こんにちは。私は今、40代の主婦です。中学生の子供がいます。
私も夫もフリーランスとして、完全リモートワークをしています。
私の前職は、スクール講師兼メイクアップアーティストでした。
代官山で、通算3000回以上講習をさせていただきました。プロ養成の他に、舞台など現場、イベントMCから事務まで幅広くお仕事をしました。
というように、文頭なので自分なりにできるだけかっこよく書いてみたのですが、実際の感じは、勤務先が都内なので家賃がブラボーに高く、私が住める家としてはレトロを通り越したボロボロのお家に住んでいました。
夜中にタクシーで帰って気絶したように仮眠し、朝ギリギリの時間にタクシーに乗り込んで白目で出勤するような日々でした。
お風呂のガスはハンドルを手動で回し火種を作るタイプのもので、ネズミさんの走る音が壁の裏から聞こえてくるお家です(笑)
結婚後は念願のメイク教室を開き、地域の子育て支援活動に参加させてもらうなど、マイペースにお仕事をしていました。
生涯続けるものだと思っていたのですが、ある時自分の中での終わりを感じ閉業しました。
そして実は、一年位前に千葉県から山口県に移住しました。
いろいろとありましたが、ようやく新しい暮らしのスタイルに慣れてきた今日この頃です。そんな時、こちらの記事で体験談を書く機会をいただき嬉しく思いながら書いています。
今回のキーワードは、すでに本記事のタイトルで触れている「移住」と「夫婦でリモートワーカー」になりそうです。
「移住」と「夫婦でリモートワーカー」というワードに、今関心を持たれている方も多いのではと感じて、私自身もワクワクしています。
夫婦でリモートワークをするようになった経緯、はじめの頃の不安、リモートワーカー夫婦の暮らしのことを書いていきます。
リモートワーカーになってまだ日が浅いのですが、時間と場所に拘束されない暮らしに興味を持つ方に向けて、この記事が何かのきっかけになれたら嬉しいです。
目次
夫婦でリモートワークをするようになった経緯とは?
夫婦でリモートワークをするようになった経緯からご説明します。
夫が脱サラした話
最初から夫婦でリモートワーカーになろうと思っていたわけではなく、まず夫が40代で脱サラしてフリーランスになりました。
彼は会社員時代、勤務地が片道約2時間、夜勤があり、管理職という責任ある立場でハードワークをしていました。
当時の彼は働き方に関して、違和感を感じていたようです。
- 本当にやりたいことができていない
- 一緒に暮らしているのに子供に会えない
- 収入は安定しているが時間がない
- 心も体もボロボロな感覚
それでも簡単には会社をやめられず、心身が追い詰められた結果、彼は一年以上に渡る長期休職期間を余儀なくされました。
その頃、私は彼にマインドフルネスに関する本をプレゼントしてみました。
余談ですが、彼は自分の人生を見つめ直すために、成田山で2泊3日の断食修行を体験したこともありました。
携帯と財布は没収、3日間食事はなく水のみを戴く、最終日お粥朝、6時に起きて掃除と護摩業、写経などを行なっていたそうです。その頃彼は人生初の坊主頭でした。
その期間(彼の休職中)は、私は自分が主催していたメイク教室の他に、梱包作業のお仕事をしました。
黙々と梱包する作業は好きなのですが、数時間休憩なく立ちっぱなしで作業したり、広い工場の中で迷子になったり大変なこともありました。
夫婦で今後の人生について頭を巡らせました。会社を辞めてフリーランスになるというのは経済的な面で不安はありましたが、どんなに不安になっても以下の意志が勝つのでした。
- 自分が本当にやりたいことをしたい
- 家族で健康的に暮らしたい
- どうせ後悔するなら挑戦してから後悔する方がいい
それから彼は一度は転職を挟み、紆余曲折しながらも脱サラすることができました。まさに白目でバンジージャンプを飛んだような感じだと思います。
独立した夫の手伝いをすることに!
私はといいますと、脱サラした夫の仕事のお手伝いを始めました。
私には馴染みのなかったPhotoshopやPremier proを操作しながら、画像の加工や動画編集のアシスタントをしました。
と一瞬心の中で思いましたが、自分に浸っている余裕はありませんでした。
当時は納期が緊急なものが多く、
という感じで日々を駆け抜けていました。
今振り返ると、夫の手伝いをしていた期間は、私にとっても、仕事復帰をしてリモートワーカーになる準備期間になっていたのだと思います。
足を怪我してもリモートワークができる!
