「努力vs才能」どっちが成功する?【才能がないと勝てないは嘘です】

みなさんは「努力」と「才能」どちらが成功に近づけると思いますか?

「同期が出世した。自分には才能がないのだろう」
「努力の天才って言葉もあるけどどうなの?」
「努力と才能どっちも重要」

とさまざまな意見が出てきますよね。

 

実際のところ「才能がないと勝てない」という意見が多いですが、本当にそうなのでしょうか?

 

そこで今回は「努力」と「才能」のどちらが成功しやすいか解説していきます。合わせて努力や才能に関する名言も集めてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

努力と才能(天才)の違いは?

まず努力と才能の違いをまとめてみました。辞書にある説明では、

努力

ある目的のために力を尽くして励むこと。

才能

物事を巧みになしうる生まれつきの能力。

天才

生まれつき備わっている、並外れてすぐれた才能。

努力ができる人は「コツコツ積み上げができる人」ということです。才能は「IQが高い人」と定義すれば分かりやすいでしょう。

 

また才能と天才は少し意味が異なり、天才はある能力に関してずば抜けた能力を持っている人を指します。

 

才能は誰にでもある素質のようなものなので、「〇〇は得意」「実は絵が上手だったというものは才能です。

 

この才能と天才を勘違いしている人が多いので注意しましょう。才能は誰にでもあるものなので、それを見つけることも大切です。

 

後ほど才能を見つける診断を用意していますので、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね。

努力が才能に勝てる理由6つ

結論からお話しすると、努力の方が才能よりも成功しやすいです。そこでなぜ努力できる人が成功できるのか、その理由を6つ紹介します。

努力も才能のひとつ

まず「努力」できる人は、それ自体が才能です。

  • 努力の天才
  • 努力を努力を思わない

 

などの言葉があるように、努力は才能であり、コツコツ積み上げられる人は強いです。

 

中には継続ができず諦めてしまう人も多いので、「継続できる」という行動は才能だと言えるでしょう。みなさんが知っているスポーツ選手や有名人は、才能に溢れた人ばかりだと思います。

 

しかし努力をせずに成功した人がいるでしょうか?

 

才能だけで成功した人は、ごくわずかだと思います。「天才」と言われるイチロー選手ですら、鬼のような努力をしていますからね。

 

要するに才能があっても、努力ができなければ成功ができないということです。

努力は運も味方につける

何かで成功をおさめた人の多くが

「自分は運が良かった」

と言っています。

 

しかし、これは運が良かったのではなく「努力した結果、運が回ってきた」と解釈した方がいいでしょう。

 

「運がいい人」「運が悪い人」はいますが、努力した人は運を味方につけることができます。

 

例えば、マイクロソフトのビル・ゲイツは大学を中退するまでの7年間、プログラミングを勉強していました。圧倒的な努力、むしろ努力を努力を思わないほど熱中して勉強をしていたそうです。

 

そしてこれは、幸運が重なった上で成り立った努力だとご存知でしょうか?

 

  • 裕福な家庭に生まれた
  • 学校がコンピューターを導入した
  • まだコンピューターが知られていない時代だった

 

このようにビル・ゲイツは運を味方につけていたのです。しかしこの好条件が揃っていても、プログラミングを勉強するという努力をしなければ、会社を設立するまで到達できなかったでしょう。

 

要するに運が良くても努力をしなければ、成功は掴めないということです。

 

そして日本で生活をする私たちは、成功できる運を持っています。

 

  • ほとんどの人が教育を受けられる
  • 失敗しても生きていける環境
  • オンラインで学べる

 

あとは努力するだけで、一定の成功がおさめられる可能性を秘めています。チャレンジする環境は整っているので、あとは一歩踏み出すだけです

才能は成功に直結しない

才能がある人が成功をおさめているイメージがありますが、実は才能は成功に直結しないという研究結果も出ています。成功の定義を高収入と捉えた場合、才能はほとんど関係ないと実証されているんです。

 

ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授の研究で、アメリカ、イギリス、オランダに住む数千人を対象に、IQスコアや性格診断などを実施しました。

 

そしてこの中でも、才能がある人、要するにIQが高い人が高収入である割合は1〜2%ほど。しかも学校の成績もそこまで高くないという結果も得られました。

 

そして驚きなのが性格診断で、コツコツ積み上げられる人自制心が高い人の方が、収入や成績が高かったという結果が出ました。

 

要するに才能がある人よりも、努力できる人の方が成功しやすいのです。

成功には「IQ」より「やり抜く力」が必要

心理学でも「IQ」より「やり抜く力」の方が重要ということが証明されています。

 

ペンシルベニア大学心理学教授、アンジェラ・リー・ダックワースの著書「GRIT(グリット)」でも、努力の重要性を提唱しています。

 

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

アンジェラ・リー・ダックワースは、ハーバード大学出身でマッキンゼーのコンサルタント職を経て、オックスフォード大で修士号取得、ペンシルベニア大学大学院で博士号を取得したエリートです。

 

