老後に稼げる資格15選|定年後の再就職や開業に役立つおすすめの資格とは?
不満足そうな人の顔
そろそろ定年後の生活を考えないと
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まだ働きたいし、勉強して資格を取ろうかな

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老後に稼げる資格って何だろう?

 

2025年から定年延長が義務付けられ、定年は65歳に引き上げられますが、現在はまだ60歳を定年に設定している企業がほとんどです。

 

今時の60代は元気な方が多く、まだまだ働きたくて、資格を取得して第二のキャリアに挑戦する人は少なくありません。

 

そこで今回は、第二のキャリアへの準備を始めたいあなたに向けて、老後に稼げるおすすめの資格を紹介します。

資格取得は老後に役立つ

まずはじめに、資格取得が老後に役立つ理由を解説します。

再就職に有利

ネクタイを締めて仕事に対し熱意のある男性
資格があると再就職に有利です。実務経験が何よりも大きな武器なので、長年の経験値があれば資格がなくても再就職は叶うでしょう。

 

ただ、書類上でしか判断できない採用担当からすると、資格がある人の方が見栄え良く感じるもの。資格を保有している方が、書類選考を通過する確率は上がるでしょう。

 

また、資格保有者には資格手当を給付する企業は多いため、収入面でプラスになるのも魅力と言えます。

新しい仕事に挑戦できる

資格を取得することによって、これまでとは違う新しいキャリアに挑戦しやすくなります。資格がなければ挑戦できない仕事はたくさんありますからね。

 

資格があれば60歳で実務未経験でも応募対象になりますし、もし正社員が難しくても、バイトや派遣社員で実務経験を積み、独立開業する選択も作れます。

 

独立開業すれば定年を気にせず、自分が働きたい時まで働くことができるため、経済的不安の解消にもつながるでしょう。

 

第二の人生は働き方自体変えたい人にも、資格取得はおすすめです。

働きやすい仕事を選べる

警備員や清掃業など、資格がなくてもできて、シニアを採用する仕事はいくらでもあります。

 

しかし、60歳からの外仕事や体力仕事はやや辛いもの。第二の人生、単にお金のためだけに働くのは避けたいですよね。

 

資格があればやりがい重視の仕事や、無理なく働けるオフィスワークに就きやすいのも魅力と言えます。

老後に稼げる資格の特徴

次に、老後に稼げる資格の特徴を紹介します。

需要が高い

需要が高い資格は求人が多く、シニア層も採用につながりやすいのが特徴です。

 

また、高収入を提示する企業も多いため、稼げる資格になる傾向があります。

 

難関と言われる資格を取得しても、需要がなければ仕事にならず、宝の持ち腐れになってしまいますからね。

 

需要あっての仕事なので、需要の有無はまず抑えるべきポイントです。

専門性が高い

専門性が高い資格は保有者が少ないため、給与水準が高い傾向にあります。

 

また独立開業する場合、競合が少なく、言い値で商売しやすいのが特徴です。

 

勉強やスキル習得に時間を要しますが、収入面を重視したい人は、専門性の高い資格を目指すのがおすすめです。

希少性がある

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希少性がある資格なんてあるの?

 

と思われるかもしれませんが、むしろ希少性が高い資格の方が多いかもしれません。

 

なぜなら、日本で取得できる資格は国家資格が1,200以上、民間資格は3,000以上あるとされているからです。きっと知らない資格の方が圧倒的に多いですよね。

 

希少性がある資格は需要が低い一方、需要が高い資格と掛け合わせれば補完できます。

 

例えば、調理師にプラス「野菜ソムリエ」や「薬膳コーディネーター」といった資格が加わると、希少性がある調理師になりますよね。

 

めずらしい資格は簡単に取得できるものも多いので、軸になる資格を補強する意味で検討されるといいでしょう。

 

老後に稼げる資格15選

ここからは、老後に稼げる資格を紹介します。

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナー(FP)とは、家計にかかわる金融、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金などの知識を有する人のことで、簡単にいうとお金の専門家です。

 

相談者の夢や目標を実現するための資金計画を一緒に考え、サポートをする仕事です。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 3級は受験資格なし、2級以上は受験資格あり
試験の頻度 3級・2級は年3回、1級は年1回
受験費用 3級は6,000円、2級は8,700円、1級は8,900円
目安の勉強時間 3級は80〜150時間、2級は150〜300時間、1級は約600時間
合格率 3級は約70%、2級は約30%、1級は約10%

 

国家資格の中では合格率が高く、自分の生活にも活かせる学びになるという意味でもおすすめの資格です。

日商簿記

簿記の仕事をしている様子
日商簿記は、企業の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能で、主に会計・税理士事務所や、企業の経理部門で役立つ資格です。

 

資格の種類 公的資格
受験資格 なし
試験の頻度 3級・2級は年3回、1級は年2回
受験費用 3級は2,850円、2級は4,720円、1級は7,850円
目安の勉強時間 3級は約130時間、2級は250〜350時間、1級は500〜700時間
合格率 3級は約45%、2級は約25%、1級は約10%

