
オープンイノベーション大学(通称イノベ大)では、「豊かで幸せな人生」をテーマに、起業、ビジネス、SNS集客、人生、お金、恋愛といった多彩な分野の専門家を招き、学びの場を定期的に提供しています。
2025年、AIは一部の専門家のものではなく、誰もが使いこなす時代に入りつつあります。
とはいえ、それをビジネスに活かし、自らの事業や仕組みに取り入れている人は、まだ限られているのが現状です。
「今、どう活用するか」が、未来の成果を左右するといっても過言ではありません。
イノベ大は、7月22日(火)・23日(水)にわたって行われた特別講演「AI×ビジネスサミット2025」を開催しました。
今回は22日(火)の第一部に登壇した、「AI×売れる仕組み構築の専門家」ローラ静香さんの講演から、AI時代の仕事と生き方のヒントをご紹介します。
【講師紹介 】
【登壇者プロフィール:ローラ静香 】
株式会社LIB 代表取締役/プロモーション設計士
AI×売れる仕組み構築の専門家
AI×売れる仕組み構築の専門家として、その人が持つ“才能”や“世界観”を商品に変え、オンライン講座の設計から販売・自動化まで一気通貫でプロデュース。
AIを駆使した仕組みづくりを得意とする。
LINEマーケティングやエバーグリーンローンチを得意とし、2025年上半期には、AI活用によって売上2億円を達成。
「感性」と「数字」の両面から、成果が出るビジネス設計を支援している。
また、売上の一部をシングルマザー家庭の子どもたちへの支援に充てるなど、社会的な視点活動にも力を注ぐ。
本日のアジェンダ
目次
ローラさんのAIとの出会いと人生の転換点
冒頭では、ローラさんがご自身のこれまでの歩み、そしてAIとの出会いについて語ってくださいました。
美容サロンの起業からスタートし、8年前にIT業界に参入。以来、会社経営を続けてきたローラさん。
当時は、AIを仕事で使う未来をまったく想像していなかったといいます。

ローラさん
サロンの仕事は本当に忙しくて、5分でお弁当を食べる日もありました。
子どもが6ヶ月だったのですが、まったく一緒に過ごす時間が取れなくて。
「子どもとの時間を大切にしたい」と思い、ビジネスを学ぼうとイノベ大に参加しました。
マーケティングやライティングを学び、在宅ワーク中心の事業を立ち上げます。
初年度で売上1,000万円を達成し、2年目も順調に伸ばしましたが、また仕事に追われる毎日に。
そんな時、小学3年生の息子さんから「夢を叶えたいから中学受験をしたい」と相談されます。

ローラさん
仕事、家事、受験サポートをすべて抱えるのは無理だと思い、新規の仕事受注をストップしました。
そんな時に、ChatGPTに出会ったんです。
最初は「本当に役立つの?」と半信半疑だったものの、使い始めてすぐに効果を実感されたそうです。

ローラさん
これまで数日かかっていた作業が、わずか数十分で終わることもありました。
これなら家庭と両立できるかもしれないと思い、AIを本格的に活用しながら仕事を再開しました。
復帰後、わずか3ヶ月で初年度年収を超える成果が出たといいます。

ローラさん
こんなに早く結果が出るとは自分でも驚きました。
もちろん、すべてが順風満帆だったわけではありません。
何度も試行錯誤を重ね、失敗も数えきれないほどあったそうです。
それでも、AIを活用することで仕事の質もスピードも大きく変わったと話します。

ローラさん
私は「自分の分身をたくさん作るような感覚」でAIを使っています。
一人で抱えていたマーケティングや商品設計も、AIのおかげで時間が圧倒的に節約できました。
売上が上がったことも嬉しかったですが、それ以上に、将来パイロットになりたい子どもの夢を応援できる環境を作れたのが大きかったですね。
働き方を変えたことで、精神的にも金銭的にも余裕が生まれたと語ります。
AI時代に求められる人とは
ここからは、AIへの不安や乗り越え方についてお話が進みます。
このような悩みを感じる方は多いのではないでしょうか?
- 自分の思いを言語化するのが苦手
- 自分の専門性をどう商品にすればいいかわからない
- 導線設計が難しい
- AIには興味があるが何から始めていいかわからない
こうした課題を踏まえ、ローラさんはAI時代の変化をこう説明します。

ローラさん
今、AI時代の大きな波が押し寄せています。
変化のスピードが本当に速く、働き方もビジネスの進め方も大きく変わりました。
ChatGPTはリリースから2ヶ月で1億人のユーザーを突破し、AI市場は過去20〜30年で7倍に拡大しています。
AIはブログ記事作成や企画書作成、データ分析など多くの仕事を担い、多くの職種で代替が進んでいます。

ローラさん
「自分の仕事はどうなるんだろう」「何を身につければいい?」と不安になる人は多いですが、そんな時代だからこそ「人間らしさ」が最大の武器になります。
昔は情報そのものが価値でしたが、今は情報がすぐに手に入る時代です。
だからこそ「温かさ」や「共感」といった、人間らしい部分の価値が高まっていると感じます。
人の欲求段階に触れ、世の中にオンライン講座が増えている背景も教えてくださいました。

