地方移住者におすすめの仕事とは?気になる移住後の仕事事情
東京は人口密度が高過ぎて疲れる...
都心はコロナの影響も怖いし...
地方移住して、田舎暮らしも良いかもなぁ...

こんな風に思うことはありませんか?

 

「内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局」が2020年5月に発表した調査報告書によると、東京圏在住者(20〜59歳)の約半数にあたる49.8%もの人が「地方暮らしに関心を持っている」という結果になりました。

 

”若者の東京離れ”なんて言葉をよく見かけるようになった昨今ですが、2020年5月には、2013年の東日本大震災の時以来の転出超過(東京に来る人より東京を出る人の方が多い状態)が起こりました。
※参考:NEWSポストセブン「コロナで進む東京離れ 新宿区に住む外国人が激減の裏事情

 

人口流入が続き、一極集中が続いていた東京で今、明らかな変化が見えています。

 

コロナの影響を差し置いても、

自然豊かな地方に移住して、ゆったり田舎暮らしも悪くない。将来子育てするにも良さそうだし!

と思ったことがある人も多いのではないでしょうか?

 

しかし、都会での生活に疲弊してる人にとって魅力の多い地方移住ですが一歩が踏み出せない人も多いです。

 

それはなぜか?

 

1番は「仕事がないこと」への懸念です

 

実際のところ、地方の仕事事情はどうなっているのか?

 

この記事では、移住先でできる仕事やオススメの仕事の紹介に加え、地方移住のメリット・デメリットなど、地方移住にまつわる情報を網羅的に紹介します

地方移住者におすすめの働き方

まず結論を言うと、副業でも良いのでフリーランスとして活動できるよう準備をすることがおすすめです

 

理由は以下3つです。

  • 地方だとやりたい仕事がない可能性がある
  • 地方だと求める給与水準に達しない可能性がある
  • リスクヘッジとして

 

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地方移住者にできる仕事

  • 現地企業への就職
  • 役場
  • 農業、漁業などの一次産業
  • 飲食などのサービス業
  • 介護、保育
  • 地域おこし協力隊

 

現地企業は建設業、製造業、地方銀行などさまざまです。都市部で見かけることが少ない仕事で言うと、「農業、漁業」や「地域おこし協力隊」あたりでしょう。

 

「地域おこし協力隊」について補足すると、人口減少や高齢化が著しい地方が地域外の人を受け入れ、地域の活動に協力してもらい、地域力の維持・強化を図ることを目的とした制度です。

活動期間は概ね1〜3年と決まっており、その間国から毎月16〜20万円の給料が支給されます。仕事内容は農業支援や宿泊施設の運営など自治体によって異なります。

 

興味のある方は移住・交流推進機構JOINのホームページをご確認ください。

 

現地の仕事を通じて地方の考え方を知り、現地の人とのコミュニケーションを取ることは、移住生活をより快適にするために欠かせません。

 

ちなみに、地域おこし協力隊の任期が満了した後は、現地で起業する人も多いようです。筆者の友人も長野県で地域おこし協力隊に従事した後、現地で起業して定住しています。

 

古民家カフェをやりたい!
地産のものを販売するネットショップをやりたい!
地方移住のコンサルをやりたい!

など、自分で何か仕事を作るという選択肢もあります。

地方移住者におすすめの仕事

前述した通り、地方にも仕事はありますし、現地の仕事で生活していくことは可能です。

 

ではなぜ「仕事がない」ことを懸念する人が多いのか?

 

それは「仕事がない」という意見の本質は、一切仕事がないことを不安視しているわけではなく、やりたい仕事がなさそう、もしくは稼げる仕事がなさそう」の意味合いが強いからです。

 

一般社団法人)移住・交流推進機構(JOIN)が発表する「若者の移住調査レポート」で確認できます。

 

以下のグラフは、上記調査レポート内の「地方への移住を妨げている大きな要因はなんですか」に対しての回答です。

「移住先では求める給料水準にない」(25.6%)、「移住先では専門性を活かせない」など仕事関連が48.4%と最も多く、移住後の生活を支える仕事に対して不安を感じていることがわかります。