 

簿記はTOEICと同程度、企業からのニーズが高い資格とされています。

 

経理部門を志望する人は特に、資格があると書類選考で有利になる可能性が高いので、ぜひ取得したい資格です。

宅地建物取引士

宅地建物取引士(通称:宅建)は一言でいうと、不動産取引の専門家です。

 

不動産契約の際に必要な「重要事項の説明」「重要事項の説明書面への記名・押印」「契約書への記名・押印」の3つの業務は、宅建資格を保有する人のみができる独占業務。

 

不動産業界では、従業員5人に1人以上の宅建保有者を置くことが法律で義務付けられているため、需要が高い資格です。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 なし
試験の頻度 年1回
受験費用 7,000円
目安の勉強時間 300〜500時間
合格率 約15%

行政書士

行政書士「街の法律家」と言われ、国民と行政のパイプ役を担う法律の専門家です。

 

主な業務は、官公署に提出する書類作成、許認可申請の代理、企業の経営・法務相談といった内容です。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 なし
試験の頻度 年1回
受験費用 7,000円
目安の勉強時間 600〜800時間
合格率 8〜15%

 

行政書士は難易度の高い資格ではありますが、受験資格はなく、独立開業が目指せる資格なので、開業に憧れがある人にはおすすめです。

登録販売者

登録販売者とは、薬局やドラッグストアなどで、一般用医薬品(かぜ薬や鎮痛剤など)の販売ができる医薬品販売の専門資格です。

 

薬剤師との違いは、薬の調剤をしないことと、一部薬剤師でなければ販売できない薬があることです。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 なし
試験の頻度 年1回
受験費用 12,800円〜18,100円(都道府県によって異なる)
目安の勉強時間 400時間
合格率 40〜50%


薬局やドラッグストア以外にも
一般用医薬品を扱う場所は増えているため、今後活躍の場はさらに広がっていくでしょう。

マンション管理士

マンションの写真
マンション管理士は、マンションの維持・管理に関するコンサルティング業務を行うための資格です。

 

マンション管理士は受験者の年齢層が高いのが特徴で、令和2年度の合格者の平均年齢は48.5歳、最高齢は85歳。定年後を見据えて資格取得を目指す人が多いようです。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 なし
試験の頻度 年1回
受験費用 9,400円
目安の勉強時間 500時間
合格率 7〜9%

社会保険労務士

社会保険労務士(通称:社労士)は社会保険や労働関連の法律の専門家で、企業の人事労務管理をサポートする人のことです。

 

雇用形態や働き方が多様化し、雇用問題が複雑化する昨今、人事労務管理のスペシャリストである社労士の需要は、より高まるとみられています。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 学歴や実務経験など諸条件あり
試験の頻度 年1回
受験費用 15,000円
目安の勉強時間 800〜1,000時間
合格率 約6%

 

社労士の試験は科目数が多く、その分勉強に要する時間は長いため、余裕をもって少しずつ準備を進めたい資格です。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断や助言を行う専門家です。

 

経営に関する知識を横断的に身につけることができるため、ビジネスパーソンが新たに取得したい資格1位に選ばれた人気資格でもあります。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 なし
試験の頻度 年1回
受験費用 1次試験:13,000円、2次試験:17,200円
目安の勉強時間 1,000時間
合格率 1次試験と2次試験を合わせた合格率は4%程度

 

中小企業診断士+社労士+行政書士の3つの資格を保有し、企業の経営をオールインワンでサポートする人も。

 

資格の組み合わせでより希少価値のある人材を目指せるので、勉強時間に余裕のある人はぜひ視野に入れたい資格のひとつです。

電気主任技術者

電気主任技術者とは、発電所や変電所、工場、ビルなどに設置されている電気設備の保安・監督をする人のことです。

 

電気設備業界の登竜門の試験として知られています。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 第三種は条件なし
試験の頻度 第三種は年2回、第二・第一種は年1回
受験費用 第三種:4,850円、第二・第一種:12,400円
目安の勉強時間 1,000時間
合格率 約10%

 

難易度の高い資格ではありますが、60代未経験OKの求人も目立つため、シニアの再就職に有利な資格とされています。再就職できる確率重視の人におすすめの資格です。

危険物取扱者

危険物取扱者は、消防法で定められた危険物を取り扱ったり、危険物を取り扱う現場に立ち合ったりする人です。

 

わかりやすいところで言うとガソリンは危険物にあたるため、ガソリンスタンドには危険物取扱者を置くことが義務付けられています。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 丙種と乙種はなし、甲種はあり
試験の頻度 年複数回
受験費用 丙種:3,700円、乙種:4,600円、甲種:6,600円
目安の勉強時間 最も人気のある「乙種第四類」は40〜60時間
合格率 最も人気のある「乙種第四類」は30%程度