ローラさん
人はまず安全な暮らしを求め、その後人とのつながりや承認欲求、そして自己実現の欲求へと進みます。
AIによって生活が豊かになるにつれて、「自分らしく輝きたい」「自分の才能を活かして誰かの役に立ちたい」といった自己実現を求める人が増えているのです。
AI時代の仕事の未来を考える
ローラさんは、AI時代に求められる人材像についてこう話します。

ローラさん
- AIに負けないスキルを教えられる人
- 自分の価値を見つけられる人
- 新しい働き方や生き方を伝えられる人
- そして、誰かの心の支えになれる人
これからは、そういった人たちへのニーズが大きくなっていくと思います。
さらに、こうも語ります。

ローラさん
人の弱みとAIの強みは、最強のコンビネーションです。
特に女性にはデータ分析やマーケティング戦略、コピーライティングなどロジカルな領域が苦手な方が多いですが、AIの得意分野といえます。
一方で、コミュニケーションや変化を見守り励ます共感的な関わりはAIにはできません。
AIがロジカルな領域を担い、人がビジョンや個性を掛け合わせる、これがAI時代の新しい働き方だと思います。
ローラさんはAI利用に関するよくある誤解にも触れました。

ローラさん
「AIに仕事を奪われるのでは?」と不安に思う方が多いですが、実はAIを使いこなせる人がこれからの仕事を作っていきます。
また「AIは理系やITが得意な人だけのもの」というのも誤解で、むしろITが苦手な人こそ活用すべきです。
AIは専門知識がなくても扱える設計で、技術を味方にできます。
全く触った経験がない人でも、使い続ければ自然に慣れていきますよ。

ローラさん
「AIを使うと誰が作っても同じコンテンツになるのでは?」という声もよく聞きます。
でも、私はAIを「時間と表現を増幅してくれるマイク」のようなものだと考えています。
AIに何を伝えるか、どんな感情や視点を込めるかで、その響き方が変わるんです。
ただし、AIに丸投げしたコンテンツをそのまま使うのはおすすめしません。
共感や経験、ストーリーテリングといった「あなたらしさ」は人にしか出せない価値だからです。
AIの力と自分の経験や感性を掛け合わせることが、本当にAIを使いこなすカギになります。
AIとの共創で生まれる唯一無二のコンテンツ
話は「AIを使いこなすにはコミュニケーションが大切」というテーマに移ります。

ローラさん
AIは会話を通じて育つので、1回のやり取りで完璧な答えを求めないのがポイントです。
フィードバックを重ねていくことで、自分らしい成果物がうまれます。
ただし、人の関与が少ないと無機質な回答や誤情報が出ることもあるので注意が必要です。
ここでローラさんが、AIとのコミュニケーションで大切な「3つのステップ」を紹介してくれました。

ローラさん
STEP1:お客様の声や実績データなど、自分だけのオリジナル素材をAIにインプットし、プロンプトを与える
STEP2:AIの提案を受け取る
STEP3:自分の視点でフィードバックやファクトチェックをする

ローラさん
AIはあくまで「共創パートナー」です。
プロンプトの質も大事ですが、提案を見極めて方向性を整える人の目も不可欠です。
AI時代に成果を出す秘訣
続いてローラさんに、AI時代の成功のコツを伺いました。

ローラさん
全て自分で考えて結論を出そうとする必要はありません。
まずは「ここはAIに代替できるのでは?」と仕事のパターンを疑ってみてください。
アイデア出しや、考えることはAIの得意分野です。
みなさんは、改善点を見つけてフィードバックを行い、意思決定する役割にシフトしましょう。

ローラさん
苦手なことを時間をかけて習得する時代は終わりました。
マーケティングやライティングは、習得に年単位の時間がかかりますが、そういった苦手分野はAIに任せて、自分の感性を最大限に活かしてもらいたいです。
これがAI時代の新しい成功の秘訣です。
自分の魅力を最大化して収益化する
最後に、自分の魅力を引き出し収益化する方法について教えていただきました。

ローラさん
AIは多彩なことができるのに、まだ使いこなせている人は少ないです。
AIのIQは130〜140といわれていて、たとえるなら東大生に毎日雑用を任せているようなもの。
使いこなせていない部分を見つけて、可能性を広げてほしいですね。
ローラさんは、YouTubeの企画やタイトル、オファー作成、Lステップの診断コンテンツ、ステップメールやLPの作成など、マーケティング関連の多様な業務にAIを活用しています。
ただし、

ローラさん
AIで文章を作れるのと、成果を出すのはまったく別です。
たとえばライティングの場合、AIの出力は一見それなりに見えても、実際に反応を取れるとは限りません。
だからこそ、マーケティングの理解を踏まえたプロンプト設計が欠かせません。
AIを使って成果を出すには、マーケッターの視点とプロンプト設計の両方が必要です。
ローラさんは「AIは超優秀なアシスタント」と語ります。