2021年に私はヨガのレッスン中に足を怪我してしまい、生活が大きく変わりました。
現在も日によって状態が異なり、杖を使う日もあれば車椅子の日もあり、毎週リハビリに通っています。
怪我をきっかけに「体調に左右されない働き方」として、リモートワークが自分の中で浮上していきました。
ちなみに私の怪我は「足底腱膜炎」と診断されました。足底腱膜炎は、コロナ渦で運動量が減ったことにより発症する人が増えて、近年TVや雑誌でも注目を浴びています。
状態によって個人差が大きく、治る人もいればそうでない人もいる、日によって、時間帯によって変化するつかみどころのない症状です。
怪我をした私の日常を支えてくれる、夫の存在のありがたみを改めて感じています。
1000kmの移住と温泉
2022年、彼の両親の事など諸事情あり、思い切って1000キロ離れた山口県へ移住しました。
元々私たちが住んでいた地域は千葉県と東京都の県境で、生活範囲は千葉と東京が混在していました。
移住先の今住んでいる山口県は、自然に恵まれていて山と温泉が多く、湯治として、リフレッシュとして、多い時で週の半分以上は温泉巡りをしています。
ただ、良いことばかりではなく、環境の変化によって、最初は結構なカルチャーショックも受けました。
移住の話だけでも山盛りです。移住したことで自分の中に新しい風が吹きました。
- 全くゆかりのないこの地でクヨクヨしてばかりではいられない!
- 新しい自分で生きるぞ〜!
という意識が生まれたと思います。
息子の塾代がピンチの件
ちょうど移住のタイミングで、長距離の引越し費用、車の買い替え、息子の進学…と出費が重なってしまいました。
と思ったのです。(笑)
美容業界の燃え尽き症候群の状態からお仕事のブランクもあり、中々重い腰が上がらなかった私ですが、いよいよ私も働こう!と求人探しをする最初のきっかけではあります。
夫婦でリモートワーカーの経緯(まとめ)
なぜ地方で夫婦でリモートワーカーなのか?これまでの内容からまとめていきます。
- 夫が脱サラしてフルリモートワーカーになった
- 地方に移住し、暮らしがリセットされた
- 足を怪我していてすぐには仕事が見つからなかった
- 息子の塾代を稼ごうと思った
- 時間、場所、体調に左右されない働き方を望んだ
- 夫にリモートワーカーになることを勧められた
足がいつ完治するか分からない状況で、私が働けそうな募集案件は見つからず、希望がなくなりかけた頃に、夫に「リモートワーカーになれば?」と声をかけられたことが最後のきっかけでした!このあとは流れに乗って飛び込んでいきました。
ということで、2022年の夏の終わりに私もリモートワーカーとなり、夫婦でフリーランスのリモートワーカーになりました。山口での新しい生活がようやく動き出しました。
主婦の仕事復帰&リモートワーカーになる前の不安
主婦の私が、リモートワーカーとして仕事復帰する時の不安と心境の変化を綴っていきます。
私って何もできない!?
「リモートワーク、やってみよう!」と決めるまでも、決めた後も、不安がありました。
私はPCやITやマーケティングの知識に詳しいわけでもない…。一人で動画や画像が作れるわけでもない…。
これといって秀でたスキルもない!私の社会性って一体なんなんだろう…。足でうまく歩けない。ペーパードライバーで、新しい町で知り合いもいない!
バリバリと働いていた頃から既に10数年経過していましたので、主婦の私は社会に通用しないのではないかと感じていました。
そもそも、リモートワークに対して未知の世界でハードルが高いと思っていました。
ですが、ぶつぶつ不安を漏らしながらも、チャレンジしてみようと思い前に進みました。
できることをかき集めて新しく作っていく!
これといってすぐに業務で使えそうな得意技や小技もなく、一体私に何ができるのだろうとよく考えてみたところ、自分なりの体験があれこれと思い出されました。
これまでの体験で得たものを掛け合わせたら、何かしらの価値のあるものができるのかもしれない、と感じました。
誰もが異なる体験をしていて、自分ならではの体験の中に、スキルの原石のようなものがあるのではないかと思いました。
それは自分で思っているよりも、周りの人にこれまで言われてきたことで、「アナタ、あの時みんなが喜んでくれてたじゃないの〜」とかいうことが出てくるわけです。
人に還元できるもの、したいものって、正解か否か、とか、かっこいいか否か、ではなく「自分なりに大切に表現したい何か」だったりするのかなと思いました。
というわけで、久しぶりに社会で仕事に復帰する時に、自分の中のスキルに繋がる要素を探してみました。
漫画のような話なのですが、私は15歳の時にある日思い立ち、自転車ごとヒッチハイクをしながら千葉県を一周しました。(実際には諸事情で半周)
自転車ごと運んでいただいたので、トラックばかりにお世話になりました。(危険なので真似しないでください)
また、学生の頃から人一倍不器用でしたが、やる気だけはあり、できうる限り全ての役(生徒会や実行委員など)役という役を網羅することを、自分の中で面白がっていました。
大人になってもいちいち活動をして、PTA副会長に推薦していただいたり(辞退しました)謝辞を読ませていただいたりしました。
このように「ふうん」と一見、流してしまいそうな体験の中にも、細かく分解すると色んな視点、色んな情報を得ているはずなのです。
例えばヒッチハイクだったら、最低限の装備でサバイバル的な感覚を使いますし、役員として幼稚園や学校の中で行事を運営する場合は、全体を捉える視点を養います。
保護者の動きの傾向、どんな質問や例外、課題があり、そのためにどうするかとか…。
それも私にとっては良くも悪くも自分らしい要素の一つです。(近年はPTAの解散が注目されているようですが、色んな意味で納得です)
自分が体験したことは、生かし方次第で立派なスキルの一つになると思いますし、主婦(主夫)という経験も、そうでない経験もまた、スキルになると思います。
自分の体験のスキルに気づいて、ブラッシュアップしながら、今やりたいことのために使っていけたら楽しそうです!
