書評・要約【M I S S I O N 元スターバックスC E Oが教える働く理由】

誰もが生活のために仕事について働きます。

 

人生の多くを働くことに費やすわけですが、仕事において楽しさややりがいを感じることは多いでしょうか?

M I S S I O N(ミッション) 元スターバックスC E Oが教える働く理由では、著者である岩田松雄さんの体験やそれに基づく考えが記されています。

 

岩田松雄さんは、スターバックスコーヒージャパンやザ・ボディショップはじめ、数々の企業で社長や最高責任者を務め、業績を改善してきた人物です。

 

「僕たちは何のために働くのか」

 

自分自身が働く理由を考える、もしくは、これから仕事にどうやって向き合っていくかがわかる一冊になっています。

目次

M I S S I O N 元スターバックスC E Oが教える働く理由の紹介

 

M I S S I O N 元スターバックスC E Oが教える働く理由の紹介

M I S S I O N 元スターバックスC E Oが教える働く理由
・著者:岩田松雄・ページ数:285ページ

 

序章から始まり、1章から7章、終章から構成される書籍です。働くことについて、マインドや実践について記載されています。

序章

序章では仕事における価値を「火花散る瞬間」とたとえています。

 

著者である岩田松雄さんは、大学卒業後に日産自動車に入社。研修を終えた後に配属された購買管理部技術課で、上司にかけられた言葉が印象的です。

 

「この工場で価値を生み出しているのは、あの火花が散っている瞬間だけ」

 

まだ塗装されておらず、グレーの部品が産業用ロボットにより組み立てられていく。溶接用のアームが伸びて激しい火花を出して組み立てる瞬間が、工場においての価値を生み出す。

 

この例えは、誰もが目の前の仕事において、本質的な価値を生み出すものは何か見極めることにつながるでしょう。

 

何に価値を置いて働くのかは正社員であろうとフリーランスであろうと関係ありません。アルバイトもパートも自分の使命を考えて働く人の少なさに岩田松雄さんは問題提起していました。

 

自分の存在理由である「ミッション」を考えることが重要です。

第1章 どうすれば人を魅了できるのか

第1章では、人を魅了するには何が必要であるかが解説されています。

 

スターバックスコーヒーでは「せっかく来たのに席に座れない」というクレームが多いようです。

 

スターバックスを利用したことがある人は、心当たりがあるかもしれません。極論ですが、数百円のコーヒーで何時間も座席を占有されれば、売り上げにも悪影響です。

 

しかし、スターバックスコーヒーは長居するお客様を追い出しません。その理由は「コーヒーを売ることが目的ではない」からです。

 

スターバックスは「B H A G(ビーハグ、Big Hairy Audacious Goal)」と呼ばれる「社運をかけた大胆な目標」があります。

「人々の心に活力と栄養を与えるブランドとして世界で最も知られ、尊敬される企業になること」

 

上記がスターバックスコーヒーのB H A Gです。コーヒーの売り上げ杯数ではなく、お客様がリラックスできたり賢くなったりすればいいと考えているのが、スターバックスコーヒーです。

 

「私たちはお客様のお腹を満たすのではなく、心を満たす」この言葉は非常に感激する言葉です。

 

また、第1章ではスターバックスコーヒーのスタッフとお客様の間に起こった感動的なストーリーが5つ紹介されています。どれも奇跡といえる内容です。

 

それだけ、スターバックスコーヒーがお客様に与える価値が高まっているわけです。

 

岩田松雄さんがイオン系列のイオンフォレストの社長についていたときのエピソードも衝撃的です。

 

イオンフォレストは ザ・ボディショップという自然派化粧品を展開しています。イギリス発祥のお店であり、世界各国で愛されています。

 

岩田松雄さんはオーストラリアに向かったときに、入国審査でフリーパスとなったとか。オーストラリアではザ・ボディショップと聞くとそれだけ価値のあるブランドとして根付いていたわけです。

 

これは単に商品やサービスがいいということを超えているのではないでしょうか。

 

お客様の期待値を超えるには、お客様への大きな愛情が必要。岩田松雄さんはそのように説いています。

 

そのために、企業に必要なのは「ミッション」「ビジョン」「パッション」が必要。その中で最も重要なのが「ミッション」

第2章 ザ・ボディショップとアニータロディック

第2章では、岩田松雄さんのザ・ボディショップ時代や創業者であるアニータロディックとの出会いが書かれています。

 

ザ・ボディショップのミッションは「社会と環境の変革を追求し、事業を行うこと」

 

