様々なAIライティングツールが登場する中、Copy.aiの名前を聞いて気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
- 日本語で使えるのかな?
- 価格はどれくらい?
- 他のライティングツールとの違いは?
など、いろいろな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
今回、現役コピーライターが実際に使用してみて、Copy.aiは日本語でも利用でき、ビジネスで役立つ様々なコンテンツを作成できるプラットフォームだということがわかりました。
こちらの記事では、Copy.aiの特徴や使い方、実際に使用してみた感想も含めてご紹介しますので、利用を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
Copy.aiとは?
Copy.aiとは、CopyAI, Inc.が開発したAIコンテンツ作成のためのプラットフォームです。
開発、運営元のCopyAI, Inc.は、2020年創業のスタートアップ起業で、アメリカのテネシー州メンフィスに本社があります。
Paul Yacoubian氏とChris Lu氏との共同創業で、現在はPaul Yacoubian氏がCEO、Chris Lu氏がCTOを務めています。
Copy.aiは、ブログ、広告、SNS投稿、LP、メールなどビジネスで多用される様々なコンテンツを作成することが可能です。
コンテンツ作成のほか、チャット機能で最新情報を集めたり、アイデア出しをしたりすることもできます。
Microsoftやebay、Ogilvy、Nestleといった世界的企業でも使用されており、2023年8月現在、1000万人を超える利用者がいます。
Copy.aiの特徴
Copy.aiの特徴をご紹介します。
90種類以上のツールとテンプレート
Copy.aiには、90種類以上のツールとテンプレートがあり、ブログや広告、SNS投稿などのコンテンツを容易に作成することができます。
多くてすべて書ききれませんが、例えば、下記のようなツールがあります。
【Digital Ad Copy(デジタル広告コピー)】
(広告コピーのバリエーション) |
(Facebook広告のヘッドラインを作成) |
(Facebook広告リンクのディスクリプションを作成) |
(Facebookで注目を集めるリスト投稿を作成) |
(Facebook広告の本文を作成) |
(一般的な広告コピーを作成) |
(Google広告のディスクリプションを作成) |
(Google広告のヘッドラインを作成) |
(LinkedIn広告のコピーを作成) |
【Website Copy(ウェブサイトコピー)】
( 行動喚起) |
(イベントコピーを作成) |
(ランディングページのヒーローテキストを作成) |
(トピックのサブトピックのリストを発見) |
(メタディスクリプションを作成) |
(マイクロコピーを作成) |
(ターゲットが抱く魅力的な質問) |
(ソーシャルプルーフ / 社会的証明を作成) |
(サブヘッダーを作成) |
(魅力的な証言にリライト /テスティモニアル) |
【Blog Tools】
(ブログの結論を作成) |
(ブログのアイデア) |
(ブログのイントロダクションを作成) |
(ブログの概要を作成) |
(ブログのタイトルを作成) |
(リスティクルのためのブログタイトルを作成) |
(ブログセクションの箇条書きを作成) |
(自由に何でも作成) |
(関連キーワードの発見) |
【Email/Letter】
(キャンセルメール) |
(キャッチーなメールの件名) |
(確認メール) |
(フォローアップメール) |
(お礼状) |
(ウェルカムメール) |
【Social Media Tools】
(絵文字を追加) |
(次の投稿のアウトライン作成) |
(Facebookページ/Instagramのカルーセル投稿を作成) |
(クレイジーなYouTubeのアイデアを作成) |
(ベストなハッシュタグを発見) |
(魅力的な動画のフックを発見) |
(Instagramキャプションを作成) |
(Instagramの商品紹介を作成) |
(関連キーワードの発見) |
(新商品発表に適した言葉を発見) |
(共感できる体験の提供) |
(短いがパワフルな投稿をブレインストーミング) |
(TikTokの新しいトピックをブレインストーミング) |
(YouTubeやTikTokの行動喚起) |
(YouTubeのディスクリプションを作成) |
(動画タイトルを作成) |
