近年「移住」という言葉をよく耳にするようになりました。
総務省の調査によると、令和3年度中の全国の移住相談件数は、約324,000件で、前年比33,000件増加しています。
山口県への移住を考える方も中にはいるのではないでしょうか。
- 山口県で暮らすってどんな感じ?
- 子育てはしやすい?
- 移住の支援制度はある?
筆者は昨年千葉県から山口県へ移住しました。筆者は海外で生まれ、育ちは千葉県です。その他に東京に住んだことがあります。
山口移住に興味を持っている方に向けて、山口県に移住するメリット・デメリットをご紹介します。
この記事が山口県移住を検討されている方の参考になればうれしいです。
目次
山口県の基本情報
山口県の基本情報をお伝えしていきます。
山口のキホン
山口県は本州の最西端にあり、豊かな自然と歴史文化が息づく地域です。錦帯橋(きんたいきょう)や瑠璃光寺(るりこうじ)など、世界に誇れる歴史的建造物が多くあります。
山口県の北側は日本海、南側は瀬戸内海に面していて、長い海岸線があります。気候は温暖で地震や風水害が比較的少なく、住みやすい県のひとつとして知られています。
- 面積 :6112.55㎢ 全国で23番目に広い(45位東京都の約2.8倍の面積)
- 人口 :1,323,908(R4.1/1)全国で27番目に多い(1位東京都は山口県の約10.7倍)
- 市町数:19市町(13市6町)(R5.1/1)
- 特産品:萩焼、大内塗、外郎、アマダイ
- 水産品:フグ、ウニ、ノドクロ
- 県花 :夏みかんの花
- 県木 :アカマツ
- 県魚 :フグ(フク)
山口県の豆知識
意外と知られていない、山口県の豆知識をいくつかご紹介します。
- 総理大臣を8人輩出(全国2位)
- 「ユニクロ」発祥の地
- 全国に1000以上ある「道の駅」の発祥のひとつ
- 日本のクリスマス発祥の地
- ガードレールがオレンジ
- 天然記念物の数が日本一
山口県に住んで感じるメリット
山口県に住んで感じるメリットをお伝えしていきます。
自然を身近に感じる
外に出てどこを見渡しても山が見えます。川も海も綺麗です!筆者の住む山口市は内陸ですが、車で40分走ると瀬戸内海に、1時間半走ると日本海を見渡すことができます。特に長門市の海岸が絶景です。
常時、スーパーではサザエやフグなど新鮮な海鮮が陳列され、自然の恵みを肌で感じます。筆者はお刺身を食べる機会が増えました。
また、湯田温泉、湯本温泉、俵山温泉、川棚温泉をはじめ、県全域にわたって温泉があります。筆者はさっそく「西の横綱」と呼ばれている俵山温泉で2週間の湯治滞在をしました。
山口市内の湯田温泉エリアでは無料の足湯スポットが街に点在しています。都心だったら渋滞してしまいそうな自然スポットを穏やかに楽しめます。
世界に誇れる魅力的なスポット多数!
正直なところ、全国の魅力度ランキングでもなかなか名前が出てこない…。でも実は山口県には「もっと知られていいはず、なんで?」と思う魅力が多くあります。
【筆者の超厳選おすすめスポット3つ!】
1.角島大橋(下関市)
全長11,780mの橋の両側に、エメラルドグリーンの海が美しい壮大な景色です。ベストセラー本の「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」(詩歩(著)2013年7月)内の「Facebookページで56万人のファンがいいね!した絶景ランキング」で3位となりました。2015年には大手旅行サイト・トリップアドバイザーの「口コミで選ぶ 日本の橋ランキング」で1位に輝きました。
角島の海の透明度です…。
2. 秋吉台(美祢市)
日本最大級のカルスト台地です。古代はサンゴ礁だった秋吉台は、長い年月をかけて日本最大規模の石灰岩の高原となりました。1955年に国定公園に、1964年に特別天然記念物に指定されています。
3.別府弁天池(美祢市)
不思議なほど美しいエメラルドグリーンの「別府弁天池」。摂氏14度と透明度が高く、日本名水百選に選定されています。湧き水に心が洗われる気持ちになります。
別府弁天池(美祢市)
その他に、元乃隅稲荷神社(長門市)千畳敷(長門市)青梅島(長門市)…など迫力満載の自然スポットがたくさんあります。
元乃隅稲荷神社(長門市)
家賃が安くてうれしい。全国4位!
