生理休暇とは、生理による体調不良で就業が難しい時に取得できる休暇です。
なんとなくそういった制度を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、働く女性にとって生理休暇を取得したことのある人はどのくらいいるでしょう。
実態がつかめない生理休暇ですが、実は労働基準法で定められた正式な制度なのです。
今回は、すべての働く女性に向けて生理休暇についてお話ししていきます。
目次
生理の症状は人それぞれ
生理の症状は人それぞれ。軽い人もいれば重い人も様々です。
重い人だと「月経困難症」といわれるほど強い痛みや激しい症状があり、立ち上がるのも大変で、日常生活に支障をきたすことも。
逆に、軽い人だとほとんど痛みが出なかったり、運動することもできるので仕事を休まずとも生活できます。
このように人によって症状の重さも違います。また、出てくる症状も月によって違います。
また、生理中は体調の変化に加え、精神症状も現れます。
- イライラ
- 倦怠感
- 孤独感
- 集中力低下
- 憂鬱
- 無気力
など
このような状況で仕事をするには業務に支障がでてしまいますよね。
立ち仕事の場合は特に苦しい
仕事上、立っている時間の長い人にとって生理痛は特に苦しい期間。
毎月のことなのでその時期が近づく際に低用量ピルを服用して症状を軽くしている方もいます。
低用量ピルとは、服用することによって生理痛や生理中の精神症状を和らげる効果があるといわれています。
もちろん、低用量ピルを服用しながら働くことも、症状が軽くなるのならばいいかもしれません。
しかし、無理せず1日でも生理休暇を使って療養することができれば、理想的ではないでしょうか。
薬を服用しながら無理してまで生理中も働く人がおおいのは、やはり生理休暇という制度がまだまだ浸透していないことが原因だと考えました。
生理休暇をとることは恥ずかしい?ずるい?
生理休暇が取れることを知っていても、実際に取得する人はとても少ないのが今の現実です。
2017年に実施したオムロンヘルスケア株式会社とOZmallの共同アンケートによると、8割が生理休暇を取ったことがないという結果が出ました。
このような背景には生理休暇の取りにくさがあります。
生理休暇を申請する相手が男性の上司だったり、男性の多い職場の場合、いい出しにくいといった意見もあります。
生理休暇を伝えるのが恥ずかしかったり、生理に対する理解がまだ得られていない、など。
現に、「生理休暇」と検索すると「生理休暇 ずるい」というキーワードが出てきます。理解が得られないゆえに、ずる休みと思われてしまうことも…。
7割以上の人が生理休暇が取りにくい環境だと回答しています。
労働基準法で定められている生理休暇
ずる休みしていると思われてしまうのではないか…。
周りで取得している人がいないということは欠勤扱いになってしまうの…?
生理休暇をとること=ネガティブなイメージばかりが目立っている現状。
しかし、生理休暇は労働基準法で定められている休暇です。
労働基準法第68条によると、「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」ときめられています。
このように法律で決められた制度のため、就業規則に記載がなくても申請されたら会社側は受け入れないといけません。
取得日数は会社によって異なりますが、「1日まで」というような制限はありません。
生理休暇の取得方法
実際に生理休暇を取得するときにやっておきたいこと・注意するべきことをお話ししていきます。
申請するとき
申請は会社によって異なりますが、通常の休暇を取得するときのように口頭で申請することがほとんどです。
生理は必ず毎月決まった周期でくるとは限りません。そのため、当日に申請することもできます。
ただ、職場の状況や業務の進捗によって様子を見ていくことが必要です。
普段から自身の症状を上司に話したり、休暇を取りたいと伝えておきましょう。
体調不良による休暇ではありますが、休暇を取ることには変わりがないので、生理期間に近づいたら、いつ業務が止まってもいいように仕事を整えておきましょう。
休み明けにもフォローを忘れずにして、また次に生理休暇を取るときに取りやすいようにしておくことが大切です。
実際に取得した人の体験談
実際に生理休暇を取得した人の声です。
※引用元:ニュースサイトしらべぇ
「あまりに生理痛がひどく、生理休暇を取得して会社を休み病院に行ったら、子宮が炎症をおこして腹水が溜まっており、別の病気も見つかりました。
男性上司に『生理が辛くて…』と話す時は恥ずかしくて嫌だったけど、伝えてみたら思いの外、心配してくれたことは嬉しかったですね。
『生理で休むなんて…』と思いつめて、それまで随分無理していだんたな、と実感しました。それからは、しんどい時は素直に会社に報告するようにしています」
(30歳・女性)
一方で、申請したものの理解が得られなかったという方も。
「数年前、男性ばかりの会社に勤めていた頃、生理休暇の申請をしたら迷惑そうにされて、まったく理解が得られませんでした。
仕方がないので、その日は『無理のない範囲で在宅で勤務します』と言って譲歩したけれど、結果的に貧血がひどくてほとんど仕事が出来なかった…。
