【サードドア書評】生き方のヒントや気付きをくれる名著を要約
  • 成功するための近道はないだろうか?
  • 誰もが知っている著名人、初めの一歩はどのようなものだったんだろう

 

そんな疑問を持ったことはありませんか?

 

同じような疑問を抱いた一人の大学生が、「それなら自分がインタビューしてみたらいい!」と思い立ち、試行錯誤を繰り返しながらインタビューを実現させていく。

 

――まるで嘘のような本当の話が書かれた『サードドア―精神的資産のふやし方』

 

これは人生における気づきやヒントを示してくれる、生き方の参考書のような本でした。

サードドアの著者:アレックス・バナヤンはどんな人物?

まずはサードドアの著者である、アレックス・バナヤン氏について少しだけ触れておきましょう。

 

1992年8月10日、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。

 

19歳でシリコンバレー最年少のベンチャー投資家となり、また、アメリカの大手出版社と契約した最年少の作家でもあります。

 

2012年にはフォーブス誌で「30歳未満の30人」に、2015年にはビジネス・インサイダー誌で「30歳未満の最高にパワフルな人物」に選出されています。

 

そのような輝かしい実績を持つアレックス氏ですが、18歳の頃は医学部に通う、どこにでもいるような大学生でした。

 

しかもそれも、「医者になりたい」という熱い思いがあったわけではなく、単に家庭の事情からくる「そうならなくてはならない」という義務感から。

 

冒頭でも「僕はどう生きたいんだ?」と自問するシーンが見られます。

 

そんなパッとしない学生だったアレックスが、ビル・ゲイツやレディー・ガガなどの著名人にインタビューすることができたのはなぜだったのでしょう。

 

そこに、本書のテーマである「サードドア」が大きく関わってくるのです。

サードドアの概要

ここでは、本書「サードドア」についての概要をご紹介します。

そもそもサードドアとは?

人生、ビジネス、成功。どれもナイトクラブみたいなものだ。つねに3つの入り口が用意されている。

 

 

ファーストドア:正面入り口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。

 

セカンドドア:VIP専用入り口だ。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。

 

それから、いつだってそこにあるのに、誰も教えてくれないドアがある。サードドアだ

 

※本書より引用

 

サードドアとはつまり、みんなが目指す正攻法のドアでもなく限られた人間だけが通ることを許される特別なドアでもない、「抜け道」的なドアのこと。

 

いつどんな状況だってあるけれど、それに気づく人も、教えてくれる人もほとんどいない……そんな“第3のドア”のことです。

 

本書には、サードドアを見つけ、それをこじ開けて前に進んだ人たちのエピソードが散りばめられています。そしてそれこそが本書の主題です。

成功への抜け道が書いてある?

サードドアの帯には大きく「いつだって、そこにある『成功への抜け道』」と書かれています。

 

こう聞くと、
「この本を読めば、抜け道の見つけ方がわかるのかな?」
「そうそうたる顔ぶれの著名人たちがどうやって抜け道を見つけたのかが網羅されているのかな?」
とか思われるかもしれません。

 

しかし、サードドアはそういった本ではありません。

 

本書はいわゆるハウトゥー本ではなく、直接的なスキルを得るための指南が書かれているわけではありません。

 

むしろ「成功への抜け道」の下にある「何者でもない自分の、何者かになる物語」。こちらの方が、より本書の特徴を端的に表しているといえるでしょう。

 

サードドアは、何者でもなかったアレックスが著名人にインタビューすることを思い立ち、実現させるために試行錯誤を繰り返す奮闘記。

 

何度も失敗や挫折を味わいながら、「何者か」になるためのエッセンスを獲得していく物語なのです。

インタビューの内容が薄い?

インターネット上の口コミを見るとしばしば「肝心のインタビューについての内容が薄く、得るものが少ない」「著者の体験談をつらつら述べているだけ」といった意見が見られます。

 

確かにサードドアの中でアレックス氏は、かなりの数の失敗をおかしています。

 

そもそもインタビューするまで至らなかったケース、せっかくのインタビューのチャンスを棒に振ったケースなどさまざま。

 

そのため本書のメインコンテンツを著名人へのインタビューだととらえてしまうと、ギャップを感じるかもしれません。しかし、本書のおもしろさはインタビューの内容そのものとは別のところにあります。

サードドアのおもしろさ

本書の大きなポイントは、大きく分けて2つあります。

 

1つが、誰もが知る著名人がどうやってサードドアを開けたのか。

 

その経緯や、そこに至るための思考や行動といったものが、インタビューによって明らかにされることです。

 

アレックスは何度もインタビューに失敗したと書きましたが、成功したインタビューパートで語られる言葉には“気づき”を促すエッセンスが散りばめられています。

 

もう1つが、アレックス自身が本を書く過程でサードドアをこじ開けていく様子を追体験できることです。

 

著者は、著名人へのインタビューを実現させようとあの手この手を駆使します。

 