 

都心に比べれば基本給や時給の水準は低く、仕事の選択肢も少ないため「果たしてそれで充実するのだろうか?」と感じてしまうのかもしれません。

 

給料水準が低い分、物価が安いことは頭では理解してる一方、都心での暮らしが長い人にとって不安はあるのでしょう。

 

であれば、不安要素を補填できる準備をしてから移住すれば良い話です。

 

  • 移住先にない仕事がしたい
  • 移住先にある仕事でもらえる給料以上に稼ぎたい

 

その解決策のひとつは、「パソコンでできる仕事をフリーランスやリモートワークでやる」です。

 

具体的には、

 

  • ライター
  • 翻訳
  • 秘書
  • 事務
  • 経理
  • Webデザイン
  • プログラミング
  • 動画制作
  • ネット物販(Amazonなどネットで商品を販売すること)

 

など、さまざまな職種があります。

 

特にWebデザイン、プログラミング、動画制作、ネット物販あたりは需要が高く、収入面も良いためオススメです。

 

フリーランスなんてスキルが高い一部の人の特権でしょ。自分には無理だよ

と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

 

未経験からでも数ヶ月勉強すれば副業として月5万円は稼げますし、少しずつ実績を積めば、本業を上回ることも可能です。

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地方移住者に関わらず複業はするべき

フリーランスでの活動やリモートワークをすることによって、「やりたい仕事がなさそう」「稼げる仕事がなさそう」といった、地方での仕事に対する不安を解消できると述べましたが、複業(複数仕事を掛け持ちすること)をするべき理由は他にもあります。

 

それは、複業はリスクヘッジになるという点です。

 

私たちはコロナのような感染症、大雨や地震など、今ある当たり前が失われる瞬間を毎年のように目の当たりにしてきています。

いつ自分自身、もしくは勤め先に影響があるかわからない中、あなたは何か備えをしていますか?

 

いざという時、頼れるのは自分だけです。足は1本よりも2本、3本あった方がいいように、収入の柱も複数あった方が安定感が増します。

 

スキルは急には身につきませんし、仕事も見つかりません。実績もコツコツ積み上げるしかなく、すぐに第一線で活躍する人と同じような収入も得られないでしょう。

 

ゆとりがある時に少しずつやれることを積み重ねていくことで、いざという時に大きな助けとなります

 

人気の移住先TOP10

全都道府県で人気の移住先は以下の通りです。

 

  1. 位:長野県
  2. 位:広島県
  3. 位:静岡県
  4. 位:北海道
  5. 位:山梨県
  6. 位:福岡県
  7. 位:新潟県
  8. 位:佐賀県
  9. 位:高知県
  10. 位:愛媛県

※引用:ふるさと回帰支援センター「2019年の移住相談の傾向、移住希望地ランキング

 

長野県は3年連続の1位と、例年人気が高いです。自然豊かな避暑地で、首都圏へのアクセスが容易であることに加え、自治体の数が多く、それぞれがしっかり魅力を発信していることがうまく効果を上げているようです。

 

ちなみに、2019年のふるさと回帰支援センターへの年間移住相談件数は、2018年と比べて20%増の49,401件。2014年と比べると約4倍増、相談件数は年々増加しています。

相談者の年代は30代が最も多い。

※引用:ふるさと回帰支援センター「2019年の移住相談の傾向、移住希望地ランキング

 

近い将来、東京への一極集中はなくなるかもしれませんね。

地方移住のメリット・デメリット

ここでは地方移住にはどのようなメリット・デメリットがあるかをご紹介します。

 

筆者は現在東京にいますが、北海道の田舎に半年間プチ移住生活をしていたこともあるので、その時の体験も踏まえてまとめます。

地方移住のメリット

  • 満員電車に乗らなくて済む
  • 無駄なストレスが減る
  • 物価が安い
  • 生鮮食品の鮮度が良い
  • 待機児童問題が解消できる
  • 自然の中で育児ができる

 

まず大きいのは「満員電車に乗らなくて済む」ですね。都心で生活する上でこれほどストレスになることは他にありません。

 