岩田松雄さんがインフォレストの社長に就任した当時、ザ・ボディショップではウサギの目に化粧品を入れて、品質検査をしていたとのこと。

 

それにより、ウサギは残念ながら死んでしまう。その現状を問題視したのがアニータ・ロディック。ライバル企業は、安全面の問題から動物実験を経ない化粧品は売ってはいけないという法案を通そうとしました。

 

アニータ・ロディックはそれに大きな怒りを覚え、お客様からたくさんの署名を集めます。その結果、法案では「動物実験を行ってはならない」という内容が通りました。

 

ひとりの女性の強い想いが世の中を変えたのです。ミッションを貫き、行動を起こした結果として社会変革に至った例でしょう。

 

他にも、店舗の監視カメラを外してお客様への接し方も変えたとのこと。監視カメラは防犯対策のために設置する小売業者は多いでしょう。

 

しかし、お客様をお出迎えするのが監視カメラのようになっていることに違和感を感じ、監視カメラを取り外します。スタッフが家族を向かい入れるようにお客様をお出迎えして、接客。

 

その結果、万引き率も減る結果に。

 

お客様との信頼関係が、万引き率の低下につながったのではないでしょうか。

 

さらに大事であると感じるのは、「社員を大事にしない会社はミッションを達成できない」という考え方です。

 

社員の教育制度の充実など待遇を改善したところ、離職率が下がり従業員満足度も向上しました。

 

第2章の最後は、「情熱のあるアニータ・ロディックのような人物を100人つくる」という、イオンフォレスト時代の岩田松雄さんの目標が紹介されました。

第3章 スターバックスはコーヒーを売っているのではない

第3章は、イオンフォレスト(ザ・ボディショップ)を辞めた後、C E Oとなったスターバックスコーヒージャパン時代について書いてあります。

 

前述の通り、スターバックスコーヒーは人々の心を豊かにするためにコーヒーを売るミッションがあります。また、スターバックスコーヒーがサードプレイス(第3の場所)という言葉があります。

 

「自宅と職場の間にあり、公共性と個人性を併せ持つ環境。他の誰かとつながり自分自身を再発見する場」

 

という意味です。そして、サードプレイスを支える3つの要素も定めています。

 

・コーヒーのおいしさ

・快適な店舗環境

・パートナーたちの素敵な笑顔

 

特に3つ目の「パートナーたちの素敵な笑顔」が最も重要で、笑顔で心のこもった接客をするのが価値の提供につながるということでしょう。

 

パートナー(スタッフ)の接客について、スターバックスコーヒーでは接客マニュアルはないとのこと。ミッションを徹底的に教育した後は、パートナーに権限委譲してミッションの実現のために自主性と創造性を発揮してもらうスタイルです。

 

「これをやりなさい」ではなく「なぜそれをやるかを考えなさい」というスタンスで研修を実施。自分で考えることに重点を置いているわけです。

 

リーダーがすべきことは、考えるスタッフを育てること。

 

「なぜそうするのか?」を自問自答できるように声がけや指導をする必要があると説いています。

 

また、スターバックスコーヒーの取り組みである「ワンモアコーヒー」はお客様との話題を作り上げます。ワンモアコーヒーはドリップコーヒーを注文すると、同日内ならば全国どの店舗でも2杯目のドリップコーヒーが100円で注文できます。(レシート持参で)

 

例えば、午前中に仙台の店舗でドリップコーヒーを注文。夜に東京の店舗で2杯目を注文したらそんなことを想像しますか?

 

「出張で東京に来たのかな?もしくは東京に戻ってきたのかな?」

「新幹線で来たのかな?」

「これから自宅かホテルに帰るのかな?」

と色々なことが想像できます。

 

どれが正解というよりも、そういった疑問をお客様との会話にできるのです。

 

もしかすると、そのお客様との出会いから感動体験が生まれる可能性もあります。些細なことですが、積み重ねることがブランドの価値を高めることになるのでしょう。

 

岩田松雄さんは、スターバックスコーヒーを「第5次産業」として感動を提供する産業ではないかと考えています。

第4章 僕たちは何のために働くのか

第4章では、ミッションの大切さについて書いてあります。

 

ミッションの大切さは以下の4つです。

 