私がリモートワークを始めてすぐの頃、とあるサイトのトリセツマニュアルを作成するライティングのお仕事をさせていただいたのですが、その時に、とてもやりがいを感じました。
つまり、順番が変なのですが、ライティングのお仕事をいただいた後に、私は元々文章を書くのが好きだったということを、改めて思い出したのです。嬉しい限りです。
余談ですが幼い頃の憧れは、作家(文と絵)、哲学者、美容家、お笑い芸人でした。時々インスピレーションで絵を描いています。
長文の一休みを兼ねて、作品をちょっぴりご紹介します。
リモートワーカー夫婦の暮らし
自然が身近になった日々の暮らしには、まだ旅行気分が残っている感じがします。
家事は夫と分担し、子供を学校に送り出してからカフェでモーニング、ネット環境が良ければ自然の中でお仕事をすることもあります。
いくつかお気に入りの温泉がありますが、まだ他にも開拓中です。近くに100円の良質な温泉がありよく行くのですが、温泉を求めて県をまたぐこともあります。
また、温泉地なので街のところどころに無料の足湯スポットがあります。運動がてら、自転車で時々いきます。
近くに温泉付きのフィットネスジムができたので、温泉入り放題のプランで会員になろうか検討中です(笑)
リモートワークなので積極的に運動する必要があります。私は足の都合で運動量のコントロールが難しいのですが、自分なりにストレッチやリハビリを心がけて生活しています。
また、帰省に関しては早速1ヶ月程千葉に帰り、実家に入り浸りました!これもリモートスタイルだからできたことだと思います。今後も年に数回、千葉に帰省する計画を練っています。
リモートワークで出会う方々は目的意識の高い方が多く、さまざまなスキルを持つ方々と日々接点があるだけでも非常に刺激を受けています。
コワーキングスペース事情
移住してきてからは、まずリモートワークできる場所を探しました。
PCやスマホが充電できる、ネット環境の良い落ち着いた場所が近くにどれだけあるかチェックしました。
コロナ禍でリモートスタイルが増えたため、落ち着きのあるカフェやコワーキングスペースが増えているようです。
とてもいい場所なのに、充電できるコンセントがないから入店しない、タイピングの音が迷惑になりそうだから遠慮する、ということも起きてきました(笑)
プライバシーの意味でも、注意しながらリモートワークをする必要があります。
(写真:やまぐち創生テレワークオフィス「YY! SQUARE」(ワイワイ! スクエア)快く記載許可いただき感謝です。)
上の画像は移住先の山口県で、私たち夫婦がよく利用しているコワーキングスペースの一角です。珍しいことに県庁の中にあります。
天井が高くて落ち着いた空間です。数種類のドリンクがいただける上に、モニターやブランケット、携帯の充電器などをお借りすることが可能です。
毎月異業種交流会もあります。すべて無料で利用させていただけるので本当に助かります。連日出勤している感じの時もあります(笑)
移住して間もない私たちにとって、落ち着いてお仕事ができる場所の一つです。
外に出ると敷地内に滝が流れています。大きな鯉が泳いでいるところもあって、気分転換もバッチリです。
リモートワーカー夫婦・まとめ
夫が脱サラしてフリーランスになって、地方に移住した夫婦の話はいかがでしたでしょうか?
これからもっと私たちのようなリモートワーカーが、地方に移住する流れが強まってくると思っています。
時間と場所に縛られない働き方は、私たち夫婦にはとても合っていて、暮らしの中に新しい価値を生み出すことができると感じています。
無理のない暮らしの中で柔軟にお仕事ができるスタイルを模索しながら、自分なりに発信していけたらと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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