介護と仕事を両立する7つのポイントをご紹介|両親の介護体験から学んだこと
考えている女性
急に介護をすることになったけど、仕事はどうしよう・・・

介護はある日突然やってくるので、仕事との両立に悩まれる方も少なくありません。   この記事では、介護と仕事を両立するために大切な7つのポイントについてご紹介します。   両親の2度の介護を体験した筆者だからこそ感じたことも含めて、わかりやすくお伝えします。   ぜひ参考にしてみてください。

介護と仕事の両立に不安を抱える人は7割以上

介護の車椅子とそれを引いて歩いている人   あなたは、急に介護を担うことになり「介護と仕事を両立することは難しいな・・・」と感じていませんか。   実際に、多くの人が介護をしながらどう仕事をするかに悩んでおり、7割以上の人が両立に不安を抱えているとの調査結果が出ています。   不安を感じる理由は、

自分の仕事を代わってくれる人がいないこと介護休業制度等の両立支援制度を利用すると収入が減ること

が上位をしめています。   離職に繋がったり、経済的な問題であったりと、悩みが深刻であることがわかります。   参照:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査」(平成24年度厚生労働省委託調査)

離職すると6割以上の人が精神的負担が増すとの結果に

介護と仕事を天秤にかけた場合、「親の介護を取ろう」と考える方が多いと思います。   なぜなら、離職して介護に専念すれば、仕事のことを考えなくて済むので、精神的にも肉体的にも負担が減るイメージがあるからです。   しかし、介護で離職した人に対する調査では、「離職して負担が増した」と感じている人は下記のとおり半数以上を占めています。  

離職して負担が増したと感じている人
  • 精神面・・・64.9%
  • 肉体面・・・56.6%
  • 経済面・・・74.9%

  負担が減るどころか、むしろ増えたと感じている人が多くいることがわかります。   参照:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査」(平成24年度厚生労働省委託調査)

離職理由は職場の問題がもっとも多い

介護離職に至った理由は、

「仕事と手助け・介護の両立が難しい職場だったため」がもっとも多く、次に「自分の心身の健康状態が悪化したため」

となっています。   介護と仕事の両立には、職場の理解や協力を得ることは必須ともいえます。   「言いだしづらいから」と職場に伝えるのを後回しにすると、無理が重なって体調を崩し、逆に迷惑をかけることにもなりかねません。   すべてを一人で完璧にこなそうとせず、心身の健康を保てる範囲で介護と仕事のバランスをとることが大切です。   参照:三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「仕事と介護の両立に関する労働者アンケート調査」(平成24年度厚生労働省委託調査)

介護しながら仕事を続けるための7つのポイント

パソコンの前で自信ありげに人差し指を上げている女性   介護をしながら無理なく仕事を続けるために大切なポイントを7つご紹介します。   7つとも介護をする際の助けになることばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

まずは勤務先に相談する

勤務先の上司に介護が必要になったことと、仕事を続けたい旨を伝えましょう。   合わせて、自分が介護にどれくらい時間を取られるか、急な対応がどれくらい発生しそうか、など具体的に伝えましょう。   具体的であれば、上司も会社側で取れる対応策を提案しやすく、話がスムーズに進みます。   現時点で想定できる範囲で構わないので、介護に要する時間や状況を予想して相談してみましょう。

行政サービスや両立支援制度を調べる

国や自治体によって、介護を支援する様々なサービスや制度があります。   まずは、自治体の窓口や地域包括支援センターに出向いて、どういった支援を受けられるのかを把握しましょう。   以下に代表的な行政サービスや介護と仕事の両立支援制度をご紹介しますので、参考にしてみてください。

介護休業制度

介護に関する法律によって定められた休業制度です。   要介護状態(2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)の家族を介護する場合に取得可能です。   対象家族1人につき、3回を上限として通算93日まで休業できます。   給与については、原則支給されませんが(会社による)、後述する「介護休業給付金」を申請できる場合があります。   アルバイトやパート、契約社員、派遣社員などの有期契約労働者も条件を満たせば利用できる制度です。   ぜひ積極的に活用しましょう。

介護休暇制度

要介護状態(2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)の家族を介護する際に時間単位又は1日単位で取得できる休暇です。   対象家族が1人の場合は、年5日まで取得できます。   時間単位で取得できるので、通院のサポートや突発的な対応が必要になった場合など、短時間の休みが必要な場合に利用しやすい制度です。   給与は原則無給ですが(会社による)、念のため就業規則などで確認しましょう。   介護休業との違いですが、長期的にお休みして介護に専念したい場合は介護休業、短時間の休暇を利用したい場合は介護休暇を利用するとよいでしょう。

短時間勤務制度等

要介護状態(2週間以上の期間にわたり常時介護を必要とする状態)の家族を介護する際に労働時間を短縮できる制度です。   短時間勤務制度やフレックスタイム制度、時差出勤制度、介護サービス費用の助成の4つから事業主が選択できるので、会社によって利用できる制度が異なります。   どういった制度が利用できるのか人事担当の方に、就業規則や制度について確認してみましょう。