  • 社会は常に変化しており、「想定外」の連続。
    全てのケースを事前に想定してマニュアルを作成することは不可能「想定外」のときにむしろ重要なのは、原理原則である。
  • 同じ企業と言っても、そこに集まる人はさまざまな価値を持っている。
    みんなを同じ方向に向かわせるには、目標となる明確なゴールが必要になる。
  • ミッションを高く掲げることによって、それに共鳴する人たち、つまり最初から目指す方向が同じ人たちが入社してくる。
  • ミッションとは、通常とても崇高なもの。
    それを目指していると、社員のモラルが高くなっていき、離職率が減る。

 

また、ミッションとブランドは表裏一体の関係であるといいます。

 

お客様の満足は価格の値引き幅が決めるものではなく、お客様自身が納得したらそれ以上は値引きを求めないと説いています。

 

値引きでお客様を喜ばせたところで、そのお客様をつなぎ止めることは難しい。

 

お客様を幸せにしてこそ、利益につながることを再確認できる内容です。

 

お客様の幸せ、突き詰めると社会貢献こそが会社の存在理由、つまりミッションなのです。

 

スターバックスコーヒーならば、人々の心を豊かにするために利益を稼ぐ。

 

ザ・ボディショップならば、社会変革のために利益を稼ぐなど、会社の存在理由を明確にすることが必要。

 

個人にとって同じ会社で働き続けるリスクにも触れています。理由は、自分で意識しない限り、ミッションを考える機会が失われるからです。

 

会社のミッションと同じくらい、自分のミッションを考える必要があります。また、自分のミッションはどこで働いても変わらないものです。

 

第4章の最後には、京セラ創業者の稲盛和夫さんの言葉が引用されています。

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

 

という方程式が紹介されていました。ミッション(考え方)をもとに、熱意をもち知識を身につけて行動する。原動力となるミッションの大切さがわかります。

第5章

第5章では、ミッションの作り方を解説しています。

 

ミッションを作る7つのヒントとして、以下の内容があります。

 

ミッションの作り方 

1. 働き方ではなく働く目的を考える

→世の中をよくするために、心からわきでる使命感。

2. 自分、ミッション、会社は三位一体で成長する

→自分のミッション、つまり、今生かされている理由を考える。

3. 「私」をなくす

→出世やお金儲けを考えるのではなく、世の中を良くするためと信じられるもの。

4. 3つの輪が何かを考える

→情熱を持って取り組めること=すきなこと。

 

世界一になれること=得意なこと。経済的原動力になるもの=何か人のためになること。

5. ミッション探し、自分探しの旅はずっと続く

→大切なのはミッション、3つの輪を考え続けること。

 

会社のミッションと自分のミッションが100%イコールにならなくてもよい。

6. 自分の存在を肯定する

→不遇の時代は誰にでもある、何のために誰のために尽くしていくかを考える。

7. 「自分はまだまだ」の気持ちが成長を加速する

→謙虚さこそが、勉強し続け自分を磨いていくために必要な栄養素。

 

以上のヒントをもとに自分のミッションを構築すると、今の仕事のポジションやポストはそのための手段に過ぎないことがわかるでしょう。

 

ミッションは壮大なものになるため、「大きなゴールのためなら」と多少のことにも目をつむれる余裕も出てきます。「信じた道を進め」と岩田松雄さんからの熱いメッセージも印象的な章です。

第6章 火花散らすリーダーの8つの習慣

第6章では、リーダーの習慣を解説しています。現在、上司として部下を抱える人には有益な内容です。

 

リーダーの習慣 

1. リーダーは御用聞きと心得る

→岩田松雄さんは『排水溝が臭う』『切れた電球を交換して欲しい』と言ったことを担当部署に直接連絡していた。

 

その理由は、社長が現場の声を聞いて直ちに動くことで、社員に社長は自分たちのことを考えていることを知ってもらうため。

2. リーダーにしかできないことをする

→名刺交換をしたすべての人にお礼状を書いている。

 

スターバックス時代は新店舗がオープンすると、社員を連れて近所の店にも挨拶に向かった。

3. ラブレターのようにマネジメントレターを書く

→社長が何百もの店舗を巡回するのは難しい。そのため、ミッションを伝えるために月に数回、マネジメントレターを書いた。

 

全国各地にいる従業員と遠距離恋愛をしている恋人のように想い、送った。会社の現場や最近起こったこと、現状の問題と取り組みを記したとのこと。会社経営の数字だけではなく、社員が火花散る瞬間が重要。利益はその積み重ねで起こる。

4. 背景と意義を必ず説明する

→部下に仕事を依頼するときは、私事だけではなくその理由も伝える。

例:A「この書類30部コピーしておいて」

B「この資料は明日の店長会議で必要な書類だから、30部コピーしておいて」

 