失敗から学ぶこと、周囲の人からの言葉から学ぶこと、もちろんインタビューから学ぶこと。アレックス自身が体験からさまざまな学びを得ながら、成長していきます。

 

その過程は読み物としても楽しめるものですし、人生を切り開くたくさんのヒントを得ることもできるでしょう。

サードドアを読んで感じたこと

ここでは、筆者がサードドアを読んで感じたことについて触れています。

必ず刺さる言葉が見つかる

サードドアの中には、誰にだって“ビビッ”とくる言葉があるはずです。

 

というのも、アレックスがインタビューしている人に共通するのは「サードドアをこじ開けた人」というだけで、あとは成し遂げたことも、生い立ちも性別も年齢もばらばらだから。

 

一人ひとりに物語があり、それは確かに汎用性のあるものではないかもしれません。

 

けれども聞いた人の人生観にさざなみを起こすような、あるいは価値観をひっくり返してしまうような、そんなきっかけを与えてくれる言葉が本書の中にはたくさん散りばめられています。

 

アレックスが動物行動学者のジェーン・グドールにインタビューした後、自身の中にあった偏見に気づき愕然とするシーンがあります。

 

ここは彼にとってのターニングポイントの1つとなりますが、サードドアを読む読み手側にも同じようなことが起こります。

 

インタビュイー(インタビューを受ける側)の言葉に感銘を受けることもあれば、アレックスの気づきにハッとすることもあるでしょう。

 

いずれにせよ、本の中の登場人物たちがサードドアを開ける過程のエピソードは、それ自体に再現性はなくとも、意識改革を促してくれるものであり、読み手にとってその後の行動の指針となるものなのです。

みんな最初は「何者でもなかった」

ファーストドアを目指すのは、ほとんどの人。セカンドドアは、限られた人間の前にしか現れません。ではサードドアは?

 

サードドアは、何者でもない人にも目指す余地があり、それでいてファーストドアが開くのを待つよりもずっと早く効率的に目的地を目指せる、まるで魔法のようですね。

 

けれども、単に機を待てばよいわけではありません。

 

アレックスは本の中で「小さな決断によって、誰もが人生を大きく変えることができる」と述べています。

 

彼の場合はビル・ゲイツを始めとする著名人が、上り詰めるまでにどう一歩を踏み出したんだろう?と考え、その答えを探す旅に出るためにテレビ番組に出演、その賞金で著名人にインタビューする旅に出ます。

 

そしてアレックス同様にビル・ゲイツにも、スティーブン・スピルバーグにも、一歩目となる「小さな決断」があったのです。

 

サードドアを読むことで、「何者でもない自分にもサードドアを開けるチャンスがある。でもそのためには、自分自身が決断しなくてはならない」という気づきを改めて得られました。

人生に迷ったときに手に取りたい名著

本書・サードドアには、多くのヒント、アドバイスが込められています。

 

主題はあくまで「サードドア」ですが、そこに至る過程や思い、行動は人それぞれ。だからこそ読む人によって違う言葉が刺さるはずで、また読む度に新たな気づきを得られるでしょう。

 

「何をしたらいいんだろう」と迷ったときにパラパラとめくれば、ぽんと背中を押してくれる言葉が見つかるような。サードドアは、そんな1冊です。

働き方・生き方を変えたいあなたへ

【イノベ大】藤森さんバナーPC用

【イノベ大】藤森さんバナースマホ用

この記事は、起業家やフリーランスの新しい生き方を支援する「オープンイノベーション大学」が提供しています。

 

オープンイノベーション大学とは、Webデザインやプログラミング、動画制作など、フリーで働けるさまざまなスキルが学べる学校で、総計24万6千人の方が学んできました。

 

私たちの強みは、

  1. オンラインで自宅学習が可能(海外在住でもOK)
  2. 各業界の”現役で活躍する講師”から実践的なノウハウが学べる
  3. 専門スキル以外、マーケティングや集客スキルもしっかり学べる
  4. 横のつながりがあるので、仲間が増える

 

異業種・未経験で学習を始めた初心者の方が、学習後に現場で即戦力として活躍できる、スキルやノウハウが学べるカリキュラムに定評があります。

 

学習後に働けるのはもちろんのこと、学習段階で案件を受注して収入を上げる人も多数。

 

  • 転職、独立のためのスキルが欲しい会社員の方
  • 隙間時間で副業がしたい個人事業主、主婦、定年を迎えた方

といった、老若男女問わず、幅広い受講生の方々にご参加いただいています。

 

株式会社マネクルのセミナーの様子

 

もしあなたが、

  • 働き方や生き方を変えたい!
  • 新たなスキルが欲しい!
  • 収入の柱を増やしたい!

と思っていたら、ぜひLINE登録(無料)していただき、私たちが発信する情報をチェックしてみてください。

 

「何か行動したいけど、なにをすればいいのかわからない...」という方には、適性診断(無料)もご用意しています。

 

LINE登録後、3分程度で回答できる内容ですので、ぜひ試してみてくださいね。きっとこれまで知らなかった自分に気が付くヒントになると思います。