【Sales Copy(セールスコピー)】
(AIDAの法則を用いたコピーを作成) |
(BABの法則を用いたコピーを作成) |
(特徴からベネフィットを引き出す) |
(FABの法則を用いたコピーを作成) |
(マーケティングの新しい視点を発見) |
(PASの法則を用いたコピーを作成) |
Problem-Promise-Proof-Proposal型を用いたコピーを作成) |
(QUESTの法則を用いたコピーを作成) |
【Writing Tools】
(形容詞のより強力な代替表現) |
(関連のある例えを発見) |
(一つの箇条書きに基づいてブログのセクションを作成) |
(箇条書きのアウトラインを段落に変換) |
(段落にクリフハンガーを追加) |
(エッセイのイントロダクションを作成) |
(エッセイのアウトラインを作成) |
(よりシンプルなコピーの作成) |
(必要なものを自由に作成) |
(ヒーローのために説得力のあるストーリーを作成) |
(悪役のために説得力のあるストーリーを作成) |
(より説得力のある能動的な声にコピーを書き換え) |
(プレスリリースのイントロダクション) |
(含まれるキーワードを使って文章を書き換え) |
(強力な文章の代替案を作成) |
(より少ない単語で文章を書き換え) |
(同じ意味だが違うトーンで文章を書き換え) |
(たった2文で面白いストーリーを作成) |
(動詞のより強力な代替案を発見) |
また、テンプレートの一例がこちらです。
(5分でブログのドラフトを作成) |
(ブログのイントロダクションを作成) |
(ブログのアウトラインを作成) |
(ブログのセクションを作成) |
(割引やプロモーションの告知) |
(魅力的な短い経歴を作成) |
(ウェルカムメール / 確認メール) |
(クーポンや割引お知らせメール) |
(定期メールマガジンの作成) |
(イベントプロモーションメールを作成) |
(セールスランディングページを作成) |
(ジョブディスクリプション / 職務記述書を作成) |
(魅力的なビデオスクリプトの作成) |
(Youtube動画のディスクリプションを作成) |
(Youtubeチャンネルのディスクリプションを作成) |
(ソーシャルメディアで最新動画を共有するための投稿を作成) |
(製品やサービスのベネフィットを強調) |
(イベントや新製品への期待感を高めるための投稿を作成) |
※Pro版のみ
Emailのような普段のビジネスシーンで使えるものから、マーケティングの知識がないと難しいコンテンツまで網羅しています。
一度試したくなる充実のラインナップです。
言語が日本語対応している
Copy.aiは、26言語に対応しており、入力も出力も日本語対応しています。
入力言語と出力言語をそれぞれ設定できます(設定方法は後述する「Copy.aiの使い方」の「言語設定」を参照)。
また、管理画面の表記はすべて英語ですが、シンプルかつ簡単な表現で記載されており、画面自体がシンプルな構成になっているので、「使い方がわからない」といった心配はありません。
セキュリティが高くて安心
Copy.aiは、SSAE 18としても知られている米国公認会計士協会 (AICPA) が定めるサービス組織向けのSOC基準に則った「SOC 2 Type II」に準拠しています。
そのため、セキュリティレベルの高い環境下で安心して利用できます。
ワークフローの自動化
Copy.aiに搭載されているワークフロー機能を利用すると、入力した指示に基づいて一連のタスクやアクションを自動化することができます。
日々同じ作業を繰り返す場合など、とても助かる機能です。
Copy.aiの料金プラン
Copy.aiには、無料プランと有料プランの2種類があります。
プラン別の料金と使用できる機能については下記のとおりです。
Copy.aiの料金プラン
無料プラン(Free) | 有料プラン(Pro) | |
料金 | 0 | 月払:$49/月 年払:$432/年($36/月) |
文字数(ワード)制限/月 | 2000 | 無制限 |
ユーザー数 | 1 | 5 |
特徴 |
|
freeプランのすべて+
|
その他、法人向けプラン(Enterprise)もあります。
ホームページでは、上記の表のとおりに説明されていますが、無料プランでも言語設定やプロンプトテンプレート、プロンプトの改善など問題なく使用できるようです。
また、無料プランを使用していて文字数制限の上限に達すると、下記のような画面が出てきて、24時間文字数制限なしで使えるDay Passプランも紹介されます。