具体的に指示すると、部下はモチベーションを向上させて仕事に取り組みやすくなる。

5. 褒めるときはみんなの前で、注意するときは個別に

→注意するときは開口一番、怒らない。

 

いいところを褒めてから、もっと伸びるための改善点を伝える。

6. 会議や朝礼ではいい話から入る

→意思決定をするときにポジティブな状態で判断すると、正解率は40%ほど上昇する。

 

会議でも売り上げが落ちたからといって、ネガティブな内容から入るのではなくいいところを褒めてから改善策を話し合う。

7. 結果ではなく、過程を褒める

→著者が日産自動車のセールスマン時代に表彰されたときに、売上ではなく「1年半で名刺を2万枚配った」と努力の過程を褒められた。

8. 補欠の気持ちを理解する

→正社員だけではなく契約社員やパート、アルバイトも立派な従業員。

 

正社員だけがミーティングに参加するなど、差別する必要はない。雇用形態がどうであれ、会社にどれだけ貢献してくれるかで評価すべき。

 

いかがでしょうか。

 

現在、リーダーとして活躍している人でも全てができていないかもしれません。日頃の行動を振り返ってみましょう。

 

また、リーダーや役職がつくと、人材採用に携わることもあるでしょう。岩田松雄さんも採用活動で最終面接をしていたといいます。

 

採用面接では「強み」と「弱み」を3つ質問するとのこと。

 

強みは自己PRであり、弱みの1つ目に答えたものに本音が隠されている。

 

例えば、接客業の企業に入社したくても、弱みに「人と接するのが苦手」と答えるようでは、採用は難しいと判断できます。さらに、「これまでの人生で最も光り輝いた瞬間」つまり、「火花が散った瞬間」も質問するとのこと。

 

入社後もミッションに向けて頑張れるかどうかをみたいのでしょか。

 

経営者の面接であれば「どのような会社づくりをしたいか」と聞きます。岩田松雄さんの目標は宝くじで3億円当たったとしても働きたいと思える会社づくり。

 

理由は、お金のために働くというレベルを超えているからと考えます。スタッフがお金よりもミッションにフォーカスすれば「働く」ことを選択するでしょう。そのように思えるような会社づくりを目指しているかを見抜くのです。

 

岩田松雄さんのそのような、思いからスターバックスコーヒージャパンは業績を改善していきました。そして、今や学生の多くがアルバイトをして、就職面接でスターバックスコーヒーでの経験を有利に働かせています。

第7章 ミッションを育てる時間術、勉強法、読書術

第7章は、ミッション達成のための時間術、勉強方法、読書術が具体的に書かれています。

 

時間を有効活用する7つのポイントとして、以下が述べられました。

 

ミッション達成のための時間術、勉強方法、読書術

1. 時間の記録をつける

→24時間、1週間を何にどれだけの時間を使っていたか記す。

無駄な時間を過ごしていないかなどを振り返る。

2. 切り替え時間を早くする

→前の予定を終えたら、次の予定に切り替える。

3. 細切れの時間はインプットに充てる

→細切れの時間は後でじっくり考えるための貯金。

お風呂やトイレでもすることを考える。(読書など)机の上の整理整頓でも構わない。

4. まとまった「考え事」の時間を作る

→できれば頭の冴えている午前中がいい。

決まった曜日の決まった時間帯を考え事の時間にする。アウトプットの時間に費やす。

5. スケジュールの組み方をパターン化する

→空いているところに予定を入れていくのではなく、曜日や時間帯ですることを定形化。

その方が能動的に動いている感覚になる。

6. どんなに多忙でも睡眠時間・リズムは常に一定

→体のリズムを整えることで仕事の生産性が保てる。

7. 会議は2時間以内と決める

→だらだら続けても集中力が続かず堂々巡りになる。

何気なく過ごす、もしくは、いつも同じような時間の過ごし方になっている場合は上記を参考に時間の使い方を検討してみましょう。

 

次は、インプットとアウトプットを続ける5つの覚悟です。

 

インプットとアウトプットを続ける5つの覚悟

1. 自慢話がバロメーター

→自慢話をするようになるとインプットが止まってしまう。

常に人のいいところや新たな知識の吸収に貪欲になることが大事。

2. 部下や後輩に「教えて」と言えるか

→上に立つものが謙虚さと向上心を持ち続けると、組織全体が成長し続ける。

3. 目標は細かく設定する

→ミッションに向けた短期的な小さな目標を設定して、クリアしていき実績と自信をつけていく。

4. 英語を学び、海外で勉強する。社内制度があれば最大限活用する

→英語を学ぶ目的を明確化する。

絶対的な勉強量を確保する。教材として良くできているNHKの英語講座を活用する。リスニングの向上のために正しい発音で話す。英語は単語に始まり単語に終わる。英語をいちいち日本語に変換するのではなく、英語のまま理解する。

