行動力は本当にある方がいい?「行動派」VS「慎重派」どちらが成功する?

「とにかく行動してみよう!」
「まずは行動あるのみ!」
「失敗を恐れずに行動!」

 

「行動力がない」と言われがちな我々日本人が、とにかくよく見かけ、投げかけられる言葉のひとつが「行動しよう」です。

 

行動力はある方が良さそうに感じられますが、

行動力がある人って、何も考えてない人も多くない?
いろいろ行動できるのはすごいけど、失敗してる人もよく見る
もう少し慎重になるべきだと思うけど

このように思う人もいます。

 

行動力は本当にある方がいいのか。あなたはどう思いますか?

 

この記事では、慎重派の人は行動派になるべきなのかについて解説します。

結論:行動力はある方がいい

  • 行動力がある人は「無謀に動き回る人」
  • 行動力がない人は「慎重に考えられる人」

 

のようなイメージを持つ人もいて、慎重であれば失敗の確率は少ないし、実は慎重派の方が良いのでは?と思う人もいます。

 

結論を言うと、行動力があるのが軸にあって、要所要所で慎重になれることが望ましいです。

 

つまり、どちらの側面も兼ね備えているべきということです。アクセルだけの車でもダメですし、ブレーキだけの車でもダメ。

 

人間常に成長して、より充実した日々を過ごしたいと誰しも願うもの。停止したままでも後退したいわけでもなく、わずかであっても前進していたいわけですよね。

そのためには、アクセルを踏むことが必要です。ただし、常にアクセル全開のままが良いのか?と言うと、そうではありません。

 

方向が合っているか確認したり、一緒に走る車があれば付いてこれているか確認したり、メンテナンスしたり、時に止まって、現状を把握することも必要だからです。

 

行動力がある人は確かに失敗も多いですが、行動した分の経験値によって、判断力も徐々に養われていきます。また、少しくらいの失敗では動じないメンタルにもなっていきます

 

行動した結果、期待する成果は得られなかったとしても、行動のすべてが無駄になることはありません。どこかにプラスがあるからです。

 

一方行動力がないと、「今行動するべきなのかどうか」がわからず躊躇して、千載一遇のチャンスを逃してしまうことも。

 

世の中には成功者と呼ばれる人たちがたくさんいますが、無傷で成功した人はいません。傷を負いながらも行動した分、得られたものがあるんです。

行動力がある人とは具体的にどのような人?

行動力がある人の共通イメージを持ちましょう。

 

行動力がある人の明確な定義はありませんので、個々の価値観によりますが、わかりやすいのは「1人でもすぐに動ける人」でしょう。

例えば、

 

  • ブログやYouTubeをやってみたいと思ったその日のうちに始める
  • 明日の予定が急になくなったから、1人で弾丸旅行に行く

 

のような、パッと決めて、パッと動ける人は行動力があると言えますよね。

行動力がない人の4つの特徴

では逆に、行動力がない人はどのような人なのでしょうか?

1、優柔不断。1人で動けない

前段で行動力がある人を「1人でもすぐに動ける人」と表現しましたが、その逆ですね。

 

  • ブログやYouTubeをやってみたいと思ったその日のうちに始める
  • 明日の予定が急になくなったから、1人で弾丸旅行に行く

 

自分では決められず、指示待ちの人は行動力がない人が多いです。

2、自己肯定感が低い

  • YouTuberになってみたいけど、バズらなかったら恥ずかしい
  • 新しい髪型に挑戦したいけど、きっと似合わないから無難なものを選ぶ
  • 自分が起業したところで成功するわけがない

 

のように、自信がない、失敗した自分を受け入れられない、恥をかきたくないといった思いが強い人も、行動にブレーキがかかりがちです。

 

3、変化に抵抗がある


ガラケーからスマホに変わり始めた時のような、これまでの常識が大きく変わるタイミングにすぐ動く人、みんなの様子や市場評価を見てから動く人も、わかりやすく行動に違いがありますよね。