2023年8月現在、Proプランは7日間の無料トライアルがありますので、無料プランで文字数上限に達した場合は、7日間無料トライアルで存分にお試しされることをおすすめします。
私が試した際に、同じ画面でProプランの無料トライアルボタンがなぜか見当たらなかったのですが、同じように見当たらない方は一度問い合わせをしてみるといいかもしれませんね。
なお、有料プランのProプランは、月払いと年払いが選択でき、料金は年払いの方が25%OFFとなっています。
Copy.aiの登録方法
Copy.aiの登録方法についてご紹介します。
登録手順は下記のとおりです。
①Copy.ai公式ページにアクセス
②ユーザー登録
Googleアカウントとメールアドレスの2種類から選択できます。
③今回は、Googleアカウントで登録します。
左側のGoogleアカウントでサインアップボタンをクリックして、ご自身のGoogleアカウントを選択、そのあと、「職種は何?」など利用に関する簡単なアンケートに答えると(スキップ可)すぐに利用できます。
既存のGoogleアカウントを利用すれば、1分もかかりません。
Copy.aiの使い方
Copy.aiの基本的な使い方として、管理画面と言語設定についてご紹介します(以下、すべてProプランの画面で説明)。
管理画面
Copy.aiを使用する際の管理画面がこちらです。
左側の赤枠のところでチャットやプロジェクト、テンプレート、ツールなどが選択できるようになっています。
Chat(Chat by Copy.ai ) | 入力した質問に対してAIがチャットで答えを返してくれます。文章を作成したり、最新情報を取得できたり、アイデア出しも可能です。 |
My Projects | 各プロジェクトの保存場所です。 |
Infobase | 会社名やウェブサイト、会社概要、商品・サービスの詳細など自社の基本情報を入力しておくと、プロンプトの実行の際、このデータを参照することができます。 |
Brand Voice | 会社のブランドを表すコピーなどを分析して、生成するコンテンツにブランド独自のトーンやスタイルなどを反映できる機能です。 |
Templates/Tools | 様々なコンテンツを作成できるテンプレートやツールです。 |
言語設定
最初に設定しておきたい言語設定ですが、チャットとテンプレート(&ツール)に分けてご紹介します。
Chat
チャットについては、特に言語設定をする必要はなく、ヘルプに「言語をプロンプトで指定してください」と記載されています。
プロンプトに『日本語で』と指示を入れればいい、ということですね。
TemplatesとTools
テンプレートとツールについては、言語設定が必要です。
設定場所が少しわかりにくいのですが、TemplatesかToolsの中のどれか1つを開いていただくと言語設定ができます。
今回は、テンプレートのEmailカテゴリーに入っている『Welcome / Confirmation Email』で設定します。
『Welcome / Confirmation Email』を開いたら、下記の画面になり、右上のプルダウン(赤枠)で設定が可能です。
入力・出力それぞれで言語の設定ができます。
また、1か所で言語設定すれば同じアカウント内の他のツールでも適用されます。
不明点などあったら、画面右下の『C』ボタンを押すとヘルプ画面が出てくるので、そちらで例えば「language」と入力するなどして確認しましょう。
Chat by Copy.aiを使ってみた
Chat by Copy.aiは、対話型インターフェースで、入力した質問に対してチャットで答えを返してくれます。
文章を作成したり、最新ニュースを取得できたり、アイデア出しにも活用可能です。
Chat by Copy.aiの画面構成はこのようになります。
中央下部でプロンプトを入力、右側のエディタで文章の編集をすることができます。
すぐ横にエディタがついているのが本当に便利ですね。
主な使い方として下記3つの例が記載されています。
- Real-Time Search(リアルタイム検索)
- Long Form Content(長文コンテンツ)
- Brainstorm Ideas(ブレインストーミング)
こちらの3つについてそれぞれ例を使って試してみます。
Real-Time Search(リアルタイム検索)
使い方の例として記載されていた「生成AIの最新ニュースまとめ」を出力してみます。
プロンプトで「日本語で」と指定し忘れたのですが、Copy.ai側は
と認識してくれており、ここ数日(検索当日から3日前くらいまで)のAIに関する日本語のニュース記事を10個出力してくれました。