介護休業給付金

介護休業を取得した際に、休業した分の給与の67%が支給される制度です。   同一の対象家族について、93日を限度に3回まで介護休業給付金を受けることができます。   雇用保険の被保険者(さらに、介護休業開始日より前2年間に、雇用保険の加入期間が12ヶ月以上ある方)であることや職場復帰が前提など受給するための要件があります。   自分が受給要件を満たしているか、早めに確認しましょう。

介護保険サービス(介護保険制度)

介護保険制度とは、介護を社会全体で支えることを目的として創設された公的制度です。  

  • 65歳以上の高齢者:要介護認定または要支援認定を受けたとき
  • 40歳から64歳までの医療保険加入者:加齢に伴う特定の疾病が原因で要介護(要支援)認定を受けたとき

市町村の窓口に申請して認定されると、サービス費用の1割から3割までのいずれかの負担でサービスの利用が可能です。   申請してから認定されるまでに1か月程度の時間を要するので、介護が必要になったらできるだけ早めに申請しましょう。

介護費用を早めに把握する

介護にかかる費用を早い段階で把握しておくことはとても重要です。   介護保険サービスのような公的支援を受けたとしても自己負担分があるため、毎月まとまった金額が必要になります。   具体的には、介護に要した費用のうち、家の改修や介護用ベッドの購入など一時的な費用の合計は平均74万円となっています。   また、月々の費用は、1カ月当たり平均で8.3万円に及びます。   介護を行った期間(現在介護を行っている人は、介護を始めてからの経過期間)は平均5年1カ月との調査結果が出ており、介護費用がいかに家計を圧迫するかが浮き彫りになっています。   参照:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」/2021(令和3)年度

働き方を変える

仕事と介護を両立する上で、働き方を変えることは大きな助けになります。   例えば、

  • 勤務先に短時間勤務や在宅勤務、雇用形態の変更などの相談をする
  • 在宅勤務ができる会社に転職する
  • リモートワークが可能な職種を探す

などが挙げられます。   重要なのは、働く時間や場所に柔軟性を持たせることです。   一般的な会社員の場合、休みづらかったり、通勤に時間がかかったりするので、介護を受ける人の体調が急変してもすぐに駆けつけられません。   例えば、介護を受ける人が自宅で転んで怪我をした場合、在宅で仕事をしていればすぐに気がついて、そのまま病院に連れていけます。   これが勤務先だと、まず状況把握に始まり、一度家に帰ってから病院に連れていかなければならず、対応が遅れます。   働く場所や時間は重要なポイントです。   いま一度、どんな働き方があるのか検討してみましょう。

家族以外に頼れる場所を探しておく

介護は自分たちだけで(家族だけで)やらなくてはならないと思っていませんか?   できる限り家族で見守ってあげたい気持ちはとても大切ですが、介護による精神的、肉体的負担は想像以上に大きいものです。   いざという時のために、家族以外に頼れる場所を必ず持つようにしましょう。   例えば、一時的に預けられる

  • デイサービス
  • ショートステイ

  から、終身利用が可能な

  • 特別養護老人ホーム
  • 介護医療院

まで、施設の種類は様々です。   介護施設の利用には、要介護認定が必要など施設ごとに利用条件があります。   利用したいサービスや施設が見つかった時点で、できる手続きは早めに済ませましょう。

介護していることを周りの人に知らせる

介護をしていると、家の中で過ごす時間も増えるので、孤独を感じやすくなります。   家族内で介護の状況を共有しておくのはもちろんのこと、家族だけでなく、信頼できる近隣の方にも顔を合わせたときに話をしておくといいでしょう。   「近くにこんないい施設があるよ」と教えてくれたり、介護の悩みを聞いてもらえたりして、孤独感を解消できる場合があります。

自分の時間を作る

介護が始まると、とにかく自分のことは後回しになりがちです。   また、介護前の元気な姿を知っていると、弱った姿を目の当たりにした時、想像以上に精神的負担がかかります。   介護ストレスは自分が気がつかないうちに蓄積されていくので、自分の時間を作ってストレスを発散する機会を意識して設けましょう。   趣味に没頭したり、友人とおしゃべりしたりなど、自分が楽しい、ほっとすると感じることを積極的にやるようにしてください。

介護体験談①|介護離職を選択、精神的に追い込まれることに

頭を抱えている女性   私は母と父、それぞれ1回ずつ、計2回の介護を経験しました。   こちらでは、私が初めての母の介護を通じて感じたことや学んだことをご紹介します。

もう無理かも…離職しての在宅介護を決意

母は、私が大学生の頃に若年性アルツハイマーと診断されました。   診断当時は日常生活をこなすのに何の問題もなく、毎日家事をこなしながら楽しく暮らしていました。   しかし、だんだんと病は進行していき、私が社会人になって6年ほど経ったころには、道に迷ったり、同じことを何回も話したりするなど、日常生活に支障が出るようになりました。   私は実家から離れて就職していたので、父が一人で仕事をしながら母の面倒を見る日々が続いていました。   父は娘である私に迷惑をかけたくない一心で、母の介護が大変な状態になっていることをギリギリまで隠していたのですが、ある日、父一人の手に負えなくなっている状況を知り、私は帰省して介護をする決断をします。   介護で帰省すると決めた時に、まず考えたのは仕事のことでした。   実家が遠かったことと若年性アルツハイマーの介護は、体が元気な分、介護負担も大きいだろうと考え、当時の私の頭の中には辞める選択肢しかありませんでした。