 

長期間の勉強が苦手な方や単純業務を望む方は、危険物取扱者の「乙種第四類」がおすすめです。

全国通訳案内士

全国通訳案内士は、通訳として外国人の旅行に付き添う人のことです。

 

語学が得意な人や、人付き合いを好む人に向く仕事になるでしょう。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 なし
試験の頻度 年1回
受験費用 11,700円
目安の勉強時間 150〜200時間
合格率 約15%

 

対象となる言語は、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語の合計10言語です。

調理師

調理師はご存知の通り、飲食店で調理業務を行う人です。

 

調理師免許を持っていれば、飲食店開業に必要な「食品衛生責任者」の資格を、講習会を受講せずに申請のみで取得できます。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 調理の実務経験2年以上
試験の頻度 年1回
受験費用 東京都6,400円(都道府県により異なる)
目安の勉強時間 20〜40時間
合格率 約60%

 

難易度の高い資格ではないので、飲食業界に興味がある人は検討されてみてはいかがでしょうか。

管理栄養士

管理栄養士は、病気を患っている方や高齢者に対し、栄養指導や栄養管理を行う人です。

 

医療施設、老人福祉施設、介護保険施設など、働く場所は多岐にわたります。

 

資格の種類 国家資格
受験資格 栄養士資格を持っていることが前提
試験の頻度 年1回
受験費用 6,800円
目安の勉強時間 200時間
合格率 約60%

 

これからの超高齢化社会に需要のある資格のひとつです。

介護事務実務士

介護事務実務士は、介護保険や介護に関する事務の専門家です。

 

介護施設で主に、介護報酬請求業務を行う役割を担当します。介護施設で役立つ資格なので、今後需要は高まるでしょう。

 

資格の種類 民間資格
受験資格 なし
試験の頻度 年複数回
受験費用 7,700円
目安の勉強時間 30時間
合格率 約60%

日本語教師

日本語教師の授業の様子
日本語教師は読んで字の如く、外国籍の方に日本語を指導する人のことです。

 

また、日本のマナーや文化、日本人の価値観や習慣などを伝えるのも役割です。

 

資格の種類 民間資格
受験資格 なし
試験の頻度 年1回
受験費用 14,500円
目安の勉強時間 300時間
合格率 約25%

 

求人の年齢制限を設けていない学校も多いため、シニア世代から日本語教師を目指す人も少なくありません。

資格取得を目指す際の注意点

資格取得を目指す際の注意点を解説します。

定年後の理想のライフスタイルに合った資格を選ぶ

老人の女性がパソコンで仕事をしている様子
まず大切なことは、定年後の理想のライフスタイルに合った資格選びをすることです。

 

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勉強の時間はあるし、難易度が高い国家資格を目指すべき!

 

と思うかもしれませんが、そのような選び方は避けましょう。

 

難易度が高い資格=自分にとっていい資格になるとは限らないからです。

 

定年後も雇用されて働きたい、開業したい、田舎に移住して副業レベルで働きたいなど、理想のライフスタイルは人それぞれ。

 

とりあえず取得したけど、一切使っていない運転免許証のようにならないよう、きちんと活かせる資格選びを心がけましょう。

いきなり大きなコストをかけない

難関資格であればあるほど、スクールや通信教育での勉強をおすすめします。

 

ただ、今はブログやYouTubeで無料で情報発信をしている人もいるので、まずはそういった情報や中古の本を探し、できるだけ安く勉強を始めましょう。

 

いきなり大きなコストをかけて、

 

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やっぱり向いてないからやめよう

 

となってしまってはもったいないからです。

 

仕事の合間に勉強する人は特に、なかなか勉強の時間が取れず、お金を支払ったのに途中離脱する人は結構いますからね。

資格取得以降も計画的に

資格は取得してからがスタートです。実務をこなさなければ現場レベルにはなれませんし、当然開業にも至りません。

 

資格取得をゴールにするのではなく、その後どのように経験を積むかまで考えましょう。

 

今は副業がしやすい時代なので、定年前に資格を取得して、副業で実績作りまで進められると、定年後の再就職や開業はスムーズに進みます。

実は資格がなくても稼げる仕事はたくさんある

実は世の中、資格がなくても稼げる仕事はたくさんあります。

 

例えば、プログラマーやWeb広告運用、YouTuberなど、パソコンでできる仕事の多くは資格不要です。しかも、資格が必要な仕事より稼げる可能性もあります。

 

結果として欲しいのは、資格ではなく老後も稼げる仕事ですよね。であれば資格取得にこだわらず、資格不要で稼げる仕事に1度目を向けてみるのもいいでしょう。

 

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まとめ

今回は老後に稼げる資格についてまとめました。

 

前段で説明した通り、資格がなくても稼げる仕事はたくさんあるので、資格にとらわれず、自分の適性と定年後のライフスタイルに合った仕事選びを心がけてください。

 

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