記事リンクも文末についているのでささっとニュースをチェックできますね。
ちなみに、プロンプトは『Save Prompt』で保存できるので、繰り返し使いたい場合には保存しておくと便利です。
次に、ちょっと趣向を変えて、「子供がいる家庭の献立」を出力してもらいます。
このプロンプトを試す前に言語指定をしないで実行して結果が英語で出てきたので、今回は「日本語で」と入れています。
やはり、ちゃんと言語指定をした方がスムーズに進められそうです。
そして、その結果がこちらです。
途中で切れていますが、日曜日までの献立が出てきました。
何回か試してみましたが、参照先のレシピサイトリンクが出てきたものもありました(すべて英語のサイトでしたが)。
朝食に「おしるこ」などちょっと珍しいメニューも入っていますが、比較的バランスのいい日本の家庭で一般的に食べられていそうな献立が出てきています。
Long Form Content
長文テキストを作成してくれるとのことなので、こちらではプレスリリースを作成してみます。
このように入力すると、2秒くらいで下記のプレスリリースが出てきました。
これはなかなかレベルの高い文章といえるのではないでしょうか。
おおむねプレスリリースで入れておきたい項目が入っています。
もう少しプロンプトを細かく設定するとより精度のいいプレスリリースが作成できそうですね。
Brainstorm Ideas
次に、アイデア出しをしてみます。
今回は、ブログ記事のタイトル出しをしてみましょう。
その結果がこちらです。
SEOなどを意識しているかは別として、タイトルとしてはそのまま使っても問題なさそうなものもあります。
こちらも指示の仕方によってはもう少し理想に近いタイトルにもっていけそうです。
プロンプトテンプレートが利用できる
様々なカテゴリー別にプロンプトのテンプレートも用意されています。
『Browse Prompts』をクリックすると、カテゴリー別に様々なプロンプトの例が出てきます。
下記は、Instagramのキャプションを出力したい場合のプロンプトテンプレートです。
『Use Prompt』をクリックすると、右側のプロンプトテンプレートがそのまま挿入されます。
ただし、英語のプロンプトが入力されるので、日本語で出力したい場合、そのまま使うわけにはいかないですね。
今回は、『Use Prompt』で英語のプロンプトを挿入、冒頭の「Write 5 variations of Instagram captions for [product]」の後に『in Japanese』と挿入してから、[product]を英会話学習アプリ、[target audience]を20代から40代ビジネスマンと入力して出力してみたところ、下記のとおり日本語で出すことができました。
したがって、他のプロンプトテンプレートについても同じように「日本語で」と指示を入れれば活用できそうですね。
プロンプトを改善
自分が入力したプロンプトを改善することも可能です。
試しに、下記のプロンプトを改善してみます。
まずは、改善前プロンプトで結果まで出力します。
次に、下記『Improve』をクリックして、改善したプロンプトと改善後プロンプトで出力されたコンテンツがこちらです。
改善後のプロンプトは英語になっていますが、Instructionsの部分を日本語に翻訳すると、きめ細やかな指示出しがされていることがわかります。
Instructionsの日本語訳:
- 英会話アプリの本質を捉えた、簡潔で注目を集める見出しを書く。
- キャプションの冒頭には、聴衆を惹きつけ、アプリのユニークなセールスポイントを強調するための簡単なイントロダクションやフックを入れる。
- アプリの特徴を明確かつ簡潔に説明し、その利点と、ユーザーの英会話スキル向上にどのように役立つかを強調する。
- 受賞歴や好意的なレビューなど、アプリが受けた特筆すべき実績や評価を記載する。
- アプリの効果、ユーザー満足度、または人気を示す関連する統計やデータがあれば、それを紹介する。
- アプリをダウンロードする、ウェブサイトを訪問する、投稿をシェアするなど、読者に行動を促す。
- キャプションの最後に、アプリが役に立ちそうな友人をタグ付けしたり、体験を共有するコメントを残したりするよう、読者に呼びかける。
- ターゲットオーディエンスの共感を得るために、適切なスラングや表現を使い、会話調で魅力的なものにする。
- キャプションに誤りがなく、Instagram用に適切にフォーマットされていることを確認し、必要に応じて文字数制限や改行を考慮する。