そして彼女が研究してきた「GRIT(グリット) やり抜く力」は、ノーベル賞に匹敵するマッカーサー賞(天才賞)を受賞しています。本の中では彼女は、

「長い目で見れば才能よりも重要なのは、グリット(やり抜く力)なのよ」

と述べており、大きな成果を出した人の多くは、必ずしも才能に恵まれていたわけではない。という結論に至っています。

 

あのイチロー選手も「僕は天才ではありません」という言葉を残しているように、努力をしたからこと成功できているのです。この研究結果を見れば「才能がない」と嘆いている暇はありませんね。

勝てる場所で正しい努力をする

人気予備校講師としてテレビでも活躍をする、林修先生の言葉でこのようなものがあります。

 

勝てる場所で誰よりも努力すること

 

自分が得意とする土俵で戦うことが重要ということです。林先生は塾講師を楽しそうにやっているように見えますが、実は塾講師は大嫌いとおっしゃっています。

 

しかし「人に教えることには自信がある」ということで、塾講師の道へ進まれました。

 

そこから、東進の人気講師の受講を見て周り「現代文なら自分でも勝てる」と確信。そこで努力をした結果、今のようなテレビで活躍できる講師となったのです。

 

仮に「教えることが得意な講師」では、今のような人気は獲得できなかったでしょう。

「努力しても上手くいかない」

と感じている人は、勝てる場所で戦っていないだけかもしれません。

 

林先生もいろんなことに挑戦をしてみて、人よりも上手くいくことを探すことを推奨されています。

 

だからこそ、今のやっていることに執着をせず、いろんな分野の仕事や趣味にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

才能がないは言い訳にすぎない

織田信長がこんな言葉を残しているのをご存じでしょうか?

 

「生まれながらに才能のある者は、それを頼んで鍛錬を怠る、自惚れる。しかし、生まれつきの才能がない者は、何とか技術を身につけようと日々努力する。心構えがまるで違う。これが大事だ。」

 

これも努力できる人間の方が強いという意味です。
だからこそ、

「才能がない」

と言うのではなく、

「挑戦してみよう」

と一歩踏み出した方がいいのです。

 

例えば、デザイナーに興味がある人は

「デザインのセンスがいるんでしょ」
「才能がないと無理」

と感じているかもしれません。

 

しかしセンスが必要と思われがちなデザイナーの仕事も、コツコツ積み上げられる人が成功をしています。

 

これは、もともとは大企業で働いていて、現在はフリーランスデザイナーをやっている方の話です。

 

この方は、デザインセンスもない全く未経験からデザインの勉強をして、フリーランスとして独立しました。

 

センスがいる仕事というイメージですが、

 

  • IllustratorやPhotoshopの学習
  • コーディングの学習
  • 500円の案件で練習

 

とやることは才能というよりも、コツコツ学習をして学ぶ比率の方が高いです。

 

そのため、未経験からでもデザイナーになる人が増えている背景があり、月収100万円を超えるフリーランスになった人もいます。

 

才能やセンスが必要だと思われがちな仕事でも、実はコツコツ積み上げることが必要な場合が多いです。

 

努力や才能、天才に関する名言や格言

続いて、努力や才能に関する名言や格言を紹介します。

天才とは努力する凡才のことである
アインシュタイン:物理学者

小さなことを重ねることがとんでもないところに行く ただひとつの道
イチロー:野球選手

努力は必ず報われる。
もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。
王貞治:野球選手

力や知性ではなく、地道な努力こそが能力を解き放つ鍵である。
ウィンストン・チャーチル:イギリスの政治家、ノーベル文学賞受賞

誰もが才能を持っている。でも能力を得るには努力が必要だ。
マイケル・ジョーダン:バスケットボール選手

もちろん、生まれつきの能力の問題もまったく無視はできない。それでもやはり、これはおまけみたいなものだ。絶え間なく、粘り強く努力する。これこそ何よりも重要な資質であり、成功の要といえる。
トーマス・エジソン:アメリカの発明家

誰よりも三倍、四倍、五倍勉強する者、それが天才だ。
野口英世:細菌学者

どれだけの労力を注ぎ込んだかを知れば、天才なんて呼べないはずだ。
ミケランジェロ:イタリアの芸術家

私は特別な人間ではない。強いて言うなら普通の人よりもちょっと努力しただけだ。
アンドリュー・カーネギー:アメリカの実業家

天才とは、やろうと思ったことは断じて実行に移す人間のことである。
バルザック:フランスの小説家

これから挑戦をしようと思っている方や、何かに行き詰まった方は、名言を思い出してみてください。

自分の才能を活かして努力をすればさらに上に行ける

努力が最も重要だということが分かりましたが、その上で才能もあればさらに成功に近づけます。

イチロー選手の言葉で

「憧れを持ちすぎて、自分の可能性を潰してしまう人はたくさんいます。自分の持っている能力を活かすことができれば、可能性は広がると思います。」

というものがあります。

 

要するに自分の才能を活かして努力をすれば、道は開けていくということです。

 

だからこそ、自分の才能を発掘し、正しい努力をしなければなりません。

 

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