 

会社で新たなシステムや取り組みを導入する時に、「変えてほしくない」「今のままがいい」と主張するような人も、行動力がない人が多いです。

4、めんどくさがり

  • 時間はあるけど自炊するのはめんどくさい
  • 掃除もめんどくさいからほとんどしない
  • ちょっと先のスーパーの方が安いけど、そこまで行くのがめんどくさい

 

めんどくさがり、疲れることはしたくないといった、とにかく腰が重く、やるべきことを後回しにしがちな人も行動力がない人が多いです。

行動力がない3つの原因

行動力がない原因を解説します。

行動したいと思うことがそもそもない


そもそも本気でやりたいことや興味のあること、自分が達成したいことがわかっていない人もめずらしくありません。

 

普段行動力がない人でも、

 

  • 無性に隣駅のラーメン屋に行きたくなって大雨の中行った
  • 好きな人が家に来るからめちゃめちゃ部屋の掃除をした
  • 新発売のゲームが早くやりたくて、朝まで並んで買った

 

など、本当にこれがしたい!と思うことが明確にあれば、人間自然と動くものです。

 

社会人は特に、やりたい仕事や働き方ができているかが重要です。なぜなら、1日のほとんどの時間をしぶしぶ行動しているようでは、モチベーションは下がる一方だからです。

 

「毎日の行動が楽しい!」この思いが積み重なることで、もっといろいろやってみよう!という活力が生まれてきます。

 

本業以外で新たな仕事に挑戦してみるのも良いかもしれませんね。

 

失敗したくない気持ちが強すぎる


アメリカの文化人類学者、ルース・ベネディクト著のロングセラー本「菊と刀」で、欧米は罪の文化、日本は恥の文化と説明されていますが、日本人は失敗して恥ずかしい思いをすることを強く嫌がる傾向にあります。

 

例えば授業中、欧米では自分の意見をどんどん主張する文化ですが、日本は正解を言わなければいけない雰囲気があるので、正解を知る人以外、基本発言しません。

 

「誰かわかる人?」と聞かれて、教室がシーンとなることは誰しも経験があると思います。失敗してはいけない意識が強いことも、行動にブレーキがかかる原因です。

行動して良かった経験がない


過去にいろいろやってみたけど、どれもおもしろくなかったし、長続きもしなかった。

 

というような経験があり、「どうせやっても身にならない」「時間とお金の無駄」と、行動しても意味ないイメージが蓄積されてしまった人もいるでしょう。

 

行動力が弱まってしまったとも言えます。

行動力を上げる方法5選

ここでは行動力を上げる方法を5つ紹介します。

1、面倒なことは先にやる。後回しにしない

  • 洗い物を出かける前にパパッとやるか、帰宅してからやるか

 

のような日常の些細なことでも、後回しにしたら後で面倒だと思いそうなことは先にやりましょう。

 

今洗えばすぐにキレイになるものも、帰ってきたら汚れがこびり付いてて洗うのに時間がかかったり、臭いが出ていたり、さらに面倒になっている可能性もあります。

 

今面倒だと感じることは、後になっても結局面倒なままです。同じことで2回も3回も面倒だと思うことが損。モチベーションを下げる回数を減らすのは効果的です。

 

集中力もスタミナもある内に、面倒なことはどんどん片付けましょう

判断力・決断力を鍛える

悩んでいる時間が長くなってくると、悩むことに疲れて、結局もういいやと思考停止して、行動しなくなります。

 

次の休みに友達に飲みに誘われたけど、乗り気がしない。でもその日予定はないし、どうしようかなぁ

で丸1日返事をしないなんてことはありませんか?

 

即決できないことすなわちNOです

 

でも、NOじゃ行動力上がらないのでは?