AIツールを使用する際、プロンプトを考えることに頭を悩ませる方も多いと思いますので、プロンプトの作成をアシストする機能が充実しているのはとても嬉しいですね。
Copy.aiのテンプレートとツールでコンテンツを作ってみた
Copy.aiには90種類を超えるテンプレートやツールが搭載されており、ビジネスで活用できるものも多く揃っています。
こちらでは、このテンプレートやツールを使ってコンテンツを作成してみます。
Event Promotion Email
Emailカテゴリの中にある『Event Promotion Email』を使って、セミナー案内の文章を作成してみます。
入力画面では下記のように、プロンプトの記載例が入っているのでそれにならって進めていきます。
③のトーンは、その名の通り出力文章のトーンを指定できるものです。
下記9種類のトーンから選べるようになっています。
(今回のお試しではトーンはすべて「Friendly」で設定しています。)
それでは、こちらも入力例にならってプロンプトを入力していきます。
今回は、AI英会話学習の活用セミナーの案内メールを作成します。
入力したプロンプトがこちら。
①はもともと入っていた英語をそのまま日本語にしただけなのですが、これで通用するのか試してみます。
出力された文章を2つピックアップしたものがこちらです。
例題の設定が「AI英会話学習」と少し曖昧だったものの、それなりの文章が出力されました。
途中で「無料」など指示していない情報が入っていますが、1つ目のものは文章の構成も悪くはないですね。
2つ目は、シンプルに用件のみを伝えただけですが、文章自体は自然に読めるレベルです。
現実的にどれくらい使えそうかを知りたいので、もう少しプロンプトを増やしてみます。
参加費、注意事項、参加者プレゼント、申込方法を追加しました。
作成された文章がこちらです。
入れたい要素が全部入っていて、用件だけをコンパクトにまとめた文章になっていますね。
欲を言えば、冒頭がもう少し魅力的なコピーになるといいですね。
追加で作成してみると、こういうものも出てきました。
いろんなパターンの文章が瞬時に出てくるのはAIならではですね。
これくらいの長さの文章であれば、書きなれている人は自分で作成した方が早いかもしれませんが、形式として悪くない文章が出てくることがわかりました。
Blog Post Wizard
ブログのドラフトを5分以内に作成できるという『Blog Post Wizard』。
ライターやWebメディアのディレクターの方が1番気になるツールではないでしょうか。
今回は、この『Blog Post Wizard』を利用して、ブログ記事を作成してみます。
①テンプレートから『Blog Post Wizard』を選択
②ブログタイトル(Blog Title)とキーワード(Keywords)を入力し、トーン(Tone)をプルダウンから選択して、『Generate Outline』をクリック
今回は、下記のようなブログタイトル、キーワード、トーンで作成します。
- ブログタイトル:30代女性の資格もスキルもない転職は難しい?成功のコツをご紹介
- キーワード:30代 女性 転職 資格なし スキルなし 成功 コツ
- トーン:Friendly
この条件で出てきたアウトラインの前半部分がこちらです。
上記はアウトラインの冒頭のみですが、この先も結論までセクションが続きます。
アウトラインの内容を見たところ、スキルも資格もない状態で転職する際に気をつけたいことが書かれていますね。
面接の具体的な準備から精神的なケアまで、割と現実的な内容が書かれていて、読んでいて納得感はあります。
しかし、30代女性にフォーカスした部分はアウトラインに出てきませんね。
次に各アウトラインの詳しい内容を作成します。
③『Generate Content』をクリックして内容を作成
内容を作成してみると、アウトラインではなかった冒頭の導入部分(Introdaction)と結論(Conclusion)が出てきました。
そして、ここで初めて『30代』という単語が出てきましたね。
ただ、単語として『30代』と出てきたものの、30代特有の転職の悩みなどは出てきません。
もう少し30代の転職について深堀りしたいところです。
④『Create Blog Post』をクリックしてドラフトの完成
完成したドラフトがこちらです。
スペースの関係で途中までのものになりますが、内容と関係ない不要な文字を削り、あとは一切修正していない文章です。
記事の仕上がりレベルでいうと、文章はまだまだ雑多な印象を受ける部分も多く、高いレベルとはいえませんが、『5分以内で作成』のふれこみのとおり、「記事タイトル」「キーワード」「トーン」まで決まれば、ドラフトを作成するのに本当に5分もかかりません。