山口県に移住するメリットとして注目したいのは、情報源によりますが全国で4〜5番目に賃料が安いことです。
ワンルームの賃料相場は3万円台です。筆者が千葉に住んでいたときに比べ、家賃が4割ほど安い上に部屋は少し広くなりました。
駐車場料金についても、千葉暮らしの時の駐車場料金相場の4割に値します。家賃と駐車場料金をかなり抑えることができ、生活にゆとりができました。
また、外出先で駐車場代がかかることはほとんどないのですが、コインパーキングの県内相場は、1時間あたり100円です。
文化的なスポットが多い
かつての長州藩である山口県は、吉田松陰や高杉晋作、伊藤博文など、明治維新の原動力となった人達を輩出しました。中でも萩市には、松下村塾など幕末ゆかりの史跡が数多くあります。
また山口市では、初夏に「ほたる祭り」があり、幻想的な夜を楽しめます。
夏の「山口七夕ちょうちん祭り」は、室町時代から続く伝統的な祭りです。数万個のちょうちんにロウソクの灯が灯され、一度見たら忘れられない風景だと思います。
同じく山口市内にある瑠璃光寺は心が安らぎます。境内の五重塔は1442年頃に建立され、国宝に指定されています。
ほたる祭り(山口市)
山口七夕ちょうちん祭り(山口市)
瑠璃光寺の五重塔(山口市)
山口県に住んで感じるデメリット
山口県に住んで感じるデメリットもお伝えします。
仕事の選択肢が少ない・給与水準が低い
山口県には企業が少なく、山口県内の企業等数は 38,949(2021 年6月1日)件です。全国に占める割合は 1.1%で国内30位です。
事業所の数の上位3つは、「卸売業、小売業」が 県内全産業 の 25.7%と最も多く、次いで「建設業」、「宿泊業、飲食 サービス業」となっています。
山口県の仕事の平均年収は、約328万円(月給27万円)です。
東京都では平均年収が約426万円(月給35万円)で、年収の差額が100万円近くあります。都心では家賃や駐車場代が高額なので、年収の差額はあくまでも目安になります。
企業数が少ないので、若者の他県流出が県の課題になっています。移住を考える際は、山口県でのライフプランを明確に持つ必要があります。
フリーランスの方やリモートワークをしている方、自分のスキルを地域創生に役立てたい方、開業したい方に向いています。
参照:令和3年経済センサス-活動調査(速報)
参照:求人ボックス求人ナビ(山口県)
参照:求人ボックス求人ナビ(東京都)
車が必須
山口県での暮らしに「車は必須」と言っても過言ではありません。
職場の他に生活に必要な施設、観光スポットにおいても場所にまとまりがなく、点在していることが多いからです。
都心にいた頃は電車や自転車で十分行動できましたが、今は完全な車生活になっています。
また、山口市では冬に積雪があるため、スタッドレスタイヤへの付け替えが必要です。運転に不慣れな私は、交通にはやや不便さを感じています。
ちなみに車は1家に1台ではなく、1人1台が基本です。維持費に加え、タイヤを保管しておくスペースなども必要なので、都心での生活よりコストがかさむ側面もあります。
虫が多い
自然が多いので当然ですが、山口に住んでいると都心では見たことのない虫に遭遇します。家の階段にクワガタがいた時もあります。
虫が苦手な人にとっては辛いかもしれません。
お店が少ない&早い時間に閉まる
特に飲食店や大型スーパーのチェーン店の種類も数も少なく点在しています。そして地域によりますが、閉店時間が早くて17時から20時です。計画的に買い物をするようになりました。
移住してまもない頃に地元のデパートに入ったら「蛍の光」が流れていて、「変わっているな」と思っていたら18時で閉店する音楽が流れていました。
夜は暗いため20時を過ぎると「だいぶ夜だな」という感じになり、筆者にとっては千葉での夜22時半に匹敵する時間の感覚です。
山口県移住に向いている人の特徴
山口県移住に向いている人の特徴を4つお伝えしていきます。
- 自然が好きな人
- 歴史好きな人
- リモートワークができる人
- 地方創生に興味がある人
これまでお伝えしたように、山口県には自然の絶景スポットや歴史的なスポットが多くあります。
そしてリモートワーカーにとっては、観光スポットや自然を堪能しながらメリハリをつけて仕事をすることが可能です。
また、地方創生※の活動が活発になってきている印象があります。山口県を活性化する目的で移住してくる人に向けて助成金制度(条件あり)もあるので、我こそはと言う方は山口県のHPをぜひ確認してみてください。
※地方創生とは、それぞれの地方が少子高齢化社会に対応し、「まち・ひと・しごと」を活性化させていこうという政策のことです。
参照:マイナビ学生の窓口サイト
参照 山口県ホームページ 創業支援事業及び移住支援事業について
山口県移住に関するよくある質問
山口県移住に関するよくある質問と回答をまとめます。
Q.移住者向けの支援制度はあるの?
A.条件付きでいくつかあリます。
筆者の場合、夫が移住以前の下見の際に交通費の支援を受けて、とても助かりました。
- 山口市への移住に関する下見に必要な交通費などの補助
- 山口県移住時の引越し料金の割引
- 県内の地域課題に対して社会的事業で創業する人への補助制度
- 東京圏から山口県へ移住・就業した人への移住支援金
他にもあります。変更または進展があるかも知れないので、必ず山口県の公式HPをチェックしてみてください。山口県には移住相談から寄り添ってくれる「やまぐち移住コンシェルジュ」がいます。
参照:山口県公式ホームページ
参照:山口県YYターン!支援サイト
参照:すむ住む山口 移住支援制度一覧
Q.子育てしやすい?
A.山口県は子育てしやすい地域と言われています。
山口市で知り合った方に子育てについて聞いてみました!
- 豊かな自然環境で子供の好奇心が育つ
- 天気に関わらず子供が遊べる施設が充実している
- 公園が整備されていている
- 子育て支援センターの数が多く子育ての悩みを持つ人同士の交流会で相談ができた
子育てに役立つ情報が比較的身近にあるので、積極的に情報収集してみてください。
Q.方言はどんな感じなの?
A.山口県の方言は中国地方方言です。
県内でも地域によって少し異なりますが、イントネーションや「〜ちゃ」という柔らかい語尾が特徴的で、山口弁はかわいいと言う人も多いようです。
頭が山でお顔が口になっている山口県マスコットキャラクターの「ちょるる」は、代表的な山口弁がそのまま名前になっています。
ちょる→ ◯◯している
おいでませ→ おいでください
それいね→ そうだよね、その通り
ぶち→ すごく
ほ、ほっちゃ、そ→ ◯◯なの
山口県移住を考えているあなたへ
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まとめ
今回は山口県に住むメリット・デメリットを紹介しました。
山口県へ他県から来た者としては、知れば知るほど奥が深い県だと思います。おいでませ山口へ!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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