5.アウトプットを始めると、インプットのレベルも上がる

→アウトプットで人に教えるのは、自分が学ぶ3倍くらい勉強しなければならない。

時間の使い方と勉強法をうまく掛け合わせることで、仕事や勉強の成果が上がっていくでしょう。

 

最後に、インプットで重要な10の読書術です。

 

インプットで重要な10の読書術

1. クルマが売れなければ本を読む

→著者が日産自動車のセールスマンだったとき、売れずに苦労していたとき。

毎月、車を売る台数と本を読む冊数を合計して10にしようと決めていたとか。今でも、月に10冊の本を読もうと決めて取り組んでいる。自分にノルマを課すのも大事。

2. いい本は何回も読み返す

→その時の立場などで感動する場所がちがうこともある。

一方で、何度読んでも感動するところが変わらないこともある。

3. 毎回線の色を変える

→読書をするときにマーカーの色を変えると、読み返した時々の変化がひと目でわかる。

1回目は赤、2回目は青、3回目はオレンジなどかえてみるとよい。その場で思いついたことがあれば、直接書き込む。いい言葉はノートや手帳に書き写してみる。ノートがネタ帳のようになり、細切れ時間にふりかえることもできる。
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4. しおりには名刺を使う

→何回か読む中で、その時々により名刺を変えると立場を加味して感動した箇所を振り返れる。

「まだ駆け出しの頃はこんなところに感動していたか」など立場が変わっても復習ができる。

5. テーマや著者を深掘りする

→そのときに関心のあるテーマや著者について、徹底的に読書をする。

6. 複数の本を併読し、時には見切る

→複数の書籍を持ち歩き、自分にフィットしないと思ったら見切る。

時間は再生不可能な時間のため、読み続けて時間を浪費する方が勿体無い。

7. 書店には大きな価値がある

→知らない著者や新しいテーマを探すときは、書店の店内を歩き回るとよい。

直感的にビビット感じるものがあれば、買ってみる。

8. 残念な書店、気迫のこもった書店

→東京、神宮寺の「J  STYLE BOOKS」はそんなに大きな書店でないものの、
オーナーの気迫が感じるとのこと。

行くたびに本が変わっていて、読みたくなる本が置いてある。

 

オーナーもお客さんも「お主、やるな!」と感じるのが気迫を感じる書店。一方で大型書店では、ビジネス書籍に知識がない人が並べているのが分かったり、内容の合わない本が並べてあったりして残念なこともある。

9. 心に響いた本は、必ず相場で買う

→その場で買わないと、本のタイトルを忘れてしまって買えなくなってしまう。

10. 著者のおすすめ書籍

→「ビジョナリー・カンパニー ー 時代を超える生存の法則」

「ビジョナリー・カンパニー2 ー 飛躍の法則」

「坂の上の雲」

「竜馬がゆく」

など

 

岩田松雄さんの読書術を参考に、多くの書籍を読んでインプットにつなげたいものです。

 

第7章の最後には、岩田松雄さんからの温かい言葉があります。

 

ミッションを掲げて突っ走ると、大変なことや苦労も出てくるでしょう。岩田松雄さんは、過去のノイローゼになった経験があるといいます。仕事の多忙さのあまり、マンションの前に咲く花にも気づかないほど。

 

不安感で仕事が手につかなかったり、不眠症だったり自覚症状があれば医師の診察を受けましょう。

 

「疲れたら休めばいい」常に闘っていては、潰れてしまう。悪い状態は長続きしないもの。

メンタルを保つにはそう思えることが重要である。

そんな優しい言葉が書かれてあります。ミッション、ミッションと意気込んでも疲れるときもあります。あなたも、過度な無理をせずに取り組んでみてください。なお、終章は振り返りなどになるため、内容のレビューは割愛します。

まとめ

『M I S S I O N(ミッション) 元スターバックスC E Oが教える働く理由』は、著者の岩田松雄さんの実体験にもとづき、働き方について書かれてありました。

 

「お金のため」「生活のため」ではなく、「社会貢献」のために働いてこそ、充実した毎日になるのではないでしょうか。

 

記事内容を参考に、あなた自身の「ミッション」を考えて働いてみましょう。

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