また、内容についても、資格がない場合の転職の際の心構えや注意点に触れるにとどまっていて、「30代や女性ならではの内容」についてはほとんど言及されていません。
ただ、具体的な面接準備や面接に臨む場合の考え方、現実の厳しさなども盛り込みつつ、読む人を励ます内容になっています。
資格なしの転職という大枠についてはある程度捉えていますが、部分的に修正したり、不足したりする部分を追記するなどの作業はやはり必要です。
Sales Landing Page
セールスレターのカテゴリーにある『Sales Landing Page』を使用してみます。
『Sales Landing Page』は、ウェブサイトへのアクセスを促進したり、リードを獲得したりするためのコピーが作成できる、と説明されています。
LPを自分で簡単に作成できれば経費も削減できますし、ABテストなども手軽に行えるので個人的に一番気になったツールです。
どれくらいの精度のLPコピーを作成できるのか、その実力を試してみました。
入力画面がこちらです。
デフォルトで入っている記載例にならって進めていきます。
下記の条件で設定します。
会社名、ホームページURL、CTAも入れてみました。
CTAというワードでどこまで拾えるのかが不明ですが試してみましょう。
複数出てきた結果のうち、いくつかピックアップしたものがこちらです。
文章の構成ですが、おおむね、問題の投げかけ→解決策の提示→サービスの特徴→CTAという流れになっています。
ただ、肝心のベネフィットが入っていませんね。
もう1つはこちら。
冒頭はターゲットが入った一文から始まり、サービスの特徴やベネフィットも入っています。
ですが、今回はCTAが出てきませんね。
このように、全体の流れは悪くなくても、LPに入れたい要素をすべて満たしたコピーを作成するのはなかなか難しいです。
ですが、せっかくなのでここでさらに、「無料体験参加者へのプレゼント」を条件で追加してみました。
しかし、この条件ではプレゼントキャンペーンについては何も出てきませんでした。
この後もいろいろなパターンのプロンプトを試してみましたが、こちらが入れて欲しいと思っている要素がすべて完璧に入っている状態で出てきたコピーは今回、出力できませんでした。
プロンプトを工夫することで、出てくるコピーの要素が変わるようなので、ご自身で満足のいくコピーが出力されるようにプロンプトを試行錯誤して、理想のコピーが出てくるようになったら、その型をベースの型として保存しておくとよさそうですね。
おまけ:Copy.aiのWorkflowsを使ってみた
Copy.aiのWorkflowsが気になったので、思いつきの簡単なプロンプトを入れてさわりだけ試してみました。
そうするとこのようなワークフローが出てきました。
『Input』画面でブログタイトルや本文を入力
『Create Blog Post』でブログを作成
『Create Twitter Post』でブログ記事投稿のツイートを作成
という流れになっています。
簡単な指示出しでこのワークフローが出来上がるのはなかなかのものではないでしょうか。
Copy.aiの使用感をレビュー
Copy.aiの使用感をレビューします。
使ってわかったCopy.aiの魅力
Copy.aiの魅力は以下の5つです。
- 入力、出力とも日本語対応している
- 多くのツールやテンプレートが選べる
- 画面がシンプルでわかりやすいので直感的に使用できる
- チームでプロジェクトを共有できる
- プロンプトテンプレートが便利
以下、それぞれについて解説します。
入力、出力とも日本語対応している
AIツールは海外で開発されたものも多く、AIツールを使用するにあたって、日本語に対応しているかどうかを重要視して選ぶ方も多いでしょう。
その点、Copy.aiは、管理画面の表記自体は英語であるものの、入力も出力も日本語に対応しているため、言語によるストレスを感じることなく使用することができます。
多くのツールやテンプレートが選べる
Copy.aiは90種類以上のツールとテンプレートが用意されており、ビジネスでよく使われる実用的なものばかりです。
よく使用するテンプレートはご自身でお気に入りなどに登録することもできるので、ささっとアクセスでき、画面右側にあるテキストエディタなども合わせて使用すると効率的に作業を進めることができます。
画面がシンプルでわかりやすいので直感的に使用できる
Copy.aiは、チャット機能や90種類以上のツールとテンプレートを備えているにもかかわらず、管理画面はとてもシンプルで初めて使用する人でも直感的に使うことができます。