ほかにも不信感が募り、その職場は辞めました。生理の痛みが男性には分からないのは仕方がなけれど、せめて理解だけはしてほしい」
(28歳・女性)
このように、職場の環境によって取りやすさに差があることがわかりました。
どうせ迷惑そうにされるから…と無理して申請を見送っても、体調が良くなることはありません。
実際に、大きな病気が見つかった方もいます。職場や働き方を変えてみるという選択肢も入れておくと気持ちが楽になるでしょう。
積極的に導入している企業もある
生理休暇を積極的に導入し、従業員に取得させている企業も多く存在します。
日産自動車株式会社
「生理日の就業が著しく困難な女性従業員が、生理日に休暇を請求したときは、必要日数の生理休暇を与える」
※ただし、2日目までを第38条の各種休暇に準ずる取扱いとし、2日を超える日数は欠勤扱いとする。
日産自動車は、生理休暇のほかにも、妊娠した時の自身の通院や子どもの通院に使える有給制度を設けています。
大企業ならではの柔軟な制度が魅力的ですね。
株式会社サイバーエージェント
「女性特有の体調不良の際に、月1回取得できる特別休暇。
今後、通常の有給休暇も含め、女性社員が取得する休暇の呼び方を「エフ休」とすることで、利用用途がわからないようにし、取得理由の言いづらさ、取得しづらさを排除します。
(エフ=FemaleのFを指します)」
会社全体の平均年齢が31歳と比較的に若いということもあり、現代社会の問題をすぐに取り入れて働きやすい職場環境を作っています。
サイバーエージェントも、生理休暇のほかに不妊治療休暇制度も設けています。
働き方を変えてみるという選択肢
毎月自分の体調と向き合いながら、今いる会社で働きつづけることも選択肢だとおもいます。
しかし、毎月生理のたびに休暇のことを考えて仕事を整えて周りの考慮も考えて…そう考えると少し大変な気もします。
思い切って働き方自体を変えるのも選択肢のひとつではないでしょうか。
このご時世、家で仕事ができるリモートワークを選んでみるのもいいかもしれません。
家で仕事をしていると、人目を気にすることなく自分のペースでトイレに立つことができます。
基本的には座って仕事をしていますが、休憩中には体調がすぐれないときは横になることもできます。
ストレスも軽減されるので生理中のデリケートな時期を比較的リラックスした気持ちですごすことができます。
とはいえ、今働いている仕事からいきなりリモートワークへ変更することなんて難しい!と現実的にとらえる方は少ないかと思います。
その背景には
- 資格を持っていない
- リモートワークができる仕事ってなに?
- PCを使えない
- 未経験からできることはあるの?
このような理由が多くあるからです。
自分の適性を知る
未経験からオンラインで動画編集を学び、動画クリエイターとしてフリーランスで活躍している方もいます。
きっかけは、「YouTubeを見ることが好きだった」このような好奇心から天職になることも。
これを機に前から気になっていた職種にチャレンジして、技術を身に着けるのもいいかもしれません。
私たちは起業やフリーランスに必要なスキルを無料で身につけられる、オープンイノベーション大学という学校を運営しています。
用意しているコンテンツは全て無料で学び放題。あなたの人生を変えるきっかけづくりをしています。
どんなスキルが向いているのか診断もできますので、ぜひLINE登録(無料)して学習を始めてみてくださいね。
まとめ
今回、生理休暇について取り上げてきました。
今まで生理中に無理して業務をつづけて大変な思いをした人は、思い切って生理休暇を申請してみてください。
自身の身体を大切に、働きやすい環境に身を置くことも考えてみてはいかがでしょうか。
この記事は、起業家やフリーランスの新しい生き方を支援する「オープンイノベーション大学」が提供しています。
オープンイノベーション大学とは、Webデザインやプログラミング、動画制作など、フリーで働けるさまざまなスキルが学べる学校で、総計24万6千人の方が学んできました。
私たちの強みは、
- オンラインで自宅学習が可能(海外在住でもOK)
- 各業界の”現役で活躍する講師”から実践的なノウハウが学べる
- 専門スキル以外、マーケティングや集客スキルもしっかり学べる
- 横のつながりがあるので、仲間が増える
異業種・未経験で学習を始めた初心者の方が、学習後に現場で即戦力として活躍できる、スキルやノウハウが学べるカリキュラムに定評があります。
学習後に働けるのはもちろんのこと、学習段階で案件を受注して収入を上げる人も多数。
- 転職、独立のためのスキルが欲しい会社員の方
- 隙間時間で副業がしたい個人事業主、主婦、定年を迎えた方
といった、老若男女問わず、幅広い受講生の方々にご参加いただいています。
もしあなたが、
- 働き方や生き方を変えたい!
- 新たなスキルが欲しい!
- 収入の柱を増やしたい!
と思っていたら、ぜひLINE登録(無料)していただき、私たちが発信する情報をチェックしてみてください。
「何か行動したいけど、なにをすればいいのかわからない...」という方には、適性診断(無料)もご用意しています。
LINE登録後、3分程度で回答できる内容ですので、ぜひ試してみてくださいね。きっとこれまで知らなかった自分に気が付くヒントになると思います。