辞めてはじめてわかった仕事のありがたさ

帰省して父と二人での介護が始まりましたが、想像していた以上に在宅介護は大変なものでした。   当時、母は実家を自分の住まいだと認識しておらず、すぐに外に出て自分の頭の中にある家に帰ろうとしていました。   また、私を娘だと認識できる時間もずいぶん少なくなっており、「家の中に知らない人がいる」と家の外に追い出されることもありました。   人格の変化もめまぐるしく、毎日の精神的なストレスが重なって、私はだんだんと追い込まれていきました。   母が寝静まった頃が唯一ほっとできる時間でしたが、そのころはいつも「仕事したい」「外の世界と繋がりたい」「すべてがこれからどうなるんだろう」と大きな不安とストレスを抱えている状態でした。   普通に仕事ができるってとても恵まれたことなんだな、とこの時身にしみて感じました。

介護離職は最終手段

現在は、母の完全在宅介護をやめて、介護施設を頼る決断をし、すべての介護を施設にお願いしています。   介護を始める時、私は「とにかく両親のために早く帰りたい」との気持ちが先行して、仕事に対して冷静な判断ができていなかったように思います。   例えば、いったん休職をして介護の状況を落ち着かせてから仕事に復帰することもできたかもしれませんし、上司に相談して働き方について一緒に何かいい案を考えることもできたように思います。   離職して介護に専念すれば、気持ちが楽になると思って決断したのですが、結局、良かったと感じたのは始めだけで、その後は、精神的にも肉体的にも金銭的にも先が見えない状況に苦しくなる一方でした。   介護離職を通して、仕事とは単にお金を稼ぐ手段ではなく、自己実現の場であったり、仲間と共に目標を達成したりと、精神的な部分でもかなりいい影響を与えていたのだな、と感じました。   自分の経験を通して、介護離職を検討している方には、離職前に他の手段がないか、今一度会社や周囲の人に相談して再考してほしいと思います。

介護体験談②|リモートワークで両立を実現

自宅のパソコンで仕事をしている女性 2度の介護のうち、1度目の母の介護は、病気を事前に知っていたので若干ですが心構えのようなものがありましたが、2度目の父の介護は突然でした。   父は心不全で大きな病院に運ばれ、そこから介護が始まりました。

何かあってもすぐに対応できる環境

父が病院に運ばれた際、私はフリーランスのライターとしてリモートワークで仕事をしていました。   病院に運ばれた知らせをもらったのがちょうどお昼ごろだったのですが、子供の世話を義両親にお願いした後、当日のうちに飛行機で遠方の実家に戻ることができました。   パソコンがあればいつでもどこでもできる仕事だったので、何の迷いもなくすぐに行動できることが本当にありがたかったです。   実家に滞在しながら、父に入院中に必要な物を届けることができ、万が一、病状が急変した場合でもすぐに病院に行ける状態だったので、本当にリモートワークをしていてよかったと感じました。

収入も社会との繋がりもとぎれない安心感

病院から退院してから在宅で父の介護をしましたが、父が少しずつ回復していく様子を見守りながら、自分の精神的な余裕がないな、と感じた際には、仕事をお休みして落ちついてからまた活動するなど、自分なりにバランスをとりながら介護をすることができました。   母の介護の時は、完全に離職をしていたため、「これからの仕事、収入はどうしよう」など大きなストレスを抱えていました。   しかし、父の介護の際には、収入の心配や仕事を通じて感じられる社会との繋がりも失うことなく、介護と両立できました。

柔軟な働き方が両立のカギ

私が介護と仕事を両立できたのは、働き方の柔軟性があったからです。   介護は突発的な出来事に対応することも多く、なかなか予定通りにはいきません。   そんな時、場所を選ばずどこでも仕事ができれば、介護を受ける人のすぐ側で仕事をすることができます。   また、いつでも時間を選ばす仕事ができれば、介護の合間を見つけて仕事を進めることも可能です。   現在、働き方は多様化しており、様々な働き方を取り入れている会社も多くあります。   フリーランスのように自分で仕事のやり方をすべて選択できる働き方もあります。   「介護と仕事の両立は無理だ・・・」と最初から諦める必要はありません。   ぜひ様々な選択肢を探ってみてください。

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まとめ

今回は、介護と仕事を両立させるためのポイントを7つご紹介しました。   介護と仕事の両立は、一見難しそうに感じるものの、働き方が多様化された現在では、柔軟な働き方を選ぶことで実現しやすくなっています。   あなたの置かれている状況に合った働き方を見つけて、介護と仕事の両立を目指しましょう。

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