プロンプトも、英語にはなりますが記載例が入っているので、それにならいつつ入力できます。
また、プロジェクトはフォルダーごとに分けて保存することもでき、複数の案件で利用したい場合も管理がしやすいです。
チームでプロジェクトを共有できる
有料プランのProプランでは、5ユーザーまで使用可能で、もっと大きい規模で使用したい場合にはEnterpriseプランもあります。
複数メンバーで同時にプラットフォームを利用できるので、ただ単にコンテンツを作成するという使い方だけではなく、ワークフローの自動化なども上手く利用して、チーム全体の作業を効率化する使い方だとより有意義に使用できそうです。
規模の拡大や成長に合わせて、チーム全体をサポートできるように設計されているところがCopy.aiの魅力の一つといえます。
プロンプトテンプレートが便利
適切なプロンプトが思い浮かばない・・・ということがないように、Copy.aiでは様々なプロンプトのテンプレートが用意されています。
例文をそのまま使用でき、自社の商品名などを置き換えるだけでささっとプロンプトを完成させ、必要とするコンテンツまでたどり着けるので効率的にコンテンツ作成を進めることができます。
Copy.aiを使用する際の注意点
ファクトチェックは必ず行う
今回試した例では、自分が指定した内容が出力されることが多かったですが、よくわからないURLや実際に存在する学校名、実在するかわからないお名前(固有名詞)を用いた文章も少し出てきました。
Copy.aiに限らずですが、AIライティングツールを使用して文章を作成する際には、必ずご自身でファクトチェックを行いましょう。
ある程度の数を出力したらプロンプトを変更する
Copy.aiで出力する際、『Generate More』機能などでより多くのコピーを生成することができますが、プロンプトを変えずに追加で何度も出力し続けてもあまりいいコピーは作成されない印象を受けました。
今回の場合、ある程度の個数を作成したらプロンプトを変えて出力し直した方がいいコピーが出てきたので、ご自身で最適なプロンプトを模索しながら作成するのがおすすめです。
トーンに頼りすぎない
テンプレ―トの中には出力文章のトーンを設定できるものもあり、便利な機能ではありますが、例えば『Professional』と指定すればビジネス文書がばっちり出てくるとも限りません。
必要のないところで「拝啓〜様」と入っていたり、堅すぎて不自然な言い回しになったりしているものも見かけたので、適宜確認して修正しましょう。
Copy.aiで上手く文章を作成する3つのコツ
実際にCopy.aiを使用してみて感じた、上手くコンテンツを作成するコツをご紹介します。
いろいろと試す
どのAIツールにも共通していることとも言えますが、プロンプトを工夫しながらどんな出力結果が出るかいろいろと試すことが重要です。
テンプレートやツールにおいても、プロンプトによって出力の仕方が変わってくるので、自分が求めるコピーが出てくる指示だしを探ることが、理想とするコンテンツを作成する上でのポイントになると思いました。
Copy.aiには、プロンプトの入力例が英語で記載されていたり、「短めの表現で」など使用ツールに応じて注意事項が記載されていたりするものもあるので、まずはお手本に習って入力し、そのあと必要に応じてアレンジをしていく方法が効率的だと感じました。
出てきた文章を編集してベストなコンテンツにする
現段階では、1回で完璧なコンテンツを作成することを目指すよりも、Copy.aiでドラフトを作成して、テキストエディタで編集しながらより良い文章に近づける方がおすすめです。
特にブログ記事など長文コンテンツの作成については、まだまだ進化の余地がありそうです。
出てきたコピーの中からいいコピーを選んでコンテンツに組み込んでみたり、コンテンツ作成の参考にするために使用したりするなど、ご自身の目的に合わせた使い方を模索すると時間短縮に繋がり、Copy.aiを上手く活用できると思いました。
InfobaseやBrand Voiceを上手く活用する
今回は試していませんが、会社の基本情報などを入力しておいてプロンプトで参照できる『Infobase』や、生成するコンテンツにブランド独自のトーンやスタイルなどを反映できる『Brand Voice』を上手く活用すると、より企業のイメージを色濃く反映したコンテンツを作成できそうです。
Copy.aiに関するよくある質問
Q. Copy.aiで作成した文章は商用利用できますか?
A. 商用利用については利用規約内に下記のような記載があります。
7.Your Content.