と思われるかもしれませんが、したくない行動を繰り返したところで行動力は上がるものではないですし、乗らない予定で疲れが溜まれば「たまの休みは1人家でゆっくり過ごしたい」と、自主的に行動したくなる日がきません。


行動の取捨選択ができるようになりましょう

 

3、48時間以内に行動する

ふと、ダイエットしよう!勉強しよう!禁煙しよう!なんて思い立って、でもなんとなく来月からの方がキリが良いから、来月から始める!

 

なんて宣言する人がいますが、実行している人、継続している人を見たことはありません。

 

なぜなら、人のモチベーションは思い立ってから48時間がピークだからです。

心当たりがある人も多いと思いますが、行動しないと人の気持ちはすぐに変わってしまいます。気持ちが変わるどころか、そんな宣言したことすらも忘れている人もいるでしょう。

 

決めたことを実際にやって、ある程度継続できて、はじめて行動したことになります。

 

些細なことでもいいので、なるべく早いタイミングで何か着手しましょう

4、失敗ではなく”経験”と考える

失敗しなくて済むなら、何事も極力失敗せずに進めたいものですが、いきなりうまくできることの方が限りなく少ないですよね。

 

  • 1度も転ばずに自転車に乗れた人
  • 人生初のプールでいきなり泳げた人

 

こういった人はほぼいないでしょう。

 

誰でも最初は未経験、初心者で、なんでもかんでも教えてもらって、たくさん失敗しながらようやくできるようになったことばかりです。

ある分野で才能がある、成功者とされている人も、相当な失敗があります。

 

日本で1番の資産家であるユニクロの柳井社長も、自身の著書「一勝九敗」で

「今まで僕はずっと失敗してきた。勝ち負けでいえば一勝九敗くらい」

と語っています。

 

ユニクロのような大きな会社になると、些細な失敗も大きな損失につながることもあると思いますが、個人の失敗のダメージなんてたかが知れています。

 

”失敗すらできない人”になってしまわないよう、失敗ではなく経験に投資する気持ちを持ちましょう

5、1人で行動してみる

行動力がない人には、1人で行動ができない人が多くいます。

 

誰かと一緒に行動した方が充実することもあれば、1人で行動した方が気楽にスムーズにやれることもありますし、1人行動はなんでも自分で決定しなければならないので、決定する力が養われます。

 

  • 誰かと一緒の方が楽しいに決まっている
  • 1人だと絶対につまらない

 

と決めつけず、ぜひ自分だけで行動する時間を増やしてみてください。

行動する時に意識したいこと

行動する時に意識したいことを3つ紹介します。

1、行動力=大胆さではない

人とは違う大胆なこと、誰もやっていないようなことができる必要はありません。

 

車が欲しくなったからと言って、突然多額のローンを組んで外車を買ってしまうような動きは、むしろ危険です。

 

大きなことや特別なことを成し遂げようと気負わず、無理なくできる範囲のことから、スモールスタートを心がけましょう

2、乗らない誘いは断る

何か1つ予定が入れば、その時間はそれ以外のことができなくなります。

 

乗らない誘いでも行ってみたら意外と面白かったり、新たな出会いがあったり、行ってみなければわからないことも多々あると思いますが、直感的に違うと思ったら、即断りましょう。

 

変に疲れやストレスを溜めて、その後の行動に支障が出てしまえばマイナスです。

3、時間関係なく動く

「人のモチベーションは思い立ってから48時間がピーク」と前述しましたが、行動は初動が肝心です。

 

  • 今ならまだ間に合うけど明日にしよう
  • なんとなく次の休みから始めよう

 

といった謎のブレーキを踏まず、「思い立ったが吉日」で行動することをおすすめします。

行動力おばけになろう

  • 10分ランニングする
  • 部屋の掃除をする
  • 気になっていた映画を観る

 

など、些細なことで構いません。いつかやろうと思っていたことで、すぐにできることがあれば、ぜひ今から行動に移してみてください。

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