、異業種に転職したい時に武器になる要素が少ないのは難点。
清掃業で独立・開業するのを目指すならいいですが、いずれ違う仕事や働き方がしたい人にとっては、将来に結びつきづらい職種になるかもしれません。
結論:清掃は一生の仕事には向かない
清掃は求人が多く、まだまだ人力が必要な領域で、年齢不問でできるという意味では、一生の仕事にできると考えられます。
ただ、筆者がバイトをしていた時に一緒に働いていた50代の人たちは、
とよく漏らしていました。
無理なく働き続けられるかというと、なかなか厳しいのが現実でしょう。
副業として週に数回、運動不足解消の意味でやるくらいの距離感がおすすめです。
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在宅ワークは清掃の仕事同様、人間関係のストレスが少ないのも魅力です。
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まとめ
今回は清掃のバイト経験がある筆者が、清掃の仕事内容やメリット・デメリットを解説しました。
職場の人間関係にうんざりしている人には、とても働きやすい仕事のひとつだと思います。
ただ、それは在宅でできる仕事にも同じことが言えるので、在宅ワーク含め、幅広く検討されることをおすすめします。
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