(e) Your Use of Generated Content. Subject to your compliance with these Terms, Copy.ai hereby grants you a non-exclusive, worldwide, license, with the right to sublicense, to use, copy, modify, sell, create derivative works based upon, distribute, publicly display, and publicly perform Generated Content for your lawful business purposes.
(e) お客様による生成コンテンツの使用。お客様が本規約を遵守することを条件として、Copy.aiは本契約により、お客様に対し、お客様の合法的な事業目的のために、生成コンテンツを使用、複製、変更、販売、派生物の作成、配布、公の場での表示、および公の場での上演を行うための、サブライセンス権を伴う非独占的かつ全世界的なライセンスを付与します。
ただし、下記のような記載もあります。
8.Usage Requirements, General Prohibitions, and Copy.ai’s Enforcement Rights.(b) You agree not to do any of the following:
- Use the Services, or any portion thereof, for any commercial purpose or for the benefit of any third party or in any manner not permitted by these Terms;
8.使用条件、一般的禁止事項、およびCopy.aiの執行権。
(b) お客様は、以下の行為を行わないことに同意するものとします:
17. 本サービスまたはその一部を、商業目的、第三者の利益のため、または本規約で許可されていない方法で使用すること;
少し解釈が難しいところですが、基本的に、自社のブログ記事更新やSNS投稿などに利用することについては利用可能、第三者の利益になるような使い方については不可とも読み取れます。
使用をするにあたって不明な点は都度、Copy.aiに問い合わせをして確認しましょう。
Q. Copy.aiとChatGPTはどっちがいい?
A. Copy.aiとChatGPTのどちらがいいかについては悩まれる方も多いと思いますが、それぞれの比較については、Copy.aiのホームページにも詳しく記載されています。
この他にも、ワークフローの自動化などCopy.aiならではの魅力的な機能がありますので、両方使用してみて、ご自身のスタイルに合った方を選択されるといいですね。
まとめ:Copy.aiで様々なコンテンツを作成しよう
今回はCopy.aiの特徴や使い方、使用感についてご紹介しました。
単なるAIライティングツールというより、「マーケティングの知識も加味したコンテンツを生成でき、Workflowsの自動化なども用いて組織での業務効率化を叶えるプラットフォーム」という方が実態に即しているように思います。
コンテンツの精度は、日本語での表現がもう少し上手くなるといいなぁと思う部分もありますが、ある程度コンテンツに入る要素が定まっているものは、現段階でも充分使えると感じました。
Copy.aiは今後もますます進化をとげていくと思われますので、気になる方はぜひ一度お試しください。
この記事は、起業家やフリーランスの新しい生き方を支援する「オープンイノベーション大学」が提供しています。
オープンイノベーション大学とは、Webデザインやプログラミング、動画制作など、フリーで働けるさまざまなスキルが学べる学校で、総計24万6千人の方が学んできました。
私たちの強みは、
- オンラインで自宅学習が可能(海外在住でもOK)
- 各業界の”現役で活躍する講師”から実践的なノウハウが学べる
- 専門スキル以外、マーケティングや集客スキルもしっかり学べる
- 横のつながりがあるので、仲間が増える
異業種・未経験で学習を始めた初心者の方が、学習後に現場で即戦力として活躍できる、スキルやノウハウが学べるカリキュラムに定評があります。
学習後に働けるのはもちろんのこと、学習段階で案件を受注して収入を上げる人も多数。
- 転職、独立のためのスキルが欲しい会社員の方
- 隙間時間で副業がしたい個人事業主、主婦、定年を迎えた方
といった、老若男女問わず、幅広い受講生の方々にご参加いただいています。
もしあなたが、
- 働き方や生き方を変えたい!
- 新たなスキルが欲しい!
- 収入の柱を増やしたい!
と思っていたら、ぜひLINE登録(無料)していただき、私たちが発信する情報をチェックしてみてください。
「何か行動したいけど、なにをすればいいのかわからない...」という方には、適性診断(無料)もご用意しています。
LINE登録後、3分程度で回答できる内容ですので、ぜひ試してみてくださいね。きっとこれまで知らなかった自分に気が付くヒントになると思います。