ローラさん
頭の良さもセンスも才能もなくても大丈夫です。
AIに任せるからこそ成果が出るんです。
私はAIを使いこなせるようになるまで、家族との時間がほとんど取れず、毎日一緒にご飯を食べられない日が続きました。
ですが今は、毎日これでもかというくらい一緒に過ごせています。
作業時間が大幅に短縮され、ライフスタイルと仕事のバランスが取れるようになりました。
何より、「経済的自由」「時間的自由」「精神的自由」の3つを手に入れています。
最後に。

ローラさん
もし自分の可能性に枠を感じているなら、AIがその枠を外してくれます。
使いこなしていくうちに、どんどん楽しくなっていくはずです。
ぜひAIを味方にして、人生が大きく開ける実感を味わってほしいと思います。
あなたが思っている以上の可能性を感じられるはずです。
質疑応答(一部抜粋)
ここからは質疑応答の時間です。
参加者から寄せられた質問の中から、一部を抜粋してお届けします。
ーーAIを活用してビジネスを始めたとき、最初に取り組んだことは何ですか?

ローラさん
市場調査ですね。
オンライン講座の販売でも実店舗でも共通しますが、顧客リサーチは欠かせません。
ニーズの有無や規模を確認しながら、ビジネスを組み立てることが大切です。
趣味や「好き」だけでビジネスが成り立つかといえば、なかなかそうはいきません。
ビジネスは掛け算です。
自分の得意分野と市場ニーズが掛け合わさることで、一気に売れる商品に変わる可能性があります。
ーーChatGPT以外で使っているAIツールはありますか?スライドやLP作成におすすめのものを教えてください。

ローラさん
ChatGPTのほかには、「Claude」と「Gemini」を常に開いて、同じプロンプトを入れて回答を比較しながら使っています。
LP制作では、日本語のニュアンスが合いやすいClaudeシリーズを使う場面が多いですね。
しっかりリサーチをかけたい場合は、情報量の多いGeminiが得意です。
それぞれの強みを活かして、適材適所で使い分けています。
最近では、Googleの「NotebookLM」を活用して、コンテンツを仕上げる場合もあります。
ーープロンプト活用を身につけるには、どのように学ぶのが効果的でしょうか?

ローラさん
まず、自分が何を達成したいのかイメージすることが大切です。
もし「どんなプロンプトを出したらいいかわからない」場合は、AIに「こんなことをしたいけどどうすればいい?」と聞いてみるのもおすすめですよ。
ーーAI活用は一度で終わらせず、何度も対話しながら進めるほうが良いのでしょうか?

ローラさん
短い回答に関しては、フィードバックを重ねて対話を繰り返しながら、自分の望む方向に仕上げていくことがおすすめです。
部分修正したいときは、ChatGPTの「キャンバス」機能を活用すると便利です。
ーーAIの回答にフィードバックをしても、自分の期待する答えがなかなか出ない場合、どんな対処法がありますか?

ローラさん
回答が期待と違う場合は、質問の方向性がずれている場合が多いです。
イメージを具体的かつ丁寧に伝えるのが大切で、細かく補足したり質問を分けたりすることで、より近い回答が得やすくなります。
ーーファクトチェックは具体的にどうやって行っていますか?

ローラさん
AIの回答は必ず全部読むことが基本です。
量が多いと、読んでいるつもりでも見落としてしまう場合も結構あります。
そのうえで、リアルな情報源で調べるしかありません。
AIに「ファクトチェックして」とお願いしても、既存の情報を引っ張ってきているだけなので完全に信用はできないんです。
最後は人の目でしっかり確認することが重要です。
ーーAIツールの無料版と有料版は、どう使い分けていますか?

ローラさん
無料版は回数制限があったり、機能が十分に使えなかったりして、ビジネスでの活用には少し物足りなさを感じます。
本格的に使うなら、最低でもChatGPTの真ん中のプラン(約3,000円)に入ることをおすすめします。
東大生を3,000円で雇っているようなもので、投資の質が大きく違います。
次回の開催にもご期待ください
今回は、「AI×売れる仕組み構築の専門家」ローラ静香さんの講演の様子をお届けしました。
ローラさんはAIとビジネスをテーマにした講座を開催されているので、気になる方はぜひLINE登録して情報を受け取ってみてください。
イノベ大では今後も多彩なイベントを企画しています。次回の開催もどうぞお楽しみに。
この記事は、起業家やフリーランスの新しい生き方を支援する「オープンイノベーション大学」が提供しています。
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- 専門スキル以外、マーケティングや集客スキルもしっかり学べる
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異業種・未経験で学習を始めた初心者の方が、学習後に現場で即戦力として活躍できる、スキルやノウハウが学べるカリキュラムに定評があります。
学習後に働けるのはもちろんのこと、学習段階で案件を受注して収入を上げる人も多数。
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