足を踏まれる、人が多すぎてぶつかるといったことで、争いが起こっている現場を何度か目の当たりにしました。

 

そういった状況がなくなり、心の平穏が保たれるのは大きなメリットだと思います。

 

そして物価ですね。まず家にかかる費用が全然違います。東京では1人暮らしの家賃は安くて5〜6万です。少し設備が良い、駅から近い、築浅など何かプラスしようものなら7〜8万はゆうにかかります。

 

立地、設備、広さなど、すべてに妥協しない家に住もうと思ったら、家賃だけで月に20〜30万はかかってしまうでしょう。

 

都心の中でも地価が高いエリアでは、駐車場代だけで月3〜4万円かかりますからね。地方なら駐車場代込み、東京よりも広い家を3〜4万円で借りれます。

 

食材も都心に比べると鮮度が高くて価格も安いです。

 

東京に売ってるものとそんなに差がある?

 

と思われるかもしれませんが、地方から東京に移住してきた友人が「水がマズイ」「なんでも高いし、値段の割に美味しくない」と散々言ってたことを思い出します。

 

また、広々した環境で育児をすることへの憧れを持つ人も多く、やはり育児には良い環境だと思います

 

あと余談ですが、筆者は仙台と北海道に半年ずつ住んだことがありますが、ゴキブリを見たことがありません。現地の人曰く、寒い地域はゴキブリを見ることがほぼないようですのでご参考までに。

地方移住のデメリット

  • 車がないと生活が不便
  • 交通の便が悪い
  • 遊べる場所が少ない
  • ご近所付き合いが大変なこともある
  • 都心とは情報量や買えるものが違う
  • 大きな病院が近くにない

 

地方に住む人は「車がないと生活できない」と言う人が多く、実際に車があるのとないのとでは生活のしやすさはまったく違いました。

 

最も身近な例はスーパーでの買い物だと思います。都心だと大体歩ける距離にスーパーがあります。しかし田舎だと、車や電車を使わないといけないと買い物にいけません。

山や川でキャンプやBBQはいくらでもできますが、車で行くとなればお酒は飲めません。飲み屋やカフェなどが近場にないことも多いです。

 

そして都心と大きく違うのは、ご近所さんとの人間関係です。

 

都心に住んでると、同じマンションに誰が住んでるか知らず、隣人さえ会ったことがないのも普通です。しかし地方では、ご近所さん同士のネットワークが構築されています。

 

良い話も悪い話もすごいスピードで広まるので、コミュニケーションが苦手な人や、閉鎖的な環境が苦手な人にはストレスになってしまうかもしれません。

 

最近の話では、地方在住者でコロナに感染した人が特定されて、嫌がらせの被害に遭うという報道もありましたが、地方出身者からすると「地方あるある」で、そういうのが嫌で地方には戻りたくないという人もいます。

 

都心の暮らしがそのまま地方で成立するわけではないので、メリット・デメリットをしっかり理解した上で移住を検討しましょう

Uターン、Iターン、Jターンとは?

地方移住を「Uターン」「Iターン」「Jターン」と表現することもあります。

Uターンとは

進学や就職を機に地方から都心に出た人が、再び故郷に戻ることです。

例)新潟県の田舎に生まれ、進学で東京に出て、就職して数年後に地元に戻る。

Iターンとは

都心出身の人が、地方移住をすることです。

例)東京で生まれ育ち、離島に移住する。

Jターンとは

進学や就職を機に地方から都心に出た人が、都会に出た後、地元に近い地方都市に移住することです。

例)宮城県の田舎に生まれ、進学で東京に出て、就職して数年後に仙台に移住する。

まとめ

最後に地方での仕事について、改めて整理します。

 

  1. 地方にも仕事はある
  2. ただ、やりたい仕事があるか、理想の収入が得られるかは別問題
  3. やりたい仕事がない、給料水準が低くても、複業すれば解消できる
  4. 地方移住に限らず、安定するためにこれからは複業した方がいい

 

将来的に地方移住を視野に入れてる方は、フリーランスやリモートワークといった、場所に捉われない働き方ができる準備を進めていきましょう。

 

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